アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

169 アチャコの京都日誌 再びの再びの京都 24番 長円寺と、 中堂寺

2017-10-06 18:18:31 | 日記

24番 長円寺に行った。

地味なお寺が続く。マイナーなお寺でも立派な歴史が有ったりするのが、京都のお寺なのだ。

こちらもそうだが。

観音堂内に奉安される聖観音は、昔一条天皇の御代(平安初期)、平安京に疱瘡が流行し、

名僧恵心僧都に依頼し二十一日間祈願法要されたところたちまち疱瘡は治まった。

それ以来疫病除けの霊験あらたかな観音様として祀られている。

 

 

誰もいない境内と本堂を静かに訪ねて見た。

静かな本堂内で、手を合わせると歴史を感じた。

特に何も特別なものはないが、落ち着いた気分になる。

納経帖を書いていただいたお寺の奥さんが親切で、色々話を聞く。

この辺りは、中堂寺町と言うらしい。隣のお寺が中堂寺との事。京都検定教科書には、

平安京の中央を貫く最大の大通りが、朱雀大路。その痕跡はこの辺りにあり、

記念の石碑が中堂寺公園に建っている。今や初期平安京の通りも地中に埋もれているのだ。

その中堂寺がこのお寺の隣だと言うのだ。

街中の何でもないお寺も、重要な歴史を背負っている。それが京都だ。

 


168 アチャコの京都日誌 再びの京都  洛陽33か所 26番 正運寺 バイリンガルドライバーと

2017-10-06 14:39:35 | 日記

26番札所 正運寺に行って来た。

最近、京都市バスに乗る機会が多い。まだ運賃が必要な年齢だ。

無給になって、そうタクシーにも乗っていられない。収入が無くなってわずかの支払いも気になるのだ。

心まで貧乏臭くならないか心配だ。

今回も、四条大宮まで市バスに乗った。ワンマンカーの運転手さん、運転以外にも、運賃管理や行先案内や

時々、車いすの方もいて大変だ。

今や、お客の大半は観光客だ。しかも外国人。アジアから欧米からアフリカからと世界中からだ。

今日の運転手さん。丁寧にアナウンスしてくれる。「動きます。揺れますのでつかまってください、」

などその都度案内し、「必要な方は、両替をお願いします。5000円・1万円はお使いいただけません。」と、

あくまでも丁寧な京都弁だ。

「バス運転手」の画像検索結果

ところが、突然。「ベイシックリー ユー マスト ライド オン フロム センタードア !」

英語になった。

事情の分からない外国人が、前のドアから乗ったのだ。

「ジャスト モーメント アイ エクスプレイン ユー 」説明しますから待ってください。と言った。

グローバルな会社にいたものの、標準語と関西弁のバイリンガルにとどまる私にも十分わかる、素晴らしいゆっくりした英語だ。

少なくとも、小池百合子の「チャーターメンバー」と言うような英語よりよく分かる。

運転手さん、マイクをそのままにしゃべるのでよく聞こえる。

どうも、京大の留学生さんらしい。学部はどこか?「フイッチ パーティー?」

などと詳しく聞いていた。だんだん調子が出て来たらしく会話が弾んで来た。

信号待ちも終わり、動き出す。

「ネクスト ストップ イズ シジョウオオミヤ。」「ううん?・・・・。」

乗客同士が顔を見合わす。「失礼しました。次は、四条大宮です。」

頼むよ。

さて、

正運寺は、加藤主計頭清正公の重臣飯田氏を開基とし、 深誉上人を開山として慶長五年(一六〇〇)に創建した寺だ。

浄土宗鎮西派に属す、本尊は阿弥陀仏像だが、 十一面観音像があり大和国長谷寺の本尊と同木らしい。

街の中に溶け込んだ観光寺ではないお寺だ。人気(ひとけ)がなく、インターフォンで呼び出して納経してもらった。

雨でか、正面の門は閉ざされていた。

狭い境内に人は誰もいなかった。

創設は、江戸時代初期だが、火災に合い江戸末期に立て直している。

立派なお寺だが、この規模のお寺は京都に無限にある。