アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

166 アチャコの京都日誌 再びの再びの京都  7番 長楽寺 長楽館付き

2017-10-04 20:35:35 | 日記

洛陽観音霊場 第7番長楽寺 に行って来た。

7番なのに今になったのは、洛陽33か所で唯一坂道が長いので、アキレス腱のリハビリには過酷と判断し後回しにした。

桓武天皇勅願のお寺。伝教大師が自ら彫った観音様が御本尊だ。(秘仏)

東本願寺の飛び地、大谷祖廟と並行して参道が続く。以前は、大谷祖廟の敷地まで長楽寺の境内だったらしい。

円山公園の南の道を東に、だらだら長い坂道を登る。

うっすら汗が出た頃に、本堂に到着。平日の午前中は誰もいなかった。

汗ばんだ首筋に、霊気を感じぞっとする。

鐘楼の鐘は、大晦日、除夜の鐘を、一人ずついつまでも突かせてもらえる。当然108回にこだわらない。

そして、ここは建礼門院徳子の、出家のお寺だ。

平清盛の娘で、安徳天皇の母であるが、源氏に追われ壇ノ浦に入水するものの助けられ、出家。その後寂光院に隠棲。

後白河院がそれを訪ねる、大原御幸は有名だ。

庭は、相阿弥の作庭。

また、頼山陽の墓地でもある。

以前、大晦日に訪ねたことがあるが、その時は大勢の参拝者がいて、広い境内と言う印象だったが、

一人訪ねると、こじんまりした良いお寺だった。

この巡礼も残り、4か所となった。

途中、明治のたばこ王、村井吉兵衛の邸宅。「長楽館」を見る。

日本で最初に両切り煙草を製造販売した英雄だ。

行商で苦労をした後、サンライス、そして第2弾のヒーローが大ヒットし巨万の財を成した。

その後、たばこが政府専売になった時の巨額の補償金で、財閥をなした。その村井銀行は、

その後の安田銀行(現みずほ)につながる系統だ。

長楽寺のふもとに長楽館。今は、高級な茶房になっていて誰でも入れる。