洛陽観音霊場 第7番長楽寺 に行って来た。
7番なのに今になったのは、洛陽33か所で唯一坂道が長いので、アキレス腱のリハビリには過酷と判断し後回しにした。
桓武天皇勅願のお寺。伝教大師が自ら彫った観音様が御本尊だ。(秘仏)
東本願寺の飛び地、大谷祖廟と並行して参道が続く。以前は、大谷祖廟の敷地まで長楽寺の境内だったらしい。
円山公園の南の道を東に、だらだら長い坂道を登る。
うっすら汗が出た頃に、本堂に到着。平日の午前中は誰もいなかった。
汗ばんだ首筋に、霊気を感じぞっとする。
鐘楼の鐘は、大晦日、除夜の鐘を、一人ずついつまでも突かせてもらえる。当然108回にこだわらない。
そして、ここは建礼門院徳子の、出家のお寺だ。
平清盛の娘で、安徳天皇の母であるが、源氏に追われ壇ノ浦に入水するものの助けられ、出家。その後寂光院に隠棲。
後白河院がそれを訪ねる、大原御幸は有名だ。
庭は、相阿弥の作庭。
また、頼山陽の墓地でもある。
以前、大晦日に訪ねたことがあるが、その時は大勢の参拝者がいて、広い境内と言う印象だったが、
一人訪ねると、こじんまりした良いお寺だった。
この巡礼も残り、4か所となった。
途中、明治のたばこ王、村井吉兵衛の邸宅。「長楽館」を見る。
日本で最初に両切り煙草を製造販売した英雄だ。
行商で苦労をした後、サンライス、そして第2弾のヒーローが大ヒットし巨万の財を成した。
その後、たばこが政府専売になった時の巨額の補償金で、財閥をなした。その村井銀行は、
その後の安田銀行(現みずほ)につながる系統だ。
長楽寺のふもとに長楽館。今は、高級な茶房になっていて誰でも入れる。