24番 長円寺に行った。
地味なお寺が続く。マイナーなお寺でも立派な歴史が有ったりするのが、京都のお寺なのだ。
こちらもそうだが。
観音堂内に奉安される聖観音は、昔一条天皇の御代(平安初期)、平安京に疱瘡が流行し、
名僧恵心僧都に依頼し二十一日間祈願法要されたところたちまち疱瘡は治まった。
それ以来疫病除けの霊験あらたかな観音様として祀られている。
誰もいない境内と本堂を静かに訪ねて見た。
静かな本堂内で、手を合わせると歴史を感じた。
特に何も特別なものはないが、落ち着いた気分になる。
納経帖を書いていただいたお寺の奥さんが親切で、色々話を聞く。
この辺りは、中堂寺町と言うらしい。隣のお寺が中堂寺との事。京都検定教科書には、
平安京の中央を貫く最大の大通りが、朱雀大路。その痕跡はこの辺りにあり、
記念の石碑が中堂寺公園に建っている。今や初期平安京の通りも地中に埋もれているのだ。
その中堂寺がこのお寺の隣だと言うのだ。
街中の何でもないお寺も、重要な歴史を背負っている。それが京都だ。
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