後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔423〕第2回「東海第二原発いらない一斉行動」に15名が清瀬から参加しました。

2021年12月12日 | 市民運動
 昨日、12月11日(土)、第2回「東海第二原発いらない一斉行動」が首都圏を中心に展開されました。その全貌を把握する立場にありませんが、東京は穏やかな日和だったこともあり、かなりの参加があったのではないでしょうか。
 ちなみに第1回「東海第二原発いらない一斉行動」は9月11日(土)に開催され、1都8県(青森、新潟、福島、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川)46地域、のべ610名の参加があったということです。

  私の住む清瀬では、2箇所に分かれアピールしました。清瀬・くらしと平和の会の福田緑は次のように報告しています。(写真も彼女が撮影)
 「西武池袋線清瀬駅では北口、南口に別れて総計15名(ほど)で行動を行いました。共産党の市議5名、無所属一人会派の市議1名と、市議が合計6名参加し、署名も11筆集まりました。チラシは100枚以上はけました。」











 そもそも私たちのグループは2019年9月26日に「東海第二原発の運転延長の反対を求める請願」を清瀬市議会に提出し、採択されました。前年に同趣旨の請願が不採択になったにもかかわらずです。(顛末はブログに掲載済み)
 未だ数万人の福島の避難者が自宅に帰れないこと、放射能被害が子どもを中心に広がっていること、四十数年稼働してきた老朽原発であること、原発から半径三十キロ圏内に94万人も居住していること等がその提案理由でした。
 今年の3月水戸地方裁判所は「避難計画策定が難しいので、原子炉を運転してはならない」と判決を下しました。にもかかわらず、日本原電は来年秋・冬の再稼働を目論んでいるのです。日本原電を支えているのがあのフクシマ事故の東京電力です。

 意外と知られていないことですが、1基1年間の稼働で原爆千発分の「核のゴミ=死の灰」が発生するということです。しかもこれを10万年以上厳重保管する必要があるのです。はたして、人類は命をここまで繋げることができるのでしょうか。


 反原発・脱原発運動を中心的に担っているたんぽぽ舎のメルマガの速報をご覧ください。

┏┓ 
┗■1.東海第二原発いらない−首都圏ネットワーク第2波行動(速報)
 | 12/11(土)第2波行動−たんぽぽ舎4ヶ所で奮闘
 └────柳田 真(とめよう!東海第二原発首都圏連絡会・たんぽぽ舎)

○東海第二原発いらない・首都圏ネットワークの第2波行動に、たんぽぽ
舎は現在のもてる全力で取り組んだ。
 第1波(9月11日)は3ヶ所であったが、第2波(12月11日)は4ヶ所
で実施した。かつ御茶ノ水駅の3ヶ所は実施時間を75分とした。その概略
の速報です。
 じつは一週間前に大阪・福井の集会へ精鋭隊8人余を派遣していたばか
りなので、正直いって“疲れ気味”でやっとこさの面もあったのだけれど・・・
○12月11日(土)の4ヶ所行動
・千代田区JR御茶ノ水駅「御茶の水橋口」 14:00から15:15
      たんぽぽ舎 23人
・千代田区JR御茶ノ水駅「聖橋口」   14:00から15:15
      たんぽぽ舎 9人
・千代田区JR御茶ノ水駅「千代田線口」 14:00から15:15
      たんぽぽ舎 6人
・文京区JR水道橋東口 橋の上 15:30から16:30
      東海第二原発に反対する有志 4人
JR御茶ノ水駅の実施時間は1時間15分とした(15分延ばした)。まいた
ビラの数は3点セットで300枚強でした.(計900枚)マイクは3台、のぼ
り旗は8本、立て看板は7枚(白倉さん作)、横断幕は6枚(馬場さん作)
などなど。たんぽぽ舎単独の力でなく、応援として「日本・朝鮮−未来へ
の扉−」の6人と山谷労働者3名など日ごろのたんぽぽ舎活動のつながり
のグループも加わってもらった。写真班は2名。

◆たんぽぽ舎聖橋口の報告
横田朔子(たんぽぽ舎ボランティア)
 急に冷え込んできた東京だが、今日は快晴で風もなくポカポカ陽気で、
行動参加者の足取りは軽かった。
 私の担当は「聖橋口」で、参加者は9名。マイクアピールと3種類の
ビラをセットにして配布。署名活動も行った。
 今回やって良かった点は、(1)山崎久隆さんがアピールを一手に引き受
け、誰にでも分かるようにゆっくり、短く、くり返してとても聞きやすか
った。(2)ビラの受け取りは前回よりさらに良かった。例えば親子連れの
場合は子どもに「ママ(パパ)に読んでもらってね」と優しく声かけしな
がらビラを渡すと、ほとんどの子どもが受け取ってくれた。
 また、最初はビラを受け取らなかった若い女性が、マイクアピールを聞
いたあと、自分からビラを取りに来て熱心に読んでいた。
 さらに、通行人の若い男性がビラまきのメンバーに「原発が全部止まっ
たら日本の電気は足りるの?」「原発はコストが一番安いんじゃないの?」
と質問し、15分会話して「自分ももっと勉強します」と帰って行った。
 参加者の感想として、「この行動はとても有意義だ。原発のことを余り
知らない人々に働きかけ、考えてもらえるキッカケになる。抗議集会も大
事だが、こう言う行動はぜひ続けたい」と。参加者全員の核心につながっ
たと思う。


 そして、鎌田コラムです。

◆狼(おおかみ)が来た
  着工して28年、試運転さえ成功していないのは詐欺
  六ヶ所村核燃料再処理工場

鎌田 慧(ルポライター)

 ああ、やった!
 本紙7日朝刊トップ記事。さほど派手な扱いではなかったが、堂々の
スクープだ。寄稿紙を褒めるのは八百長じみるが、素直に拍手喝采。
 「再処理工場完成見通せず」「核燃サイクルハ方ふさがり」→誰かが
先鞭(せんべん)をつけ引導を渡す必要があった。
 「実用化できる可能性はない」と断言する原子力規制委員会の田中
俊一前委員長に私は雑誌編集部を通じて取材を要請したが断られ、
コロナ禍もあって動けなかった。

 六ヶ所村(青森県)の核燃料再処理工場は、2009年に廃液をガラス
固化体にする建屋内で、高レベルの廃液漏れ事故を起こした後、ピクリ
とも動いていない。
 にもかかわらず、来年には稼働すると虚言を弄して25回も延期させ、
今また2022年度稼働を唱えている。
 しかし、常識で考えて1993年4月に着工してから28年、それでもなお
試運転さえ成功していないのは詐欺ともいえる。そんなウソまみれの
工場が、1年後に動く保証はない。

 「広島型原爆にして3発分の放射性物質が建屋内を汚染した」と小出
裕章は著書で語っている。
 福島原発のデブリのような猛濃度の放射性物質が、手つかすのまま
放置されてきた。
 私はこの欄で「絶望の再処理工場」とか「世にも不思議な工場」と
書いたが、事故を心配して過激に「狼が来た」こと叫ぶべきだった。
       (11月9日東京新聞朝刊23面「本音のコラム」より)