あり？

会社のデスクの上をすばしこく走る虫を見て、ギャッ！
見たことのない大きなアリです。
しかも胴体の真ん中が細く、赤い。
これは危険なアリなのでは？

紙コップの中に捕獲して、試しにガムシロップを1滴落としてみると、素早く駆け寄りましたが、なーんだ、という感じですぐに離れてしまいました。
そしてその後は一度も近づくことなく、紙コップの中を歩き回っています。
アリといえば甘いもの、と思っていたのですが、甘いものに興味を示さないところを見ると、ますます危険なアリではないかという気がしてきてググってみると……。

アリだと思い込んでいたその虫は、なんとクモであったのです。
ヤガタアリグモというアリに似たクモで、ハエ捕りグモの仲間でした。
落ち着いて顔をよく見ると、なるほどハエ捕りグモのような愛嬌のある顔をしています。
そりゃガムシロップなんかお口に合いませんわな、失礼しました。
ハエ捕りグモの仲間とわかった途端に親近感が湧き、新鮮な小さな虫がいる鉢植えの観葉植物の近くに放しに行きました。
しかしビックリしたなァ、もう……。
そんなことがあった昨日の朝。

そして今朝、仕事を始めて間もなく、またもや発見。
電話の上を、昨日と同じヤガタアリグモが歩いている。
ありゃッ、なんでまた？！
今日は紙に乗せて、昨日と同じく観葉植物の鉢植えの上に放しに行きましたが、2日続けてこんな珍しいクモが机の上を歩くなんて初めての出来事です。
昨日のは雄っぽく、今朝のは雌っぽかったので、もしかして夫婦グモ？

またひとつ虫の名前を覚えた夏でありました。