おお怖

和歌山のドンファンさんの事件を見て、お金はいくらあっても邪魔にならないというのはやっぱりちょっと違うんだナ、と思いました。
お金自体は邪魔にならなくても、大金を持つことによってそのお金を持っているその人自身が邪魔とされてしまうなんて皮肉なものだと思います。
あれだけの資産を持っているのだから、もちろんご本人も危機感は常に持っていたのだろうと自宅に何台も取り付けられた防犯カメラを見て思いましたが、まさか命まで取られるとは思わなかったのかなぁ。
殺される前に愛犬が死んでしまったというのが、もうアラート立ってるやん！ と思うのですが、ご本人にはわからなかったのか、薄々感じながらも逃げられなかったのか。

今昔物語を読み返しておりますが、人間の煩悩というか欲というものは古今を通して不変のものなんですね。
いくら科学や文化が発達しても、いや発達すればするほど人の欲望は膨らんでいるように思います。
いや科学はともかく、文化は衰退していっているのかナ。
老人と若い女性またその反対も、その恋愛がお金ずくというのは文化の衰えのような気がします。
やっぱりお金というより欲に目が眩んだ人間ほど、怖いものはないのかもしれません。
もしドンファンさんが身の危険を感じながらも逃げられずにこうなったのだとしたら、その間の恐怖は想像もつかないくらいに怖い。
ニュースを見ながら、ちょっと薄ら寒くなってしまったのでありました。