なんか乗ってた？

お彼岸です。
お墓参りに行って来ました。
朝、待ち合わせに現れた母の顔つきがとてもしんどそうなので心配になって「大丈夫？」ときくと、電車に乗っていて降りる少し前に、急に気分が悪くなったと言います。
中止にしようかとも言ったのですが、「大丈夫、行く」というので、お墓へ行きました。
お墓を掃除する間も、いつもなら率先してはりきるのに今日は少し休みたいと言って座り込んでしまい、これはただごとではないと直感しました。
お経をあげる時には、母も立ち上がり一緒に読経しましたが、かなりしんどそうです。
同じ墓園に離れて二ヶ所お墓があるので、ひとつ終えてまたバスに乗って次のお墓へ。
そこでも読経の時以外は座り込み、つらそうに俯く母。
お墓参りを終えようやく駅までたどり着いたら、少し楽になってきたと言うのでこちらも少し安心しましたが、やはり心配なので、いつもは途中で別れて帰えるのですが、万一の事があってはいけないと思い、自宅まで一緒に送り届けました。
すると母の顔つきがすっかり変わって、いつもの元気な顔に戻っています。
声にも張りが出て、いつもの母です。
もしかしたら、墓園に行きたくても自力で行くことのできない何かが、母の体にひょいと乗っていたのかもしれません。
毎年お墓参りをしていますが、今日のようなことは初めてでした。

それでもお墓参りは好きなBGM♪千の風になって by 秋川雅史♪