中野笑理子のブログ

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「ほっといて!」はほっとけない

2013年05月14日 | 日記
先日、学生時代の先輩とその旦那さんの3人で食事をしていた時のことです。
夫婦といえども如何に意思の疎通が難しいか、という話を聞きました。
旦那さんは『女の気持ちがわからない』と言い、奥さんである先輩は『男の気持ちが理解できない』と言います。

夫の証言
何があったか知らないけれど、ある時、妻が泣いていた。
我が妻は、いったい何故に泣いているのか、理由はわからないけれども、何はなくとも慰めてやらなくては……、そして落ち着かせてやらなくては……と、震える妻の背中をトントンと優しく叩いた。
すると妻は、恐ろしい顔で振り向いて『ほっといてよ!』と、泣きながら僕を睨んだ。
そっとしておいて欲しいのかな?と思い、釈然としないながらも、煙草を吸いにベランダへ出た。
しかし内心は、人が心配しているのに何も睨むことはないんじゃないの、と少し不満に思った。

妻の証言
泣いていたら、夫が心配して肩をトントンとしてくれた。けれども『ほっといてよ!』と言ったら、すっとどこかへ行ってしまい、本当にほったらかしにされた。
女の『ほっといて』は『かまって』と同義語なのよ!
そんな事もわからんと夫婦やってるだなんて信じられないわ。

どっちが悪いと思う?
って、世の殿方は完全に、何言うとんねん(怒)!でしょうね。
正直、私もそれは旦那さんが可哀想なのでは……と思ったのですが、もしも自分だったらと考えると、先輩の言い分もわからないではない。
泣いている時、肩をトントンしてくれたら嬉しい。そのまま、うぇーん!と胸に飛び込みたい。
けれど、女といえども、そう簡単に飛び込む訳にも参りません。
何なんでしょうね。意地?
ましてやもしも、泣いている原因が旦那さんにあったとしたらどうでしょう?
あんたのせいで泣いてるのに、何がトントンや(怒)!ときっと反発してしまう事でしょう。

またこれが、もし男女逆の場合であったならどうでしょうか?
男性が泣くというのは、あまりないだろうと思われるかもしれませんが、ワタクシ結構、男性の泣いている現場を目撃しております。
会社であったり、居酒屋であったり、遠く離れた電話口であったりと場所は様々ですが、片頬三年というのは幻想だな……と思う所以です。
そういう時、肩をトントンとされたら男性はどう思われるのでしょうか?
またもや私事で恐縮でありますが、私の場合は見て見ぬふりをしました。武士の情という言葉が頭の中をよぎったからであります。
だがしかし、後で冷たい女と言われました。なんで?

どうやら男も女も「ほっといて!」の裏には、かまって欲しいという気持ちが込められているようです。
実際にあるのかどうかはわかりませんが、「ほっといて!」は京都のぶぶ漬け神話のようなものだと考えたほうが良さそうです。

なので、どうぞ皆さん、かまってあげて下さい。
だけども彼または彼女が、果たして本当に、放っておいて欲しいと思っていた場合、しつこい奴だ!と思われてしまったとしても、それは私のせいではないよ。

そんな男と女のBGM♪松任谷由実 魔法のくすり♪











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