わくわく CINEMA PARADISE 映画評論家・高澤瑛一のシネマ・エッセイ

半世紀余りの映画体験をふまえて、映画の新作や名作について硬派のエッセイをお届けいたします。

「淀川長治 映画の世界 名作DVDコレクション」6月27日創刊!

2012-06-19 14:30:51 | 映画の本

Photo 映画の伝道師と呼ばれた映画評論家の故淀川長治さん。その名を冠した「淀川長治 映画の世界 名作DVDコレクション」(東京ニュース通信社刊)が、6月27日(水)に創刊されます。隔週水曜日発売で全40巻発行の予定。各巻、淀川さんの推薦名作映画の本編DVD2枚がついて、すべて淀川さんの解説映像付き。全80作品で、クラシック名画の集大成となる。創刊号に収録されている作品は、<ヨーロッパ映画二大巨匠の名作>キャロル・リード監督「第三の男」(イギリス)、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督「情婦マノン」(フランス)。定価は創刊号が490円(税込)、2号目以降は990円(税込)、全国の書店で発売。
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 DVDが収納されている冊子には、それぞれの映画の詳しい解説のほかに、バラエティーに富んだ記事が掲載されている。「淀川長治 名作映画を斬る!」「名作映画で見つけた、気になる言葉」「今宵の一杯 シネマカクテル」「名作映画ポスターの部屋」「名画座のある風景」など。その中で、私は「あの時代がよみがえる-昭和と映画」と題して「昭和映画史」の連載を開始。太平洋戦争終結時から、1970~80年代のスピルバーグ、コッポラ、ルーカスらによるルネッサンス期まで。各時代の出来事・世相を背景に、懐かしの昭和の映画を振り返る。この記事は洋画に限らず、時代を画した邦画についても言及するつもりです。
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 監修者は、TV「淀川長治・映画の部屋」(現テレビ東京)の元ディレクター・岡田喜一郎さん。もっとも淀川さんの身近にあった人で、淀川さんの個人的なエピソードや映画ばなし、人生訓などが随所に盛り込まれています。「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ……」の名セリフで知られる淀川さんの心温まる映画の世界が、みごとに再現。各巻に収められる名作DVDも、幅広いジャンルの作品が網羅されている。40巻すべてに目を通せば、世界の映画史を気軽に学べてしまう、という仕組みです。どうぞ、楽しみにお待ちください。


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