北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

H21年第4回定例会

2009年12月07日 | まちづくり
 平成21年第4回定例会が開会されました。



 本日7日から17日までの11日間の会期で行われます。
議案は水道事業会計補正予算ほか6件、請願が2件、陳情が2件、11月の臨時会で継続審議になっていた一般会計補正予算(第5号)の審査報告と総務常任委員会の所管事務調査の中間報告と一般質問が執り行われます。

 初日の本日は、11月27日に行われた臨時議会で地域医療の確保に関する特別委員会に付託になり継続審議となっていた一般会計補正予算(第5号)の審査報告が委員長より「審査意見を付けて可決する」ことと報告があり、質疑、討論なしの全会一致で可決されました。
議長を除く全員参加の特別委員会ですので当然ですが、結果、倶知安厚生病院の救急医療の赤字(H20年度分)補助の8400万円と新型インフルエンザワクチン接種料の補助2028万円などの1億479万円の増額の補正が決まり、今年度の一般会計予算が73億7749万円となりました。
 審査意見は、次の通りです。
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 本町は本年度、倶知安厚生病院に対して厚生病院増改築整備費をはじめ産婦人科医師確保対策等に 6件約 4,060万円の補助金を交付してきました。
これに加えて今回の補正予算(第5号)では救急医療体制整備費等補助金として 8,040万円を追加するものであり、補助金総額は1億3、000万円になる見込みです。
これらの補助金の原資は直接・間接を問わず町民の負担であることは明らかであることから、町民が納得し合意できるものでなければなりません。
このような観点から本委員会は、町長提案に賛成するにつき以下の3点を町長に求めるものであります。
1)倶知安厚生病院の救急医療業務を含む医療業務全体の赤字の解消責任は、北海道厚生農業協同組合連合会 (厚生連)にあるのであるから、町長は厚生連に対して赤字解消のための経営改善計画を早急に策定することを求めること。この改善計画の策定にあたっては、医師、看護師を始めとする職員の確保と資質の向上に努めることや病床を含む病院施設を他の医療機関の利用に供することなども検討すること。
2)町長は、本町における地域医療の確保に向けて、町・町民・公的医療機関としての厚生病院と他の医療機関が適切な役割を担うための全町的な枠組みを早急に作り、町民の理解を深める啓発活動を行うと同時に北海道や関係町村との連携を深めること。
3)町長は、この補助金に係る「協定」をする場合は、今回の措置は平成 21年度限りのものとし「協定書」案が策定され次第、本委員会に提示すること。更に、仮称「医療機能協議会」を早急に設置し、厚生病院の機能を維持するための協議を進めること。
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以上、町民の声を盛り込んだ、地域医療の健全な体制作りの第一歩となるための提言です。
現状では、ひとつの自治体で医療の確保をすることは極めて困難ですが、何か動き出さないと始まりませんので、まずは最初のアクションだと思います。これから、様々な動きをしていかなければありませんが、2)の動きを早くしなければと思います。

 2件の請願「平成22年度戸別所得補償モデル対策および関連政策に関する請願書」と「新たな食料・農業・農村計画に関する請願書」は経済建設常任委員会に付託されました。また、陳情の「国の季節労働者対策強化を求める要望意見書採択に関する陳情」も経済建設常任委員会に付託となりました。

 次に総務常任委員長から所管事務調査を行っている「小規模契約希望者登録制度」の中間報告がありましたが、2名の議員から町内業者への幅広い意見聴取を行うようにとの意見が出されました。また、営業努力は勿論、資格者を揃えたりと経営努力を行っている入札参加資格者がいるのに、制度に守られ黙っていても順番に仕事が与えられることが経済活性化に繋がるのか疑問であるといった意見もあります。
規模の小さな小額の随意契約となる役場発注の工事や修繕、物品購入などを町の入札参加資格審査を行っていない小規模な事業者に順番に発注し経済活性化を図ることを目的とする制度です。町民の陳情が前回の定例会で採択され、その後、総務委員会で継続調査が行われていました。1社見積りによる随意契約。小規模契約の均等発注といった意見も中間報告で提案されていましたが、今後、地力のある地域となるために慎重な調査が行われることを願いたいと思います。