北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

黒松内町で 議員研修会

2011年08月24日 | まちづくり
 後志町村議会議員研修が黒松内町総合町民センターで行われました。後志長村議会議長会の主催です。



 株式会社ぎょうせい の佐藤広之さんによる「地域の自主性と自立性」と題した講演が行われました。

 地方分権改革に関する講演です。地域主権改革と言うことで、よく目に耳にする言葉です。地域主権改革関連3法が今年の5月2日に公布されています。
地域主権と言う言葉が「地域の自主性と自立性を高めるための改革」と言う表現に変わっていますが、42の関係法律が整備されました。
よく分からないところだけれど、「施設・公的設置管理基準」の見直しが行われています。これまで国が決めた基準に沿っていればよかったけれど、これからは、市町村の条例で定めることになります。基準については、国が定めた「従うべき基準」「標準となる基準」「参酌する基準」によって決めることになります。
住民に身近な行政は、市町村が自主的に自らの判断で責任を持って決めていくことになります。大変難しく、重大なことです。
 また、協議・同意・許可・認可・承認の見直しも行われ、これまで道の許可をもらっていたことが届出だけで済むようになったものもあります。
 これらに対して、これまでの基準が大幅に緩和されるのではないか。あるいは、勝手に取止めてしまうのではないかといった心配から町村の自主性に反対の意見も多くあります。
極めて重要なことで、議会や地域住民が行政と関わり、きちんと関与していくことが、それらの心配が危惧に終わることになります。地域主権とは、地域住民が自らの判断と責任において地域の課題に取組むことを意味しています。当然のことであると共に人任せではダメだと言うことで、議会の役割が重大になってきています。
 
 現在国会で審議されている「第2次一括整備法」では、第一次で措置されなかった「基礎自治体への権限委譲」が含まれており、190近い関係法律が改定されると言います。(平成23年8月26日に成立)

 地域の自主性と自立性は、自らの判断と責任が求められており、行政だけではなく住民も共にその責任を負うことになるので、住民の代表である議員の役割や責任は極めて重くなります。
 しかし、「それは自分たちのことは自分たちで決めていく」そんなまちづくりができることだと言えます。