北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

倶知安町地域医療を育てる議員連盟 発足

2011年08月23日 | まちづくり
 倶知安町議会に『 倶知安町地域医療を育てる議員連盟 』を発足し、設立総会を行いました。



 議員連盟には、在籍している16名の議員全てが参加し、鈴木議長を会長として地域医療を守り育てる活動を行うことになりました。

設立趣旨は、
『倶知安町および羊蹄山麓の地域医療をとりまく環境は、医師不足や看護師不足など、病院の経営の悪化は、ますます厳しさを増しています。
地域においては、倶知安厚生病院や民間の病院等で医療を担っており安心・安全に暮らすためには、これらの病院等の連携が必要であり、地域を無医村 (無医町)にしないために、地域の医療機関を存続することが必要であります。
地域で活動している私たち議員一人ひとりが、病院経営の根幹である診療体制、診療報酬の制度や外部委託等による経営改善に向けた検証や、医師が望む医療体制などを学習する必要があります。
また、「病院と住民」「医師と住民」の信頼関係により、地域が地域医療を守り・育てることが必要であり、まさしく私たち議員一人ひとりがその懸け橋になる責務を負っており、このためには徹底的に医療現場を知り、それぞれの議員が、ネットワークづくりを構築して、地域医療の存続のために共通認識を持っことが必要であります。
公的病院においての経営の悪化などは地方自治体にとっても重要な問題になっていますが、地域において住民の大切な医療を守る仕事は議員の必須であり、最重要課題の一つであります。医療の現場を知り、なぜ今地方の医療が崩壊寸前なのか、なぜ医師は町から離れていくのか、どうしたらそれを止めることが出来るのかを検証し、医師がやりがいを持ち働き続けられるための地域づくりを進めなければなりません。
今こそ地域の議員の、地域の議員による、地域の住民のための議員連盟を超党派で結成し、勉強会や情報交換を重ね地域医療を守り育てる為に地域の議員が何をするべきか、どんな働きをするべきかなどを正しく学習し実践する為に、私達はかかる問題意識をもって本会を設立する事としてここに同じ思いを共有する方々の幅広い参加を呼びかけるものであります。』

 4月の町議会選挙まで「地域医療の確保に関する特別委員会」で地域医療に関することを議論してきましたが、新体制となり、新たな取り組みをどの様にするか問われておりました。当初、担当する厚生文教常任委員会で対応していく方針でした。
 6月から地域の中核病院である倶知安厚生病院における夜間のコンビニ受診の禁止などの町民に対するお願いがおこなわれました。また、地域医療を育てる学習会が開催されたりと救急医療に対する危機感が逼迫してきていました。
そこで、地域の医療を守り、育てていくことは、全ての議員に課せられた仕事でもあるので、議会の組織構成にとらわれず、地域住民のために超党派で議員連盟を結成し、既成概念に拘らずにフットワーク良く、勉強会や情報交換を重ね、地域医療を守り・育てるために「倶知安町地域医療を育てる議員連盟」を組織して活動を行うことになった次第です。



 議連の設立総会の後、倶知安厚生病院の高橋院長さんより「病院の現状と将来」についての講話を聴き、意見交換をさせてもらいました。
議連と言う少し柔らかな体制なので、それぞれの立場を超えて、本音の議論や情報交換ができればと思っています。これから月1回ほどのペースで勉強会を開いていくことになります。