北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

白樺団地3号棟 施工業者決まる

2011年08月19日 | まちづくり
 第7回臨時議会が招集され、白樺団地3号棟建築工事の請負契約について、議会の承認が求められました。
町が契約する業務や工事について、5000万円以上のものは議会の議決が必要となります。
 白樺団地の建設は、今年で3棟目になりますが、国の補助金が少ないこともあり、2年間かけて建設することになっています。今年度は、基礎下の杭工事のみ予定されています。完成は、来年の平成24年10月末の予定です。
 8月12日に入札が行われ、地元業者の企業体である横関・宇田・北沢経常建設共同企業体が落札し、1億4626万円での契約となりました。

 今回の入札は「条件付一般競争入札」で行われています。一般競争入札は、全国のどの様な業者でも参加できる入札方式です。一般競争入札を推奨している議員から「条件付」の条件についての質問が出されました。
 条件は、町に競争入札参加資格者に登録されている業者でAまたはBランクの格付けで後志管内に本店・支店のある業者というのが主な条件でした。
参加者は3JVと1業者の4社でしたが、1回で決まらず2回目で落札。落札率は99.9%だと言うことでした。
 私は、これまでの2棟が指名競争入札であったので、何故、今回一般競争入札としたのか。地元でできることは、地元に行ってもらう指名競争入札でよいのではないかと問いました。
これまでは年度内完成の工期で入札に時間を掛けていられなかった。一般競争入札では約1ヶ月入札執行に時間がかかる。今回は、次年度にまたがる工事なので時間的余裕があった、とのことであった。
そこには、経済的な視点についての答弁はなかった。一般競争入札を推奨する議員は、札幌などの大手だと安く工事を行なうので、予算を節約できるとの発想である。
地元でできる仕事は地元の雇用確保にも繋がるのであるから地元で行うべきではないのか。まして、新築の工事はこれ1本である。どれほど安価にできるかわからないが、町外の業者が仕事を行い、地元業者が従業員を休ませているようでは、地域の経済が廻らないし、雇用も危うくなる。指名競争入札で予定価格を提示した入札であれば、入札率は99.9%よりは下がるであろし、参加業者も多くできる。
昨年の指名競争入札には6社が参加している。