北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

地域医療を守る

2008年04月26日 | まちづくり
地域医療を守る地方議員連盟の設立総会に参加してきました。



 グリーンシード21の上富良野町議会の金子益三議員が発起人となり、地方議員による地域住民のための議員連盟を超党派で結成し、勉強会や情報交換を重ね地域医療を守るために市町村議員が何をすべきか、どんな働きをすべきかなどを正しく学習し実践するために道内各地に幅広く声をかけてくれました。
 わが町は公立病院ではないけれど、地域の総合病院としては公共的な役割を担っています。ご多分にもれず、医師不足などの危機に直面していますので、この議員連盟に参加し、わが町にフィードバックできればと思い、参加することにしました。
 設立総会に先立ち、3人の先生方より講演がありました。
夕張希望の杜の村上智彦理事長による「夕張市における地域医療再生」。
城西大学経営学部の伊関友伸准教授による「地域医療崩壊の危機における地方議会議員の役割」。
上富良野町立病院の兼古稔副院長による「何故医師は立ち去るのか-地域医療再生のために-」。
今話題の夕張の村上先生の講演は聞けなかったのですが、新臨床医研修制度、医療訴訟の増大、など医師を取り巻く環境の悪化が医師不足を生じ、地域医療崩壊の道を進んでいるようです。地方では、地域医療を何とかしてほしいと声高に叫んでいるけれど、病院や医師の実情を知らないで訴えているだけのようです。住民自らができること、お医者さんが居たい病院のあり方などを作っていかないと地域医療を守っていけないようです。医師や看護師さんなど過酷な環境下で医療を行っていると訴えられました。誰でも時間に余裕のある人間らしい生活の中で医療ができないと長続きしないし、本人が持たないと思いました。
わが町ではどうなのでしょうか。皆で考え、何とかしないと大変なことになってしまいます。