北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

下水道の話

2008年04月17日 | まちづくり
 平成2年から供用開始された公共下水道もそろそろ20年になります。また、スキー場のあるニセコひらふ地区も平成12年より特定環境保全公共下水道(市街化区域以外で環境保全のために必要なところでの下水道)が供用を開始しています。ところが、近年のオーストラリアなどの海外からスキーブームによりコンドミニアムなどの施設建設が増大し、下水道の計画区域外にも建物が建つようになり下水道の利用の要望が増えているようです。
 本来であれば、区域外の方々には浄化槽の利用を勧めているのですが、区域に隣接している場合などは、「区域外からの利用要綱」に従って分担金などを支払ってもらい特別に利用をしてもらっているのが現状のようです。
 ただ、昨年、区域外の利用でトラブルがあり要綱では指導に限界があり、条例化にするべく3月の定例議会で町より議案提案がありました。
ところが、「下水道運営審議会に諮問していない。」「需要があるのだから処理区域を拡大すべきだ」等といった4議員からの集中的な質疑があり、採決にいたらずに経済建設常任委員会に付託になりっていました。
 4月に入り、委員会での条例化の審査が始まりました。
本来であれば、区域外の方は下水道を利用できないのですが、条件が合えば利用できますよ。そのためには、区域内の利用者と同じルールで使って下さい。という条例であれば問題がないと思うのです。
何故、3月定例化で採決にならなかったか不思議です。
ただ、今度は町の条例になるのですから、整合性が取れて問題が生じないように精査しなければなりません。将来計画も大切ですが、まずは、直面する事案に迅速に対応していかねばと思うのです。区域拡大などは、次のステップだと思います。
6月の定例会に向けて審議が続きます。