豚を育てるのに、アメリカは日本の約1/3のコストで生産してしまうというと驚かれるだろうか。。。
今月の月刊養豚界、特集テーマは
「今こそ、産子数アップ」
国際競争が激化していくなか、日本はもちろん、諸外国の興味深いデータも掲載されていました。
先ず、日本養豚の繁殖成績から。
2009年度の養豚基礎調査によると、種雌豚の繁殖成績のうち、平均哺乳開始頭数(生きて産まれてきた赤ちゃん仔豚の数の平均)は10.3頭、平均離乳頭数(無事に離乳を迎えた仔豚の数の平均)は9.2頭、一年間の平均分娩回数は2.2回というデータ。
つまり、お母さん豚1頭の1年間の成績は哺乳開始頭数が22.66頭、離乳頭数20.24頭がおおよその平均値。
ところで諸外国は
アメリカ 21.73頭 21.06頭
カナダ 23.00頭 22.08頭
デンマーク 27.15頭 26.42頭
おいおい、デンマークさんの数字はほんまでっか???と疑いたくなるような好成績です。
さて、肝心の生産コストの発表です!
日本の生産コストは1頭当たり3万371円で、1頭当たりの平均枝肉重量が73.7kgですから、1kg当たりは412円。
皆さんが馴染みやすい単位でいえば、お肉100gの原価が41円20銭ということになりますね。
で、アメリカが凄い!!!
なんと1kg当たり150.5円。100gが15円5銭で作っちゃうことになります。
そりゃ~イオンに買い物に行ったらアメリカ産豚ロース100g100円で買えちゃうわけです。15円のものを100円で売ってるんですから、ある意味ぼろ儲け???
そもそも日本はアメリカから飼料原料を輸入してるわけですから、アメリカ養豚農家よりも飼料費が高いんですよね・・・その上、成績も悪ければコストで勝てるはずもなく。
勝負するなら付加価値戦略しかないのです!!!
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