以前、営業の仕事をしている友人からこんなことをいわれた。
「豚は“数字”が関係なくていいよな~。」
たしかに、営業という仕事だと“数字”のみで評価されたり、他人と比べられたりと、いろいろな気苦労が多いのであろう。
しかし、養豚にも経営にまつわる数字は多数存在するし、単に生まれてきた仔豚を大きくするだけというようなドンブリ勘定で成り立つような業種ではない。
ということで、今回の投稿では養豚経営に関する用語を簡単に紹介したいと思う。
将来の就職先や転職先に養豚業をお考えの方は、以下のような数字が存在するんだということを肝に銘じて、面接を受けに行ってほしい。
① 常時母豚数
毎日の母豚数の年間累計頭数を365(日)で除した値。
1日当たりの平均母豚所有数。
② 平均分娩頭数(1腹当たり)
年間の分娩総頭数(死産含む)を、年間の分娩総腹数で除した値。
1腹当たりの平均産子数。
③ 平均哺乳開始頭数(1腹当たり)
分娩胎児の中から白子、黒子などの死産や未熟児などを除いた、哺乳能力のある胎児の年間総頭数を、年間の分娩総腹数で除した値。
④ 平均離乳頭数(1腹当たり)
年間の離乳頭数を、年間の分娩総腹数で除した値。
⑤ 1母豚当たりの離乳頭数
平均離乳頭数に分娩回転率を乗じた値。
⑥ 分娩回転率
年間の分娩総腹数を、常時母豚数で除した値。
⑦ 哺育率
年間の離乳総頭数を、年間の哺乳開始総頭数で除した値。
⑧ 飼料要求率
飼料の年間摂取量を、年間の総出荷体重から生時体重(約1.4kg)を引いた値で除した値。
⑨ 農場飼料要求率
農場全体で肉豚を1kg生産するのに、どれだけの飼料を消費したかを示すもの。
農場全体の飼料消費量を、総出荷体重で除した値。
⑩ 肉豚の事故率
離乳後の仔豚、肥育豚及び肉豚の事故の発生割合。
離乳後に死亡した豚の総数を、年間の離乳総頭数で除した値。
⑪ 分娩率
年間の分娩総腹数を、年間の種付総頭数で除した値。
⑫ 飼料比
年間の飼料代の総額を、枝肉の総売上額で除した値。
⑬ 上物率
年間の上物取引総頭数を、年間の出荷総頭数で除した値。
どうですか?
養豚経営が決して甘いものではないことを、理解していただけたのではないでしょうか。
てゆ~か、頭が痛くなってきた・・・
「豚は“数字”が関係なくていいよな~。」
たしかに、営業という仕事だと“数字”のみで評価されたり、他人と比べられたりと、いろいろな気苦労が多いのであろう。
しかし、養豚にも経営にまつわる数字は多数存在するし、単に生まれてきた仔豚を大きくするだけというようなドンブリ勘定で成り立つような業種ではない。
ということで、今回の投稿では養豚経営に関する用語を簡単に紹介したいと思う。
将来の就職先や転職先に養豚業をお考えの方は、以下のような数字が存在するんだということを肝に銘じて、面接を受けに行ってほしい。
① 常時母豚数
毎日の母豚数の年間累計頭数を365(日)で除した値。
1日当たりの平均母豚所有数。
② 平均分娩頭数(1腹当たり)
年間の分娩総頭数(死産含む)を、年間の分娩総腹数で除した値。
1腹当たりの平均産子数。
③ 平均哺乳開始頭数(1腹当たり)
分娩胎児の中から白子、黒子などの死産や未熟児などを除いた、哺乳能力のある胎児の年間総頭数を、年間の分娩総腹数で除した値。
④ 平均離乳頭数(1腹当たり)
年間の離乳頭数を、年間の分娩総腹数で除した値。
⑤ 1母豚当たりの離乳頭数
平均離乳頭数に分娩回転率を乗じた値。
⑥ 分娩回転率
年間の分娩総腹数を、常時母豚数で除した値。
⑦ 哺育率
年間の離乳総頭数を、年間の哺乳開始総頭数で除した値。
⑧ 飼料要求率
飼料の年間摂取量を、年間の総出荷体重から生時体重(約1.4kg)を引いた値で除した値。
⑨ 農場飼料要求率
農場全体で肉豚を1kg生産するのに、どれだけの飼料を消費したかを示すもの。
農場全体の飼料消費量を、総出荷体重で除した値。
⑩ 肉豚の事故率
離乳後の仔豚、肥育豚及び肉豚の事故の発生割合。
離乳後に死亡した豚の総数を、年間の離乳総頭数で除した値。
⑪ 分娩率
年間の分娩総腹数を、年間の種付総頭数で除した値。
⑫ 飼料比
年間の飼料代の総額を、枝肉の総売上額で除した値。
⑬ 上物率
年間の上物取引総頭数を、年間の出荷総頭数で除した値。
どうですか?
養豚経営が決して甘いものではないことを、理解していただけたのではないでしょうか。
てゆ~か、頭が痛くなってきた・・・
最近畜産関係の仕事をするようになり、毎回読ませてもらってます。
自分が畜産に従事しているわけではないので、経営にかんする具体的なイメージがなかなかつかめないところでした。
経営を見るのにこういう指標があるんですね。とっても参考になりました!
ありがとうございます。
これからも、養豚の現場の生の情報期待してます!
まさかこのような記事にコメントをいただけるとは思ってもみませんでした!
ま、それだけ畜産経営もシビアな世界だということですんで、どうか消費者のみなさんには心して畜産物を食べていただきたいです。