
映画「真夏の夜のジャズ」を観た。1958年に開催された「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」を捉えたドキュメンタリーで、ジャズファンのバイブルといっていい。監督はマリリン・モンローが亡くなる6週間前に彼女の写真を撮ったことで知られるバート・スターンである。1960年に日本で公開されてから幾度もリバイバル公開されているが、今回はフィルムを修復した「4K版」なので映像が鮮明だ。
初めて観たのは高校1年生の時だった。田舎ゆえ中央でかかってから8年後のことだ。それも2本立て同時上映のオマケの方である。当時の小さな町の映画館は2本立て興行が主流だった。A級作品と一緒にB級映画を上映するように配給したいわゆる抱き合わせ商法だったのだろう。時にはB級ばかり3本立てというのもあった。おまけに当時は今のシネコンでは考えられない入れ替えなしである。上映中でも途中から入場できたし、煙草も吸えた。朝から夜まで居眠りしながら映画館で過ごせた古き良き昭和の時代である。
日曜日に母親におにぎりを握ってもらい、颯爽と自転車をこぐ。まず早朝から「真夏~」だ。次にタイトルは忘れてしまったがメインの映画、そして「真夏~」、またメイン、最終上映の「真夏~」と1日に3回観た。ジャズの聴きはじめなので知っていたのはモンクにスティット、アニタ、マリガン、ドルフィー、サッチモぐらいだったが、この時全身にジャズの血が走ったのは間違いない。今回数十年ぶりに観てもあの時の興奮が想い起される。当時は名前すら知らなかったヘンリー・グライムスにエミール・リチャーズ、ピーナッツ・ハッコー、ビル・クロウの姿も眩しい。
「4K版」では上半身裸でリハーサルするチコ・ハミルトンの汗の飛沫や、アニタの香水の匂い、ネイサン・ガーシュマンの煙草の香ばしい霧が伝わってこなかった。技術の向上に伴いフィルムを修復することで未来に遺すのは喜ばしいことだが、ざらつき感がなくなりジャズ特有の悪魔的な魅力が少しばかり薄れたのは寂しい。だが、超一級のジャズ映画としての価値は変わらない。まだ上映中だ。明日も行こう。
初めて観たのは高校1年生の時だった。田舎ゆえ中央でかかってから8年後のことだ。それも2本立て同時上映のオマケの方である。当時の小さな町の映画館は2本立て興行が主流だった。A級作品と一緒にB級映画を上映するように配給したいわゆる抱き合わせ商法だったのだろう。時にはB級ばかり3本立てというのもあった。おまけに当時は今のシネコンでは考えられない入れ替えなしである。上映中でも途中から入場できたし、煙草も吸えた。朝から夜まで居眠りしながら映画館で過ごせた古き良き昭和の時代である。
日曜日に母親におにぎりを握ってもらい、颯爽と自転車をこぐ。まず早朝から「真夏~」だ。次にタイトルは忘れてしまったがメインの映画、そして「真夏~」、またメイン、最終上映の「真夏~」と1日に3回観た。ジャズの聴きはじめなので知っていたのはモンクにスティット、アニタ、マリガン、ドルフィー、サッチモぐらいだったが、この時全身にジャズの血が走ったのは間違いない。今回数十年ぶりに観てもあの時の興奮が想い起される。当時は名前すら知らなかったヘンリー・グライムスにエミール・リチャーズ、ピーナッツ・ハッコー、ビル・クロウの姿も眩しい。
「4K版」では上半身裸でリハーサルするチコ・ハミルトンの汗の飛沫や、アニタの香水の匂い、ネイサン・ガーシュマンの煙草の香ばしい霧が伝わってこなかった。技術の向上に伴いフィルムを修復することで未来に遺すのは喜ばしいことだが、ざらつき感がなくなりジャズ特有の悪魔的な魅力が少しばかり薄れたのは寂しい。だが、超一級のジャズ映画としての価値は変わらない。まだ上映中だ。明日も行こう。
映画『真夏の夜のジャズ 4K』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=7cjEqI4I_aw
映画「真夏の夜のジャズ」は、大学1年生の時に宮城県の仙台市民会館で行われた上映会で観ました。そのころですから、映画館でかかることもなく、特別な上映だったと記憶しています。料金はそう高くなかったと思いました。
驚いたのは観に来た人が多くて、満席でした。どちらかの会社や団体の福利厚生の一環として入場した人もいたのではないかと思われました。
何しろスクリーンが大きくて、迫力がありました。今でも鮮明に、アニタ・オデイやチコ・ハミルトンの姿を覚えています。
今回の4K版は、長野では来月下旬の公開ですが、観に行くのを楽しみにしています。
まさか「真夏の夜のジャズ」を再び観れるとは思っていませんでしたので、今回の上映は嬉しいですね。観るのは75年にリバイバル上映された時以来です。こちらでは昨年閉館したディノスシネマ札幌が場所を狸小路に移してオープンした「サツゲキ」での上映でした。新しいスクリーンで60年前の映画ですが、何回観ても新鮮です。
目立ちたがり屋のマリガンがサングラスをかけてピアノを弾いたり、客席に行儀よく座っているローチに、チャック・ベリーのバックで出番のないジャックT等々、観る度に発見があります。圧巻はやはりアニタとジョン・プールの4バースですね。アニタといえばDAY BY DAYに来店したときの面白い話があります。ここでは書けませんので、お会いしたときにでも。
4K版お楽しみください。
サッチモやマヘリアのトークはさすがですね。他のミュージシャンもユーモアたっぷりのトークを披露したことでしょう。エンターテイナーとしてのジャズマンが光る映画でした。仰るようにマリガンはかっこいいですね。女優が落ちるのもわかります。
見どころを挙げるときりがありませんが、ダイナ・ワシントンは見逃せません。テリー・ギブスとヴァイブを叩くシーンがありましたがお茶目ですね。なかなかに魅力的な女性でして、8回結婚したことがうなずけます。