
2013年12月15日に「ジャズというクール・ビューティをまとったジャンヌ・モロー」のタイトルで映画「クロワッサンで朝食を」を話題にした。まさかこれが遺作になるとは・・・この時84歳とはいえ矍鑠としていて女としての色気も失われていない。映画を観てこんな風に年を取りたいと憧れた女性もいただろうし、連れ添いもあのように美しく老けてほしいものだと願った男性もいたかもしれない。
ヌーヴェルヴァーグ・ファンにとっては女神的存在だが、ジャズファンの間でも有名な女優だ。ビリー・ホリデイの「Willow Weep For Me」から「エヴァの匂い」、モンクとブレイキーの「No Problem」は「危険な関係」、そしてマイルスといえば「死刑台のエレベーター」とモローに結びつく。まずはジャズありきでこれらの作品を観てモローの魅力に触れた方は多いはずだ。特にマイルスがフィルムを観ながら即興で吹いたという「死刑台のエレベーター」は、ルイ・マル監督の才能が高く評価された作品であり、モローが女優として開花した重要な映画である。クールなトランペットの音色が似合うモローがあまりにも美しい。
この3作品の他にもジャン・ギャバンの代表作で、ハーモニカが印象的な「グリスビーのブルース」を使った「現金に手を出すな」、王妃マルゴを演じた「バルテルミーの大虐殺」、フランソワ・トリュフォー監督の傑作「突然炎のごとく」、オーソン・ウェルズが監督したフランツ・カフカの不条理文学「審判」、モローの脚の美しさに溜息がこぼれる「黒衣の花嫁」等々、素晴らしい作品ばかりだ。どれも邦題が優れていて、タイトルだけで興味をそそる。アメリカ映画だと原題そのままでも伝わるが、フランス映画はそうはいかない。配給会社のひねりは見事だ。原題「Eva」に「匂い」を付けた方に脱帽。
若いころは名画座でかかるのを調べて遠くでも出かけたものだが、ビデオを簡単に鑑賞できるようになってからは久しく観ていない。お盆休みは贅沢にモロー三昧にしようか。その前に朝食だ。今日はクロワッサンと決めている。「エヴァ、世界でいちばん好きなものは何だ?」、「l'argent」と嘯くモローのカッコいいこと。銜え煙草が似合う悪女を演じたら右に出る女優はいない。享年89歳。合掌。
ヌーヴェルヴァーグ・ファンにとっては女神的存在だが、ジャズファンの間でも有名な女優だ。ビリー・ホリデイの「Willow Weep For Me」から「エヴァの匂い」、モンクとブレイキーの「No Problem」は「危険な関係」、そしてマイルスといえば「死刑台のエレベーター」とモローに結びつく。まずはジャズありきでこれらの作品を観てモローの魅力に触れた方は多いはずだ。特にマイルスがフィルムを観ながら即興で吹いたという「死刑台のエレベーター」は、ルイ・マル監督の才能が高く評価された作品であり、モローが女優として開花した重要な映画である。クールなトランペットの音色が似合うモローがあまりにも美しい。
この3作品の他にもジャン・ギャバンの代表作で、ハーモニカが印象的な「グリスビーのブルース」を使った「現金に手を出すな」、王妃マルゴを演じた「バルテルミーの大虐殺」、フランソワ・トリュフォー監督の傑作「突然炎のごとく」、オーソン・ウェルズが監督したフランツ・カフカの不条理文学「審判」、モローの脚の美しさに溜息がこぼれる「黒衣の花嫁」等々、素晴らしい作品ばかりだ。どれも邦題が優れていて、タイトルだけで興味をそそる。アメリカ映画だと原題そのままでも伝わるが、フランス映画はそうはいかない。配給会社のひねりは見事だ。原題「Eva」に「匂い」を付けた方に脱帽。
若いころは名画座でかかるのを調べて遠くでも出かけたものだが、ビデオを簡単に鑑賞できるようになってからは久しく観ていない。お盆休みは贅沢にモロー三昧にしようか。その前に朝食だ。今日はクロワッサンと決めている。「エヴァ、世界でいちばん好きなものは何だ?」、「l'argent」と嘯くモローのカッコいいこと。銜え煙草が似合う悪女を演じたら右に出る女優はいない。享年89歳。合掌。
何でもベスト3、今週はお盆特別企画です。ジャンヌ・モローが出演した作品からお気に入りをお寄せください。
管理人 Jeanne Moreau Best 3
エヴァの匂い (1962)
死刑台のエレベーター (1957)
クロワッサンで朝食を (2012)
映画『死刑台のエレベーター』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=lkjAkxiH5-s
1957年はコカ・コーラが国内で一般販売開始された年で、「OK牧場の決闘」と「戦場にかける橋」が公開されました。まだジャズも洋画も知らない子どもでした。
早速、3作品をば。
2作品だけ拙記事のおまけ付き。(^^)
「エヴァの匂い」(ロージー)
http://blog.livedoor.jp/vivajiji/archives/51128831.html
「鬼火」(マル)
http://blog.livedoor.jp/vivajiji/archives/51958969.html
ブニュエルの「小間使いの日記」も
ふと頭をかすめましたが
音楽が印象的だったということで
「危険な関係」(ヴァディム)。
そろそろ盆踊りミュージックが流れる時間。
苦手意識満載な当方にとっては拷問のような2時間。
「Je m`en fous」(そんなの気にしない)って
ジャンヌ・モローに言われそうけすけど。(笑)
レスが遅れまして申し訳ありません。道東に墓参りに行ってました。連日の宴会でくたびれておりますが、今日からドーム通いですので気合を入れております。
「エヴァの匂い」はモローとビリーがシンクロして印象深い作品でした。悪女はどんな香水をまとっているのだろうと妄想を巡らしたくなります。
「鬼火」はおどろおどろしい邦題がいいですね。怖いもの見たさにロネもモローもマルも知らなくても映画館に吸い込まれます。
「危険な関係」はやはり音楽に惹かれます。この時代はフランス映画にジャズが使われたことで、フランスのみならず日本でもジャズが浸透しました。映画からジャズの魅力に触れた人は多いでしょう。生まれ変わるならヴァディムですね。
私も盆踊りミュージックを聴いても血は騒ぎませんが、ファイターズ賛歌を聴くと血が躍ります。
ジャンヌ・モローの映画は、「死刑台のエレベーター」をDVDで観たことがあるだけなので、その一作だけをエントリーで。ハラハラで面白かったように記憶しています。
ジャンヌ・モローは美人ですが、危ない役にピッタリな女優さんのような気がします。直感だけです。映画に関しては、DVDで古典的なものを中心にたまに観ているのですが、全く追いつきません(笑)。
先ほどドームから戻りました。今日は勝ち試合でビール半額デーでしたので少しばかり飲みすぎております。
「死刑台のエレベーター」はジャズファンなら一度は観ている映画ですね。マイルスの音楽がなければこれほど話題にならなかったでしょう。今週はマイルスを中心に聴いておりますが、57年のこのサントラ盤から「Kind of Blue」までの軌跡はマイルスの美学といえる作品が並んでおります。
記事で紹介しましたように「エヴァの匂い」と「危険な関係」もジャズ絡みで楽しめます。DVDでほとんどの作品が観れますので機会があれば是非どうぞ。
Jeanne Moreau Best 3
エヴァの匂い (1962)
死刑台のエレベーター (1957)
鬼火 (1963)
ビリー・ホリデイの「Willow Weep For Me」が新鮮に聴こえる「エヴァの匂い」と、イコール・マイルスの「死刑台のエレベーター」が人気でした。
他にも多くの作品がありますが、今はほとんどがDVDで観れますので、機会があればジャンヌ・モローの魅力に触れてください。