
昼間、所要があり車を走らせていると病院が目に留まった。小生が居住する同じ区内なので病院は珍しくないが、診療科目と病院名の医院長と思われる名前を聞いたような気がする。夜になってヴォーカルのアルバムを聴きだしたころ、10年ほど前に「Night And Day」というジャズヴォーカルのCDを自主製作した女医さんを思い出した。当時、美人女医が・・・と紹介されていたのを覚えている。美人の冠には弱い。
チャンスに恵まれず好きな音楽の道を断念し、他の職業に就く人は多く、バーバラ・ロングもそんなひとりだ。ハイスクール時代から音楽的才能を開花させ地元で注目されたものの、シカゴ医科大学に進み、無事卒業後、医師に・・・ところが、そのタイミングに地元シカゴのジョニー・グリフィンから声がかかる。願ってもないチャンスに恵まれたバーバラはメスをマイクに持ち替え、スコット・ラファロが参加していることからよく話題になるハーブ・ゲラーのアトコ盤「Gypsy」でデビューを飾った。この歌を聴いて惚れこんだのがトランジション・レーベルの創設者、トム・ウィルソンで、当時A&Rマンとして働いていたサヴォイに録音したのがバーバラ単独のアルバム「SOUL」だ。
タイトルからはR&B色のソウルフルな感じを受けるが、ハスキーな声でくせのない歌い方だ。ナット・フィップス、ジョージ・タッカー、アル・ハリウッドの手堅いリズム陣にビリー・ハウエルのトランペット、そして歌伴は珍しいブッカー・アービンをバックに、自作曲やジャズアレンジが面白いチャイコフスキーの「白鳥の湖」を伸び伸び歌っている。スタンダードの選曲も趣味が良く、「グリーン・ドルフィン・ストリート」、「ユー・ドント・ノー・ホワット・ラヴ・イズ」、そしてエリントン・ナンバー、「ジャスト・スクィーズ・ミー」はタイトルの如く抱きしめたくなるような可憐さと仄かな色香さえ匂わす。このアルバム1枚限りでジャズ界を去ったバーバラは医師の道を歩んだのだろうか。
件の美人女医さんのアルバムは趣味の域を超えないものの、ジャズヴォーカルへの愛着がひしひしと伝わってくる。丁寧な歌い方は親身な診察にもつながっているのだろう。一度はお会いしたいものだが、幸い皮膚科に掛かる症状はない。ジャズを聴かないと体じゅうに斑点が出ます、とでも訊いてみようか。それは後天性ジャズ依存症候群と診断されるかもしれない。そして付ける薬はナイト。
チャンスに恵まれず好きな音楽の道を断念し、他の職業に就く人は多く、バーバラ・ロングもそんなひとりだ。ハイスクール時代から音楽的才能を開花させ地元で注目されたものの、シカゴ医科大学に進み、無事卒業後、医師に・・・ところが、そのタイミングに地元シカゴのジョニー・グリフィンから声がかかる。願ってもないチャンスに恵まれたバーバラはメスをマイクに持ち替え、スコット・ラファロが参加していることからよく話題になるハーブ・ゲラーのアトコ盤「Gypsy」でデビューを飾った。この歌を聴いて惚れこんだのがトランジション・レーベルの創設者、トム・ウィルソンで、当時A&Rマンとして働いていたサヴォイに録音したのがバーバラ単独のアルバム「SOUL」だ。
タイトルからはR&B色のソウルフルな感じを受けるが、ハスキーな声でくせのない歌い方だ。ナット・フィップス、ジョージ・タッカー、アル・ハリウッドの手堅いリズム陣にビリー・ハウエルのトランペット、そして歌伴は珍しいブッカー・アービンをバックに、自作曲やジャズアレンジが面白いチャイコフスキーの「白鳥の湖」を伸び伸び歌っている。スタンダードの選曲も趣味が良く、「グリーン・ドルフィン・ストリート」、「ユー・ドント・ノー・ホワット・ラヴ・イズ」、そしてエリントン・ナンバー、「ジャスト・スクィーズ・ミー」はタイトルの如く抱きしめたくなるような可憐さと仄かな色香さえ匂わす。このアルバム1枚限りでジャズ界を去ったバーバラは医師の道を歩んだのだろうか。
件の美人女医さんのアルバムは趣味の域を超えないものの、ジャズヴォーカルへの愛着がひしひしと伝わってくる。丁寧な歌い方は親身な診察にもつながっているのだろう。一度はお会いしたいものだが、幸い皮膚科に掛かる症状はない。ジャズを聴かないと体じゅうに斑点が出ます、とでも訊いてみようか。それは後天性ジャズ依存症候群と診断されるかもしれない。そして付ける薬はナイト。
エリントン作の「Just Squeeze Me」は、ファッツ・ウォーラーが作曲した「Squeeze Me」としばしば混同されます。エリントンとジョニー・ホッジスの「サイド・バイ・サイド」で、ウォーラー作を演奏していたり、「Just」を省略してクレジットされるのが原因でしょう。話題にしたアルバムのクレジットは、「Squeeze Me」になっておりますが、「Just Squeeze Me」ですし、CDに添付されたライナーノーツにもウォーラー作と書いてありますが、これは間違いです。
今週はヴォーカルでお好みのジャスト・スクィーズ・ミーをお寄せください。
管理人 Just Squeeze Me Vocal Best 3
Jo Stafford / Jo +Jazz (Columbia)
Chris Connor / A Jazz Date With (Atlantic)
Sarah Vaughan / Sarah Plus Two (Roulette)
新旧多くの名唱がありますので何が挙げられるのか楽しみです。
今週もたくさんのコメントをお待ちしております。
ボクが知っている演奏は、
"Jo +Jazz / Jo Stafford"
だけですので、ベスト・アルバムになります.
このアルバムは、今年一番の想い出のアルバムかもし知れません.
何と言っても、今年購入したアルバムの中で、一番高かったアルバム(1枚もの)なんですから・・・(笑)
http://blog.livedoor.jp/la_belle_epoque/archives/1870314.html
Jo +Jazz を今年入手されたようですね。私もこのアルバムは特別な想い入れがあります。ジョー、そしてジャズ・ヴォーカルの名盤でありますし、加えてジャケの妖しい魅力、バックのエリントニアンの素晴らしさ。どれをとっても一級品です。ソニーで再発前にオリジナル盤を霧のロンドンブリッジから飛び込む勇気で買いました。(笑)その後ソニー盤も鑑賞用に買いました。オリジナル盤は当然、観賞用です。(笑)
1)「Jo + Jazz/ Jo Stafford」
一番は、これダントツでしょう。
ジョーの、やや気だるい雰囲気のヴォーカルに、
バリバリのエリントニアンを中心とした歌伴陣の
絶妙のサポートを得て、本当に最高のトラックですね。
ホッジズの短いインタールードも、洒落てて心憎い。
「女性ジャズ・ヴォーkルの底なし沼に足を踏み入れる
切っ掛けとなったアルバムを、10枚挙げよ」と言われれば、
間違いなく選出する一枚。
(五枚だと、入らないかな・・・)
2)「Positively The Most !/ Joanie Sommers」
デビュー作とは信じられないくらいの、完成度の
アルバムですね。
必ずしもジャズ寄りでもないソマーズの作品の中では
最もジャズ的な味わいのある作品。
それもそのはず、伴奏がアート・ペッパーに
マーティ・ペイチのコンボですから!
3)「Just In Time / Gloria Lynne」
三枚目はちょっと迷いましたが、
アーシーな味わいのある、リンに決定。
歌伴も、ハリー・エジソン、サム・テイラー、
ワイルド・ビル・デビス、エディ・コスタ、
ケニー・バレルと超豪華。
惜しむらくはこの豪華な伴奏陣に、間奏でソロを
とらせるとか、せめてオブリガードでもっと絡ませるとか、
もう少し芸がなかったかな?と思います。
次点にコナーのジャズデイトを。
そういや、偶然ですがコナー盤もエディ・コスタ参加でしたね。
あまり歌伴しないコスタが、一つのお題で複数の
アイテムで登場というのも、面白いですね。
あと、「Lush Life / Roberta Gambarini」も
悪くなかったです。
私も知人の円山の小児科の院長が(トニー・ベネット好き)が何年か前に出した自主CDを思い出し、久しぶりにかけました(笑)
ジプシーは3兄弟がバックアップしてスタイン曲集ですね!
この曲は自身のヴァイオリンと同じ唱方(笑)の通俗的(褒めてます)なレイの声がよぎります…
すぐ浮かんだものをベストとするべきか……
エリントン・スクールで誰か……
男でいなかったけ……
と、いうことで
Betty Roche/Lightly and Politely-prestige
ベティの解釈と美貌に
Miss Gloria/Gloria Lynne-evelest
現在もバリバリのハーレムの女王!私は彼女のソウルフルでシルキーな声が大好きです
Joan Shaw/Sings For Swingers-epic
サリナをきちんと評価すべきですね、イカしてます
次点
Nnenna Fleelon: w T.Blanchard/Monterey Jazz Fes 50th Annv.All Stars-m.j.f
若手(aro.50ですが)でみずみずしい彼女も最前線の張りがあります
まぁ、サラのマジックの前には全員ひざまづきますが…
男…ernie andrdwsとかal hibblerあたり唄ってなかったけか…手元にはありません
まだいたような、ですが上記のベスト3は満足な選択としておきます
打ちなれないものでスペル間違いはご容赦下さい
疲れて帰って来たら、今週は私の苦手のヴォーカルではないですか。(笑)
Jo +Jazz の Just Squeeze Me は、外せませんね。週に一度は、店のラストにかけています。
歌良し、バックのジャズ・マンは、豪華版・・・大好きな一枚です。
今週は、3枚挙げる事は出来ませんが、Jo +Jazz が1位になると良いな。
雑談:今日店で、サッチモのプレイズ・W.C.ハンディをかけ、涎を流しながら喜んでおりました。(笑)
初日でトップ決定の感がありますね。メリルのユービーソーと比べられる Jo +Jazz ですが、アルバム全体のトーンは甲乙付け難いものがありますし、この曲はジョーが歌うために書かれたと言っていいほどです。
白目のソマーズは予想しておりましたよ。ペッパーがいるだけでこれほど雰囲気が出るものかと唸る作品です。
グロリア・リンとは珍しいところが挙がりましたね。手元にありませんが、多分オリジナル収録は、「Miss Gloria」と思われます。これだけ豪華なバックが揃うのは滅多にないことですね。間奏でソロがないのはアポロ劇場出身のスターということもありバック陣のソロに重きを置いていないのかもしれません。それにしてもハリー・エジソンとサム・テイラーの4小節交換を聴いてみたいものです。案外、バリバリだったりして。(笑)
エディ・コスタの歌伴が偶然にも重なりましたが、仕事を選ばない器用さで上手いもんです。
ロバータ・ガンバリーニはハンク・ジョーンズがバックだけにガンバりました。(笑)
この曲の基本はレイ・ナンスと思います。先ずはレイに一礼してから臨むのが基本でしょう。
趣味が高じて自主CDを制作とは極みですね。話題にした豊平区の女医さん同様、趣味の域と思われますが冥利に尽きるというものです。私も本にまとめて出版したいものですが、知人に配るだけしか部数を出せません、と言われそうです。(笑)
トップにベティがきましたか。こりゃまいった。探しているレコードです。何度か聴いておりますが、エリントンが惚れるだけのものを持っておりますね。「持っている」は只今、北海道限定の流行語です。(笑)
そして、リン。強いハーレムの匂いがするものがきましたか。先日、狸小路近くの「ソリチュード」に行きましたが、あの場所で聴くなら最高かもしれませんね。
Joan Shaw ?ジョアン・ショウでしょうか。Sings For Swingers ?エラにそんなようなタイトルがありましたが、勉強不足でチトわかりません。
男性陣ではアル・ヒブラーも歌っていたような気がします。エリントン初期の録音をまとめた40枚組CDを持っておりますので調べてみましょう。
ヴォーカルが苦手なかたでも外せない Jo +Jazz、ヴォーカルがお好きなかたは飾りたくなる Jo +Jazz、どちらにしてもプラスの要因が働きます。(笑)
サッチモのプレイズ・W.C.ハンディですか。ブルースの魂ここにありですね。涎を流したようですが、W.C.だけに違うものも流せます。(シ刑)
凄いですね!
アーサー・ウェッツェルやババ・マイリィー、クーティのワシントニアンズ、ケンタッキー・クラブ時代、ブラントン/ウェブスター時代のエリントンはあまりに新しいですね!サウンドが!
あの音の重ね方!
ベティもそうですけど一時はこんなのまで…というようなアルバムもCDになってましたが、今じゃオリジナルのLPをゲットするより手間がかかるCDの廃盤化の速さですね(笑)
あの界隈は昔はジャズ・ストリートでした…私はソリチュ-ドの近くの香州でよく中華チラシを食べますが、あそこの雰囲気もハーレム…というよりゲット-…
たぶんジョアンでしょうか(以前国内盤ではジョーンとなっていましたが、私は国内盤はほとんど買いませんし、信用してないので)
サラ・ヴォーンとリナ・ホーンからつけた美しい芸名のサリナ・ジョーンズの本名時代のアルバムです、最高にイカしてますよ…が、ケニー・ドリューやグローバー・ワシントン・ジュニアのように軽くあしらわれてしまっているのが腹立たしいです、ニーナ・フリーロン然り(軽くあしらっておくべき人気者には腹は立ちませんが)
男が見つからない~ルー・ロウルズあたりもやってなかったかなぁ……サラも+2以外吹き込んでないんでしょうかね?
おかげさまで今週も新鮮な刺激と発見をいただきました