
ジャズ喫茶全盛の70年代前後に各店で月に一度くらいのペースでブラインドが開かれていた。正確には「blind fold test」で、レコードをかけてサックスなりピアノなりのプレイヤーを当てるクイズだ。当時SJ誌にジャズ喫茶告知板というコーナーがあり、そこに情報が載ったのだが、耳が良い強者がその日だけ集まってきて景品を独り占めするので常連向けに小さな紙を店内に掲示するようになった。
店によって違うが三問ほどで、解答用紙にわかった時点で書き込みカウンターに出す方式が多い。先着順なのでソロが出てこないうちに推測して出す人もいる。聴き込んでいるレコードならそれで当てることもできるが、出題者も然るもので滅多にかからないレコードで似たようなスタイルのプレイヤーを選んでくるのでそんなに簡単ではない。景品はレコード会社のスポンサーが付くときは新譜の見本盤や店のコーヒー・チケットである。参加料は飲み物代だけなので気軽に楽しめる遊びとはいえ当てれば尊敬の眼差しで拍手が送られるが、外せば鼻で笑われるので一音も聴き逃すまいと真剣だ。
とうに店の名前は忘れてしまったが問題はピアノを当てるもので、クレジット通り正確に書けという注文が付けられた。曲は「ジェリコの戦い」でヴァイヴがメインのようだ。ソロも出てこないうちテーマを聴くなり自信ありげにさっさと書いて出す人がいたのには驚いた。ヴァイヴのソロに次いでピアノが出てくる。バップスタイルで少々荒っぽい。同じフレーズの繰り返しが入る。悩むうち演奏は終わり、数名が解答を出す。そのなかに「Alice McLeod」と正解を出した人がいた。ソロも聴かないうちに出した方の答えは「Alice Coltrane」である。常連客らしき出題者が、正確に書けと言った意味がよくわかった。
当時は聴き込みが足りなくてブラインドで外しまくったが、それでも下手な鉄砲で二、三度コーヒー券を貰ったことがある。ブラインドは例えばこのレコードの場合、ピアノはわからなくてもヴァイヴ奏者から手繰る方法がある。正解を出すためには一番は耳だが、誰が誰と共演しているという知識も助けになる。コルトレーンならマル、ガーランド、フラナガン・・・アリスといった具合だ。あれから40年、SJ誌で知識量も増え、多少耳も鍛えられたが、今は目が薄くなり耳が遠くなった。
店によって違うが三問ほどで、解答用紙にわかった時点で書き込みカウンターに出す方式が多い。先着順なのでソロが出てこないうちに推測して出す人もいる。聴き込んでいるレコードならそれで当てることもできるが、出題者も然るもので滅多にかからないレコードで似たようなスタイルのプレイヤーを選んでくるのでそんなに簡単ではない。景品はレコード会社のスポンサーが付くときは新譜の見本盤や店のコーヒー・チケットである。参加料は飲み物代だけなので気軽に楽しめる遊びとはいえ当てれば尊敬の眼差しで拍手が送られるが、外せば鼻で笑われるので一音も聴き逃すまいと真剣だ。
とうに店の名前は忘れてしまったが問題はピアノを当てるもので、クレジット通り正確に書けという注文が付けられた。曲は「ジェリコの戦い」でヴァイヴがメインのようだ。ソロも出てこないうちテーマを聴くなり自信ありげにさっさと書いて出す人がいたのには驚いた。ヴァイヴのソロに次いでピアノが出てくる。バップスタイルで少々荒っぽい。同じフレーズの繰り返しが入る。悩むうち演奏は終わり、数名が解答を出す。そのなかに「Alice McLeod」と正解を出した人がいた。ソロも聴かないうちに出した方の答えは「Alice Coltrane」である。常連客らしき出題者が、正確に書けと言った意味がよくわかった。
当時は聴き込みが足りなくてブラインドで外しまくったが、それでも下手な鉄砲で二、三度コーヒー券を貰ったことがある。ブラインドは例えばこのレコードの場合、ピアノはわからなくてもヴァイヴ奏者から手繰る方法がある。正解を出すためには一番は耳だが、誰が誰と共演しているという知識も助けになる。コルトレーンならマル、ガーランド、フラナガン・・・アリスといった具合だ。あれから40年、SJ誌で知識量も増え、多少耳も鍛えられたが、今は目が薄くなり耳が遠くなった。
黒人霊歌の「ジェリコの戦い」は、コールマン・ホーキンスの演奏でジャズナンバーとしても有名です。今週はインストでお気に入りをお寄せください。
管理人 Joshua Fit The Battle Of Jericho Best 3
Coleman Hawkins / Alive! At The Village Gate (Verve)
Grant Green / Feelin' The Spirit (Blue Note)
Hampton Hawes / The Sermon (Contemporary)
他にもエディ・ハリスやベニー・ウォレス、大隈寿男も録音しております。
記事で紹介したレコードはテリー・ギブスの「Hootenanny My Way」です。Timeレーベルですので、当時国内盤は出ておりませんし、オリジナルはソニー・クラークやブッカー・リトル程ではありませんが高かったです。ブラインドは出回っていないレコードが出題されました。
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
Alice Coltrane Before John
https://www.youtube.com/watch?v=8H6sRYIaChw
コルトレーンが一目惚れしたそうです。仲を取り持ったのはテリー・ギブスです。
あてっこやりましたねぇ、確かに知識も必要で、見当外れな名前を出すお方にはさわらずに(笑)
ただ知識での当ては私達では当てたことにはしません、そんなひ弱はバカにされますし、先に、あぁ、知ってるごめんと断りをいれるわけです。
あまり録音がないアーティストを当てたところで意味がないわけですからね、ま、ミルトのピアノ演奏なんかは知識と耳があれば近い正解は出るわけで(近いということが大事)。ベテランの80年代、90年代の録音なんか重宝します、知識だけの輩を蹴散らすにはもってこいですから(笑)
今のジャマイカで客足が途切れた時に娘さんに『やるか!』と挑発されよくやりました、ママにはそんな疲れる聞き方すんでないとあきれられましたが。
Alive ! At The Village Gate / Colman Hawkins (Verve)
メイジャーですな!『ジェリコ』ではあてっこなどというきどった遊びをするわけもなく目も耳もつぶれて呑んだくれていただけですが。渋谷さんはエディ・ハリス大好き人間です。
Feelin' The Spirit / Grant Green (Blue Note)
このチャカポコテイストをマブいと思わない限りこのレーベルの偉大さは3割減でしょう。アドリブに入るとチャカポコどころか、執拗な針とびにウへッカッコいい!となり、ハービーが冴えに冴えまくっていて良いなぁと、タンバリンのガーヴィン・マッソーというこのレーベルのチャカポコ要員がフィーリン ザ スピリット。
bassically with blue / Milt Hinton (Black and Blue)
メイジャーも芸持ちですが、このお方も。先日もクリフのトリオ演奏を選びましたがしつこく(笑)たいして弾いてませんが良いのです。このレーベルのオリジナルの黒白ジャケは黒白の塩梅が良くて好きです。
次点
Reggae Ah Go Jazz / Roy Burrowes (Studio 1)
若い連中はネタとして意外にエルピー持っていまして(笑)なんだよこれ?!みたいな。クリフォードのインザワールドを悦に入ってリクエストするのは知識だけの輩なわけで、そんな奴らにクリフォードのレピテーションをかけてもなんのリアクションも起こさない目も耳も閉じている不感症に悲しくなったものです。ジャマイカ生まれのエリントン在籍者のインザワールド以上の暗黒テイスト
。
景品がかかっていますので、知ってるごめんと言う余裕の方はいませんでしたね。早い者勝ちですので特にレコードが当たるとなるとソロが出る前に当てずっぽうで答えたものです。当時はジャズを聴く以外何もしていないのではないかと思われる強者が大勢いました。当てる方の耳も凄いのですが、日本人とヨーロッパ物は出さないという暗黙のルールがありましたので出題者の知識も大したものです。その連中もベテランの80年代、90年代の録音はお手上げでしょうね。50年代と60年代の音しか聴き取れないアナログ耳ですので(笑)
トップはやはりホーキンスですね。『ジェリコ』はここ数年行ったことがありませんが、今の学生はブラインドはしないのでしょうか。渋谷さんならひねった問題を考えそうですが。
そしてブルーのグリーン、日本ではさっぱりですが、リリース数をみるとあちらでの人気のほどがうかがえます。日本人は繰り返しは苦手なのかもしれません。ジャズ喫茶ではウエスが上でした。
ミルト・ヒントンがありましたか。持っていません。頭だけの試聴ですがベースは鳴ってますね。
ロイ・バローズは聴いておりませんが、クリフォード・ジョーダンが参加のようですね。インザワールドは何故人気なのか不思議です。オジサンの知らないクラブジャズとかで流行ったのかな。レピテーション?ヴォルテックス盤かな?探してみましょう。
・Grant Green / Feelin' The Spirit (Blue Note)
そんな私でも確実にわかるのが、グラント・グリーンです。日本では人気がなかったとよく聞きますが、ブルース/ソウル濃度が高いと評価が下がるという価値観はどうかと思います…
「ジェリコの戦い」というと、富山市にあるジャズバーを思い浮かべます。評判はよいようですが、午後7時~翌朝3時の営業なので、訪問しにくく、未だ行ったことがないので、来年どこかで寄れればと考えています。BAR81も行ったことだし、次はジェリコの戦いへ。
と、趣旨と外れることを書いたのは、残念ながら、デュークさんが挙げた3枚しかもっていないせいです。だから、
Coleman Hawkins / Alive! At The Village Gate (Verve)
Grant Green / Feelin' The Spirit (Blue Note)
Hampton Hawes / The Sermon (Contemporary)
意外にホーズのスピリチュアル特集の「The Sermon」がいい出来だと思いますが、ホーキンスとグリーンの順位を変える必要もなさそうです。
蛇足ですが、この曲だと、ゴールデン・ゲート・カルテットの歌が忘れられません。
当時はジャズ喫茶全盛でしたので、お客さんも楽しめるブラインド遊びが流行ったのでしょう。どこの店は第2月曜日の20時とか大体決まっておりましたので、耳に自信のある人が集まりました。一人ブラインド・テストも耳を鍛える聴き方です。一人では当てたところで何の自慢にもなりませんが、自己満足できます。
グラント・グリーンは仰るようにジャズ喫茶では人気がありませんでした。レコードのバーゲンセールでもブルーノート・コーナーに残っておりましたね。ソウル色が強いものは敬遠されておりました。あの強烈な体臭は日本人に向かないのかも知れません。毎日は聴けませんが、たまに聴くといいですね。
札幌のジャズスポットに「ジェリコ」がありますが、富山市は「ジェリコの戦い」ですか。ジャズ屋の店名です。営業時間はほぼBAR81と同じですね。
久しぶりに私と重なりましたね。音源が少ないですのでこの3枚が一般的に聴かれていると思われます。トップは決定的名演ですので、ホーキンスと比べると見劣りするかもしれません。
ホーズのはリリースこそ遅いですが、録音は50年代後半ですのでノッテおります。グリーンと似たような選曲ですが、アルバム丸ごと楽しめます。
ゴールデン・ゲート・カルテット、いいですね。ドラマティックです。最近はコーラスグループが少なくなりました。ダークダックスにデュークエイセス、ボニージャックス、女性ならスリーグレイセスにスリーキャッツ、歌手のバックで絶妙なコーラスを付けていた60年代のテレビ番組が懐かしいですね。
Joshua Fit The Battle Of Jericho Best 3
Coleman Hawkins / Alive! At The Village Gate (Verve)
Grant Green / Feelin' The Spirit (Blue Note)
Hampton Hawes / The Sermon (Contemporary)
音源が少ないこともあり多くは挙がりませんでしたが、ホーキンスがダントツでした。グラント・グリーンはあまり日本では人気がありませんが、このレコードは広く聴かれているようです。他にもミルト・ヒントンやロイ・バローズも録音しております。それぞれスピリチュアルあふれた演奏ばかりです。今宵はお気に入りの「ジェリコの戦い」をお楽しみください。