デューク・アドリブ帖

超絶変態ジャズマニア『デューク・M』の独断と偏見と毒舌のアドリブ帖です。縦横無尽、天衣無縫、支離滅裂な展開です。

Alright, Okay, Fighters Win

2017-07-09 09:22:44 | Weblog
 今日は年に一度の「ザ・ピクニック」だ。黒岩静枝さんを中心に「DAY BY DAY」のメンバーと仲間たちが札幌ドームに集い、日本ハムファイターズを応援するイベントである。どこがピクニックなのか?試合が始まる前に屋台が立ち並ぶオープンテラスでシートを敷いて宴会をするからこのネーミングになった。回を重ねるごとに参加人数が増え今年は16人だ。試合は勿論のこと、これが楽しい。

 対戦相手はソフトバンクで、7日8日と負けているので今日はどうしても勝たなくてはいけない試合だ。勝ちに結ぶつく曲はないかと「victory、win、beat、defeat、thrash」という単語から思いつくまま曲名を巡らしていたら、「Alright, Okay, You Win」があった。先週話題にした「Tennessee Waltz」同様、黒岩さんのレパートリーでもある。恋に落ちた瞬間をゲームの勝敗にたとえた歌で、先に惚れた方が負けというわけだ。勝ったあなたの言うことは何でもするけれど、私があなたを愛しているように私を愛してほしいとか、恋人になってくれるなら抱きしめてほしいと、要求の多い小悪魔的ラブソングである。

 歌の内容から察するとミュージカルや映画の曲にみえるが、1955年に独立して書かれている。最初のヒットはベイシー楽団をバックにしたジョー・ウィリアムスだが、この曲を有名にしたのはペギー・リーだ。ユーモラスで楽しいスウィング感を出しているのは勿論のこと、凛としたクールさも兼ね備えているので原曲の持ち味を引き出すには最高のシンガーといえるだろう。バックはジャック・マーシャル指揮のビッグバンドで、ピート・カンドリをはじめミルト・バーンハート、バーニー・ケッセル、シェリー・マンという名手が脇を固めている。絶妙なタイミングで入るアンサンブルは勝利の雄叫びのようだ。

 チケットは団体で購入した。割引が効くし、一般よりも早く買えるので同じ席種でもいい場所をおさえることができる。野球観戦は色々な楽しみ方がある。一人でゆっくりビールを飲むのもいい。家族で打球の行方を追うのも楽しい。仲間と監督気分で采配するのも面白い。大勢で応援するのは盛り上がる。今日は勝ちに結びつくよう大きな声援を送りたい。ゲームセットで黒岩さんが歌うのは、「Alright, Okay, Fighters Win」と決まっている。
コメント (6)
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