土花吉&与太吉

「土」に咲く「花」は「吉」を呼び寄せます。/DUCATI&ヨタ8&SR&TW等々・・・

検査漬け

2022-12-08 | 【土花亭】

土花亭事務所の仕事で上棟を控えた現場の検査のため、あっちこちへ。。。

先ずは上棟前にどの程度、コンクリートの強度が出ているかテストピース(試験体)を6本ほど割りに生コン工場の検査室へ。

(実際は割れる寸前の寸止めですが何故か業界では「割る」と言う)

因みに、写真に映る生コン工場のこの担当者はもう25年以上前になるのか、学童野球でコーチをしていた頃の教え子で

今でもたまに検査時に会うとつい、下の名前で呼んでしまう間柄。(当然、第三者が他に居る場合は○○さん呼ばわりですが)

ところで今どきの生コンについて。早強コンクリートでもないにも関わらず初期の段階、つまり材令7日~10日辺りで

既に設計基準強度に達してしまう。このことについて常々、あまり良くは思ってなくてグラフで表すと0スタートから急な

右肩上がりを示し、材令14日辺りから緩い右肩上がりとなり、強度の基準となる材令28日では設計基準強度の

約1.2倍以上に達してしまう。つまり初期段階での乾燥収縮が顕著でコンクリートの割れの原因にも繋がる。

「生コン」と呼ぶようにコンクリートは正に「生もの」。じっくりと緩い右肩上がりで熟成した方が本来は理想なのですが・・・。

まぁ~、取り敢えず強度は確認出来たところで、お次は木材検査のため材木屋へ。

検査と言っても「含水率」を測る検査で、見てくれは「杉の1等級」の柱ですから節だらけは当たり前。

あまりにも見てくれの悪い柱は2本ほど弾きましたが、要はKD材(人工乾燥材)として本当にJASの規定に

当てはまっているのかの確認。因みに写真の柱の含水率は11.1%で十分乾燥している柱。

(小口(切り口)からも手持ちの針を刺して含水計で測ってます。疑い深い土花亭事務所)

優秀な大工なんかは柱を持ち上げただけで、乾燥具合が分かると言われてますからねぃ。大したものです。

そんな検査の結果、やはり数本の規定オーバーの柱が見付かり、こちらも弾いて(つまりボツです)別の新しい柱を

用意するよう指示。これらは後日、再確認する旨の脅しを掛けて材木屋を後にする。

そんなこんなで、直ぐに1日なんて過ぎてしまう検査漬けの日。

 

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コメント (2)
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