「今更?」と言われれるかもですが・・・。建築に携わる者として「観ておくべきもの」の一つ
フランク・ロイド・ライトに依る「帝国ホテル」中央玄関を観に何故か、名鉄の株主優待券を握りしめ高速に飛び乗り
GW中の夏日に明治村に北口より入村。この日は「英国シャープ・スチュアート社製1B形タンク」現行12号機は運休。

依って、三等客車もホームに佇んでいた・・・。

村内の5丁目のみの散策で、圧巻の帝国ホテル中央玄関を正面から観る。

兎に角、素晴らしいの一言に尽きる、内外装共に大谷石とスクラッチタイルを多用した鉄筋コンクリート造。
構造的には逆梁やキャンティレバーを含む、ありとあらゆる建築技法を取り入れていると思われる。

その至る所に存在する幾何学模様を当時、どうやって設計したのか想像もつかない。

現在でも2階のホール部分を利用したカフェで珈琲が飲める。

客席には「ピーコックチェア」と同系デザインの6角形の椅子も並ぶ。

当然、このような空間で珈琲を飲めるチャンスを逃すわけもなく、冷珈琲と玉子たっぷりのパンで小腹を満たす。

残念なのは例のライトがデザインしたノリタケ製の磁器の器ではなく、ナルミ製の磁器であったこと。

ここは、caffe 月の虹でもお客様に選んで頂くカップでも使われている、ライトがデザインしたノリタケ製に拘って欲しいところ。

ところで、この館内に展示してあったライトがデザインしたステンドグラスは、帝国ホテルで使われていたものではないが、
こういうデザインディテールが頭に浮かぶことが不思議でならない。
因みに1968年移築が決まり、1985年の公開に至るまでの苦労は凄まじいもので、ライトの設計理念を「様式保存」という
考え方に移行するまでの道程も長く、当初材の再利用がいかに困難だったかが伺え、構造体も鉄骨を加えた混構造へ。
そして、大谷石の彫刻も一部擬石やPC(プレキャストコンクリート)にて再現。テラコッタの装飾も一部、樹脂製にて代用されている。
とは言え、当時のライトのディテールを鑑賞するには十分、見ごたえのある建築と言える。
引き続き「残すべきもの」へ続く・・・。
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