前戦USAGPにおいての一連の疑念については「motoGP第3戦USAGP決勝結果」でも書いてはいますが、イタリア人記者の
エマヌエル・ピエローニが面白いことを書いている。
「正しい判断をした者は報われず、間違った者には正しい者と同じチャンスが与えられた」と。。。
レースディレクションが規則に反してスタート遅延を決め、しかもグリッドから退出した選手らにライドスルーも科すこともなかった。
本来の規則では、「10名以上の選手がピットレーンからスタートするならば、レーススタートは遅延となり、新たなスタート手順(クイックスタート)
が採用される」とある。
今回、グリッドから退出した選手は※9名だったので同規則は適用されないのだが、安全上の懸念から実施された。
誰かが言う「モトGPはマルク・マルケスに服従している」と言ったほどの決定なのだ。。。と。

問題の一連の動き。。。サイティングラップが終わりグリッド上でマシンから降りて、ある目論見を考え出す#93。
チーフメカニックのリガモンティにバニャイアとアレックスのタイヤの状況を先ず確認し、一人出し抜く作戦の秘密の会話が国歌斉唱の最中、
耳元でのひそひそ話で始まる。
#93「ラスト3分ってとこで僕はピットに走るよ。誰にも何も言わないでくれよ」
リガモンティ(分かった)・・・(マシンの準備は出来たぞ)
#93「じゃあ、計画通りにね」

そしてスタート3分前、何故かマシンに跨らずヘルメットを被った状態で立っていて突然、ピットへ走り出す#93。
因みに、予選グリット2列目#93の真後ろのKTM・アコスタは「これは何かするぞ」と感じていたらしい。
「スタート直前、マシンから降りたじゃないですか・・・モトGPキャリア12年の選手の行動としては、普通じゃないんでね」
(アコスタにはバレていた模様)
引き続きイタリア人記者エマヌエル・ピエローニ談。
マルク・マルケスにつられ8名のライダーがピットへ走り出す中、彼(オグラ)はマルケスにつられて走り出しはせず、じっとマシンに
跨っていたのだ。状況が飲み込めなかったからではなく、既に正しい選択をしていたから。
つまり、ドライ用のセッティングとタイヤを選んでいたからだ。

オグラは日本人特有の落ち着いた礼儀正しい青年のようだが、実に度胸があるんですよ。
レース後に「決断は正しかったが何も得られなかった」と短いフレーズのみで心境を表している。
ルーキーながら真の闘士たる気質を持つ選手。ドゥカティ以外のメーカーではトップとなるポイントランキング只今6位に位置する。
それも、アプリリアのプライベートチームなのである。
概ね、イタリア人記者と言うと自国のライダーを擁護し、スペイン人ライダーを悪く言う傾向にあるが、このイタリア人記者は
マルケスを追い、同じく走り出したバニァイヤを含むイタリア人ライダー達も「間違った者」に含め、オグラと同じく
「正しい判断をした者」の一人、イタリア人ライダー・エネアの事は触れていない。あくまでもオグラを褒めたたえ
現在のレースディレクションの問題点を指摘した正当な記事になっている。
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