ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

ピエール・ボナールをみる(たまにはこんな夜も)

2009-10-29 22:01:46 | 



ピエール・ボナールの絵。
たぶん皆どこかで見覚えのある。

この猫の絵は面白いです。足が長すぎ。首、短すぎ(ない…)。
なぜそんなに窮屈そうに歩いていいるの?と聞きたくなりませんか?




「田舎のダイニング」。

奥さんがこちらをのぞいています。
遊び疲れてお腹がすいているのでしょうか。
外は夕暮れの気配。

これから二人きりの夕げが始まります。





南仏の田舎の飾り気のない質素な食事。
自然の恵みがテーブルに載ります。

二人でパンをつまみ果物をほおばります。





有名な「浴槽の裸婦シリーズ」。

すべて奥さんの姿です。
ボナールの奥さんは多少精神を病んでいたといいます。
けれど彼は奥さんを愛し続けました。





窓を開けたまま静かに眠りにつくのでしょう。
彼はそんな奥さんの姿を静かに見つめています。





ボナールは「色彩の魔術師」といわれました。
ゴーギャンの流れを受け継いでいるようです。

いい絵はいいですね。
たまにはこんな絵を見て過ごす夜も悪くはありません。


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無限の自由の日々

2009-10-29 07:09:50 | 


今朝は肌寒い。天気は薄曇りですがときたま日差しがさします。
静かにいつもの一日が始まります。

いつも気になっていた近所の庭の花です。
椿の一種でしょうか?
寒椿には早すぎるように思いますが。

ジョギング姿の年配の方、
ジャージで犬を連れて散歩する人にすれ違います。
平日ですからみなフリーランスの時間を生きる人達と見受けられます。

ふと思う。

様々な管理を離れ「無限の自由」を得られたとしたら、
僕は一体どんな時間を過ごすのだろう。

何かをなそうとする人に時間は短く、
無為に過ごす人に時間はいたずらに長い。

どちらがいいのかわかりません。
今は後者を望む気持ちが強いようです。
「いたずらに長い時間」を満喫するのも、
せっかく授かった命だし、悪くはないかな、と。

満喫する。

あれをしてこれをして。
好きなこと積み残したことを自由にかたずける。
誰の利益でもなく誰に迷惑かけるでもない。
自分だけの世界。

とっても枯れていますね。(苦笑)