ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

ハッブル宇宙望遠鏡

2010-06-08 21:37:58 | 
ハッブル宇宙望遠鏡。

1990年スペースシャトル・ディスカバリーにより地球の周回軌道に乗り、
それから20年間、宇宙の謎を追い続けてきた。

地上からだと地球の大気や天候が邪魔をして見えない宇宙も、
大気圏外からだとよく見えるのだそうだ。
アインシュタインが相対性理論で予言したブラックホールを発見し、
宇宙空間にある目に見えない物質=ダークマターの存在を浮き彫りにした。
他にもさまざまな銀河や宇宙現象をとらえ、その宇宙論に与えた業績は計り知れない。


そもそのエドウィン・ハッブル自体が〝宇宙が加速度的に拡大している〟ことを、
宇宙観測により発見し、現代宇宙論の礎を作った天文学者だ。


宇宙は子供の頃から夢と不思議の世界だった。
とりわけ男子なら誰しも宇宙の謎に興味を抱かない子は無かっただろう。

子供の頃、僕の実家は夜9時も過ぎればあたりは真っ暗になる。
街中の電灯も少なく、深夜は〝漆黒〟となる。
すると空には一面に宝石を散らしたような星が散らばり天の川が静かに瞬き流れる。

この空の果てはどこにあるのだろう。
僕らと同じように生きている人がたくさんいるんだろう。
星から星へ旅のできる日がくるんだろうか…

そんなことを思いながら夜空を眺めた頃もあった。


ハッブル望遠鏡から送られてくる画像に僕らは本当に驚愕した。
宇宙の絵は芸術作品のように思えた。


長さ13メートル、重さ11トン、中に仕組まれたレンズの直径は2.4メートル。
これが地球の周りを今も1周約90分の速度でまわっているのだという。

実はこのレンズの表面を研磨しているのは日本人だ。
大阪の下町の町工場の研磨技術がハッブル宇宙望遠鏡の核心を支えている。
ちょっと前にテレビでその作業の様子を見て驚いた記憶がある。

零コンマ何ミリの精密な世界である。
それを下町の職人の肌感覚、手作業が担っているなんてすぐには信じられなかった。
こうした技術、熟練が日本にはいっぱい眠っているような気がする。


まだまだ日本も捨てたもんじゃない。

5月の吊るし雛

2010-05-05 09:05:18 | 
伊豆地方には〝吊るし雛〟というのがあります。
5月になると飾り付けられます。

ため息が出るほどに見事です。




色とりどりの何百体というお雛様が千羽鶴のように飾られます。
よく見るとひとつひとつとてもかわいらしい。

多くの人の思いや願いがこもっているのでしょうね。





地方にしかこんな文化は残っておらずどんどんすたれていく一方です。
代々受け継いでいってもらいたいものですが何せ地方は受け継ぐ若者が減るばかり…

みな経済的に豊かになる権利はあります。
だからそれを求めて地方を捨てます(僕だって例外でなく!)。

中国は万博で盛り上がっています。
あの13億の民が経済的豊かさを求めて動き出しています。
多分、そうなれば地球環境はさらに悪化するでしょう。
経済発展=CO2増大の法則…
かといって彼らに「豊かになるな」とは誰も言えないはずです。
抜け出せない人類のジレンマ…。


せっかくいいものを見ていながらこんなつまらないことを考えるなんてどうかしてますね。



「田酒」のこと

2010-03-12 23:04:36 | 

青森の地酒「田酒」。〝幻の酒〟と言われるだけあり置いているお店は少ない。
まろやかでふくらみがあり滋味豊富でそのくせすっきりさっぱりしている。
不思議な日本酒です。

滋味口福
美酒延命

こんなキャッチコピーも嘘ではありません。
醸造アルコールを一切使っていません。もちろん手造り。
山廃仕込み。


青森の代表選手に決めました。

僕は日本酒が大好きです。
何をおいても地元の浦霞、一の蔵です。
お隣山形の樽平、住吉。秋田は高清水。岩手は南部美人。
残念ながら福島は知りません。

ようやく青森に出会えました。


今期最後の月も早半ばに差し掛かり残りの時間を全力疾走しよう!
そして美味しいお酒を飲みましょう。
田酒、飲みたい人は一声かけてください。



実はこんな趣旨のつまらない話を会社のミィーティングでいたしました。
みんなキョトンとしてました。


今日はもしかしてプレホワイトデーだったんでしょうか。
14日がそうなのですが会社的には今日がその日だったのでは…
僕は休みに仕込んで15日に配ろうかなどと考えていたわけです。
失敗しちゃったなぁ…

朝から冷たい雪が

2010-02-18 07:18:01 | 
朝カーテンをあけると眼下の家々の屋根はうっすらと雪化粧。
どうりで寒い夜でした。

外に出るととっても冷たい。
覚悟が無いから尚更冷たい。

山に行ったときは氷点下の覚悟がありました。
東京では間隙を突かれた感じでブルブルきます。

慣れればへっちゃら、むしろ電車の窓から見える降雪と雪景色が心地よく感じます。

もっと降れうんと降れ!

応援したくなります。

確かにこの雪で都市機能の一部に支障がでたり、
不便をかけたりするかも知れません。
現にこんな日にかぎり僕も四ヶ所ばかり外回り。

それでも雪は心をわくわくさせます。
冷たくて寒いけどがんばろう

緑響く  東山魁夷も

2010-02-16 21:38:09 | 



この渋・辰野館は東山魁夷が奥様と1週間滞在し「緑響く」を制作した。
1972年のことだそうです。
そのリトグラフが玄関から2階に上る階段の途中に飾ってありました。
150枚のうちのひとつ、ナンバーが17と記されていました。

ついついこの絵に見入ってしまいました。
なんという静謐で美しい絵なのでしょうか…。
緑色の中に群青がひそむ色使いの見事さ、
森閑とした森の木々がそのまま湖面に鏡映され、
白い馬が幻想世界に見る者を誘います。

確かに何度か目にした絵ではありますがリトグラフとはいえ、
まざまざと直に眺めると心が洗われるようなとても清々しい気持ちになりました。
また何か不思議な世界に吸い込まれそうな感じもしました。
この絵が見られただけでも得した気分です。
思いがけない出会いでしたが来た甲斐があったというものです。


ここに至る県道の途中に小さな湖があります。
東山魁夷はそこにキャンバスを広げスケッチに勤しんだようです。

帰りのバスからその小さな湖を再度確認しました。


彼の絵の中で好きな作品に「道」があります。






にほんブログ村 本ブログへ


そういう目で見れば

2010-02-03 22:28:08 | 
そう言われてみると確かにそうかなと思いました。

仕事の話を一通り終えて四方山話をしている時、ふと取引先のその人が、

 「お宅の会社、美人さんが多いですね」

当然、そんな基準で社員を採用しているわけではないし、
誰がどうこうなどという言質が伝われば「セクハラ」と大騒ぎです。

 「そうですか…。みんな仕事できる方なんですよ」

と、コメントを控え話をそらしました。

その人が誰のことを指して言ったのかは定かではありませんが、
あまり社員の女の子たちをそんな目で見たことがなかったのでちょっと驚きました。


確かに「そういう目で見れば」、、、素敵な人が比較的多いかもしれません。
「表面上」(?)そうしたことにはかなり厳格な社風なので普段は気にも留めていませんでした。

人事の女の子は〝えびちゃん〟っぽい雰囲気ですし、
総務の方(お子さんがいらっしゃいます)は〝大地真央〟さんのような麗しさがあります。
他にも、、、、、ん… ( 成海璃子似もいたな‥)
言われてみればそういう傾向がなんとなくありますね。


当たり前に見えているモノ(人)もその気になって見ないと見えないものです。
普通に目で見るのとじっくり心の目で見るのとでは大いに違います。
また、どんなことでも慣れてくると何となく風景と化し新鮮さや感動といったこともなくなるものです。

つきあいが長くなるにつれ見た目もさることながら、ちょっとした気配りや優しさのような、
人間性、人柄のようなところがより美しく見えます。


僕は意外にも人が羨むような環境下で仕事しているのかもしれませんね。



最強クラスの寒気団

2009-12-19 08:55:41 | 




寒い日が続きますがいかがお過ごしですか。
僕は朝からくしゃみばかり… 
連日連夜の不養生の影響でしょうか。気をつけねば…


雪が大好きなんですよ。降り続いている時のしんとした感じ。
降り積もった朝のまぶしいほどの真っ白な世界。

東京では望むべくもないです。
僕の実家のほうでも今はとんと雪が降らなくなりました。
明らかに「温暖化」の影響なのでしょうね…






真冬並みの強い寒気団が東北地方に襲来しているようです。
その影響で東北地方は各地で雪が降り続いたそう。

日本海側の山形県鶴岡市では積雪が1メートルに達したとのことで
12月としては過去最高の記録を更新しました。

日本海側の平野部が大雪に見舞われるこの降雪は「里雪型」と呼ばれるそうです。
〝里雪型〟なんていうとあったかいぬくもりを感じる命名ですけれど、
現地の人にとってはたまったものではないでしょうね。





今回の寒気は上空5000メートルで氷点下42度以下と日本付近に現れる寒気としては最強クラスだそうです。
しかも日本海をすっぽり覆うほどの大きな寒気なので抜けるのに相当な時間がかかるといいます。

大雪は日本海側を中心にしばらく続きそうですね…





雪が見たくなりました。


にほんブログ村 本ブログへ



昨日みたへんてこりんな夢 何を暗示??

2009-11-22 10:19:24 | 


へんてこりんな夢を見ました。
へんてこりんでない夢はあまりないと思いますが、
中でも奇天烈きわまりない夢でした。


登場人物:ビートたけし、そのまんま東、昔の仲間、キャバ嬢、顔見知りA君、近所の人
場所:表参道、種子島?、六本木、どっかの街角

夢はすぐ記憶から遠のくので、
走りながら何度も確かめ忘れまいとしました(もう走ってきました)。

それでは行きましょう…

どういうわけか僕はそのまんま東とともにビートたけしの付き人になっていました。
場所は原宿から表参道のあたり。
街中に人があふれかえり祝賀ムード一色  もうお祭り状態です。
そうビートたけしが総理大臣になったんです

( もうこの時点であり得ない珍妙な設定ですよね  )


裸の王様よろしくたけし総理はパンツ一丁でおどけながら観衆の中を歩いています。
人々の「たけちゃんおめでとー」「がんばれよー」などという声援に、
たけし総理は相変わらず〝コマネチ〟なんてやっています
そんな光景を前にはらはらしながら僕と東がその後ろにかしずいて歩きます。

明治神宮から代々木公園へと続くあたりで立ち止まったたけし総理。
ギャグを一発かまし観衆を沸かせたその後に、身を包んでいた最後の1枚を脱ぎ始めました。

その時〝神が降りた〟のでした  当然、僕の上に、、、降臨

  「これでもくらえ!」

と言って師匠(総理)は僕の頭に、顔にその生温かいブリーフをすっぽりかぶせたのです

  「絶対とっちゃだめだぞ。それで原宿一回りして来い!」

例によって首をせわしなく曲げながら僕に命じました。

まわりの人たちはドッカ~ンです。
素っ裸のフルフル姿の師匠もさることながらブリーフ仮面の僕もなかなか良かったみたいで、
隣の東はなんで俺じゃねえのととっても羨ましい顔をしていました。

師匠の生温かいブリーフを被せられた僕はなるべく息をしないよう半ば酸欠状態になりながら破れかぶれでおどけまくりました。
と思ったら、次のシーンへ…。


六本木かどっかのキャバクラかクラブ。今風の素敵な女性に囲まれ得意満面の僕がいます
たぶん原宿の一件で超有名人の仲間入りしちやほやされていたんですね。
もうよりどりみどりで不謹慎にも品定めを繰り返す始末… 

 ( こんなことは夢でしかありえませんね  )


そこにどっかの局のニュースキャスターがやってきて、

 「 ●●さん、火星行きが決まりましたよ!!」

だって。こんな時になんで僕がぁ…と大いに戸惑いました。
えーいこうなったら「千人切りだぁ~~い」と女の子に飛びつこうとした途端、次のシーンへ…。


古びた体育館で〝火星行き〟の特訓です
なんなんだよ~~と思いながら顔見知りのN君と2人でジミジミなトレーニング。
近所の人らが特訓を見守ってくれています。
まるで中学校のクラブ活動のよう…あれっ もしかして火星はこいつと二人でかぁ…
( もうわけがわかりませんねぇ  )


またまたシーンが飛んで火星出発の当日、僕は種子島に行こうとJRの駅に向かうためたぶん
目黒通りの権之介坂あたりをリユック姿でとぼとぼ歩いています。
するとずっと先から労働者のデモ隊がのっしのっしとやってきます。
何ゆえこんな時に… 何か面倒に巻き込まれるのも嫌な気がしたのでわきの通りに入ったところ、
なんと見覚えのある連中が署名活動やら何やらやっており声をかけられる始末…

 逃げろ~~~  とばかり、一心不乱に逃げました

なんで、なんで、なんで… よくこんなんが出てきます。
〝青春の蹉跌〟ってやつですね。


そしてそしてシーンは変わり種子島(行ったこともないのに…)

はて、そういえば僕は何のために火星に行かなくてはいけないんだっけ
行く間際になって考えていました。
宇宙ロケットの発射なんていう超科学設備の世界なのに、
出発前に行ったトイレは、まるで鉄道の無人駅の便所のような不衛生なもの。
そこでおしっこをしながらそんなことを思っていました。


そのあたりで目覚ましがなって飛び起きたというわけです。(残念!)

続きが見たいような見たくないような不思議な気分でのこのこ布団を出ました


夢には果たして意味があるのでしょうか。
なんだかわけのわからない夢の紹介をしましたが、これで夢判断できる方がおりましたら、
どうぞ夢判断していただけませんか。お願いします



にほんブログ村 本ブログへ








どうしたことか。鼻水が・・・

2009-11-16 19:59:04 | 


朝からぐずぐずしていたんですが、
鼻水が止まりません

どうしたんだろう・・・
風邪か?!

寒気や発熱はありませんが、
やや頭が重い。
昨夜寝る前に飲んだ泡盛のしーくゎさー割りのせいかと思っていました。

それで鼻水が止まらないなんて聞いたことがありません

毛布を三枚掛けして寝ていたのに、
起きたときには散らばっていました。
寝相が最近しこたま悪い
それがいけなかったのでしょうか。

今更ながら会社に常設してある「インフル対策マスク」をして、
電車で帰る道すがらです。

帰りに美味いもん食って今日はさっさと寝ましょうか。
こういう時はお風呂に入ったほうがいいんでしょうか?
いつも迷います



未来は変えられる

2009-11-14 11:28:18 | 


あさいち渋谷CINEMAへ。
初上映だから並ぶかと思いきやスキスキ。
お姉様の案内に従い前から4列め中央に陣取りました。
隣に3~4才くらいの女の子とお父さん(ご苦労さまです)。
そのおちびちゃんが幽霊のお話やディズニーのお話を
たどたどしく話しているのがとっても可愛らしい。

入場時に3D眼鏡が配られました
ゴーストが飛び出してくるんでしょうか。

隣の隣でお爺ちゃんが本をよんでいます。
一人できたんですね。
僕とおんなじだ。

もう始まります。
あれ前の席に素敵な女性が・・・
髪を後ろに束ねた襟元がまぶしい、、、
あ、いかんいかん。
今日は純真な心で観るんだ。

そして1時間半がたち。

いま心が洗われています
未来は変えられます。
今からも。
そしていつからでも。

スクルージに僕もなれるはずです。



大先輩の悲しいお知らせ

2009-10-26 19:15:50 | 


突然の訃報。
前の会社の大先輩が亡くなりました。
通夜が昨夜行われ今日、
告別式がしめやかに行われたそうです。
どちらも列席できず電報だけになりました。

先輩とは言え部署も年齢も何もかも違っている人でした。
情が厚く頑固者で、それゆえ世渡り下手で、
結局は時流に乗れず追われるようにいなくなりました。
新卒のプロパーで僕なんかよりずっと長くその会社に尽くしてきたのに、
最後はとても可哀相にみえました。

そんな彼とは新事業の立ち上げで一緒に汗をかきました。
意見や考えが違ったりしてずいぶん喧嘩もしましたが、
妙にうまが合い決して嫌いなタイプではありませんでした。

その後、同じ業界の結構いいポストに付いたと聞いていましたが、
あまりよろしくなく、そこも去った後は音信不通でした。

結果こうなって始めて知るのですが、
癌で闘病、なんとか回復し落ち着いてきた矢先だったということでした。
お見舞いも何にもできないままとっても残念です。

苦労ばかり背負い何か報われ救われるものが、
果たして彼にあったんだろうか・・・。
余計なお世話と言われそうですが、
そう思わずにおれません。

家族。友人。
あるとすれば多分・・。

少なくとも仕事や会社ではなかったと思う。

彼の最期に何か救いがあったことだけ、
今は祈りたいです。


合掌。○○大先輩。


にほんブログ村 本ブログへ



定期切れた!

2009-10-20 22:06:55 | 



帰りにPASMOかざしたらブーでした。

「あれ?!」

と思いPASMO見たら、
なんと定期が10月14日で切れてました・・
てことはこれまでの分(今朝まで)、
PASMOにぶちこんでいたプリペイドで支払ってたんだ~~。
なんかミニショック。


あわててキップを買いました。
ぼんやりしてたなぁ。
最初はそれと知らず別の改札機で入ろうとし駅員さんに睨まれました。


けっこうこういうポカやっちゃうんです。
日常のこういった些末なことを気にしないんです。



これでもA型なんですが。
血液型ってどんだけ影響あるんでしょう。
B型だけは何となくわかります。
やはり関係あるのかなぁ。



にほんブログ村 本ブログへ



お婆さんの庭

2009-10-19 18:50:57 | 



朝の通勤路、ごく近所の道。
その小道に面しいくつかのアパートがあり
朝早くからそこの住人らしきお婆ちゃんがわら箒で道を掃いています。
ちょうど中学校の校舎の後ろにあたり、
きれいな草花が咲く植え込みがあります。
お婆ちゃんは目の前の花壇の手入れを欠かさず、
草花に水をまいている姿も良く見かけます。


「今日も天気いいなぁ。白い雲があるからほどほどかなぁ」


箒の手を休めず隣から顔を出した奥さんに声をかけていました。
何しろ声がでかいので聞くともなしに聞えます。

たまに野良猫に餌をやっていることもあります。
この辺を歩くとでっぷりとしたのが4~5匹います。
今朝も兎のようにふわふわしたのが2匹いました。
いい身分だな。
ふくよかな贅沢ホームレスです。

いつも毛糸の帽子を被りこざっぱりとしたこの婆さん。
歳は70才をとおにすぎているでしょう。
身寄りはなさそうです。


早起き、水撒き、道路掃除、猫の世話、花の手入れ、天気の話、、、
毎日の日課をきっちりこなし清貧に生きているんでしょう。
こんな生き方こそ尊いのかな。
そんなことを思いました。

とても「清貧」とは言えない僕はといえば、
週の頭からお酒のお付き合い。
突然に仲間からの誘い。
断りゃいいのにお人好しよろしく、
夜の街に出かけて行くのでした・・・(泣)


にほんブログ村 本ブログへ



圧倒的な存在感の前に

2009-10-13 20:01:43 | 



友人が休暇を1週間とってオーストラリアのエアーズロックを見てきました。
どうも今年かぎりでこの地には踏み入れなくなるらしいのです。
現地の人たちにとり元々ここは「聖なる地」であり、
観光地として「汚される」ことには抵抗があったといいます。


ただどでかい岩がそこにあるだけ。
広大な荒地の中にそれはあり、あまりにも原始的な威容を誇っています。
世界遺産にもなってますね。

その存在の大きさに感極まったと友人はいいます。

エアーズロックは凡そ想像を絶する巨大な一枚岩で、
地表に出ているのは全体の数分の一。
ほとんどは地中深く眠っています。
もしかしたら人類が発生するずーっと前に、
隕石として宇宙から降ってきたのかも知れません。


「おれは一皮むけた」

そう彼は言ってました。

巨大な自然を前に人は自ずと謙虚になります。
たった百年足らずの人の一生。
くだらない小競り合いや損得勘定は、
もはや意味をもちません。
たかだか人間世界の富も地位も名誉もあまりに小さすぎます。
悠久の自然や無限ともいえる宇宙において塵芥ほどの価値もないでしょう。

そんな思いが彼の心に去来したことは想像にかたくありません。


そういうのって大事ですよね。
言葉にできない感動。
感じるしかありません。
文字や言葉に表した途端、誤っている。

彼はとってもいい体験をしたと思います。




にほんブログ村 本ブログへ



台風一家× → 台風一過○

2009-10-08 21:12:48 | 



BCP(ビジネスコンティニティプラン)発動

とばかり昨夜の飲み会の酔いも覚めやらぬ午前5時に目覚ましが鳴り、
20分くらい布団の中でもがき苦しんだ末、〝すっくと〟起き上がり、
着替えをし歯を磨き傘を持って外へ出ました

時間は午前6時

そう台風がすぐそこまで迫っています。
風がやや強くなり雨量も増す気配でした。

何しろ50年前の伊勢湾台風並みのが来るという触れ込みで、
ちょうど朝の通勤ラッシュ時に東京直撃ということでした。
そうなると電車は止まるしタクシーだってなかなかつかまりません。
その前に何としても会社につかねばなりません
(昨夜はあんなことを言ってたくせに、くそまじめなんだよなぁ俺って…)


運よくすぐにタクシーはつかまり会社到着は6時30分。
んんんん???
部屋には夜勤の人ら5~6人がいるだけ。。。。
その一角だけ電気がついていて後は真っ暗、クラのクラ…

< 一番のりかぁ~~~…


ということで1等賞をとりました。

その後、7時くらいを境にぱらぱらと皆さんがおいでになりました。
みんな電車で平気に来たとのことで。

で、台風はと言えば時速50キロの猛スピードで午前8~9時くらいをピークに、
あっという間に都心を通り過ぎて行ったのでありました…

< なんだよぉ~~… こんなに頑張ったのにぃ~~


もうちょっと劇的な展開を期待していた僕でありましたが、
完全に肩透かしという結末でした。
(けど、本当は何事もなくてよかったんです)


午後からは台風一過、空には照りつける太陽がまぶしいくらいとなりました。
まさに大山鳴動鼠一匹ということでしょうか。



台風一過ですが小さい頃は「台風一家」だとばかり思っていました。
どんな喧しい家族なんだろうと wwww



午後からこっそり例の「春琴抄」を読んでいました。
高校生の時以来です。
春琴、こんな意地悪娘だったっけ???
しかし弟子の佐助こそ哀れ… 
こんな倒錯した愛も成立するのか。
後半生、谷崎はどうもこの佐助のような生き方を目指した節もあり。
ほんとこの爺さん、只者ではなかったんだな。
甘えん坊爺さん。


にほんブログ村 本ブログへ