ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

こんな辺鄙な街角でも

2011-12-25 12:09:01 | 

僕のふるさとは東北の都市部からずっと離れた何にもない片田舎です。
東北大震災では沿岸部ではなかったために被害はそれほどでもありませんでした。
隣の南三陸町、高校時代3年間通った石巻市、友達のいる女川町、そして気仙沼市や塩釜、松島…
その辺の被害からすればせいぜい瓦が落ちたり壁にひびが入った程度で人命に影響はありませんでした。
それでも仕事で、配達に、たまたまそこにいて僕の実家の町でも何人か命を落としました。
僕の中学の同級生の女の子もその一人でした。
それでもみんな一生懸命に再生・復興に向けがんばっているのだと聞きます。

僕の町の駅前通は、今年もライトアップしています。
町民の寄付で年末年始にブルーやホワイト、レッドのLEDライトを灯し、
クリスマスやハッピーニューイヤーを皆で祝うために通の木々にデコレーションするのです。
規模はとってもしょぼいのですが、気持ちだけは伝わります。
今年も年末年始の短い間ですが見てこようと思っています。



1月1日の午前零時をまわる頃合に、そう紅白歌合戦が終了してすぐに、
家族で身支度をして近くのお稲荷さんに「元朝参り(がんちょうまいり)」に行くのが恒例です。
最近では高齢化が進んでいることもあり、僕が小さい子供の頃のように賑わうこともなくなりました。
うまくすると先頭で一番目に鈴を鳴らしお賽銭をしお参りできさえします。数年前に経験しました。

雪は昔ほど降らなくなっていますが12月31日から新年を迎える深夜にはしんしんと降ることが多いような気がします。

今年も駅前のライトアップを眺めながらお稲荷さんにお参りに行くことでしょう。
寒いのだけれど今年も雪が降ってほしい。雪の舞い散る中をお参りに行きたい。




ついてない床屋

2011-12-11 19:49:49 | 
月に一度、駅前の床屋に行きます。
そこは全員女子が散髪をしてくれます。
1階、2階に分かれ全部で十数席はあるでしょうか。
ということは最低でも十数人の女子が控えているわけで、
行った瞬間にあいている順に席に案内されます。
こちらで席や担当者を選ぶことはできません。
それゆえ料金はサービスの割には安いと思います。

席に着くとまず「お時間は十分にございますか?」と聞かれます。
普通は「大丈夫です」と答えます。
「今日はどうなされますか?」
「後ろは借り上げて、横は耳をすっきり出して、前は1cmくらい切ってください」
いつも僕はそう注文します。

店内はミストの匂いに包まれ目をつむると森の中にいるような気分。
散発の前に軽く洗髪をされ、丁寧に時間を掛けて散髪が始まります。
約30分くらい後、三面鏡を後ろにかざされて、
「いかがでしょうか?」と感想を聞かれます。
ま、普通「大丈夫です。ありがとうございました」と答えます。

ここからが楽しみです。
椅子が倒されて今後は念入りの洗髪が始まります。
とっても気持ちがいい。
髪を洗うだけではなく頭皮のマッサージも兼ねているのです。
トリートメントまで約10分。
椅子を戻した後は頭、肩、首、背中、腰のマッサージタイム!
頭皮にはこの店オリジナルのフローラルの香りのするオイルをスプレーされます。
最初は指で念入りに、途中から独特の機械を使い更にもう一回り。
毎回もう天にも上る心地よさで、この店にはこのために来ているようなもの。

そしてもう一度椅子が倒され顔の毛などの髭剃りが始まります。
特に耳の周りの産毛剃りは細かいところまでカリカリとされ気持ちがいい。

そして最後に髪の毛を整えジ・エンド!

幸福な気持ちでいっぱいになります。


ただ、今日も含めて連続2回も同じ人に当たってしまった。
過去も含めると4度目くらい。しかもここ最近!?
「女子」といいましたが、なんと1人だけ決して「女子」とはいえない方がいます。
大体が20代前半くらいの女子なわけですが、この方は40は過ぎている。
もしかすると50超えているかもしれない。
とても若作りで、なぜこの店にこの方がいるのか理解できないのです。
すごい確率で当たっている。しかもここ最近のこと…

やはりこういうお店はできれば若くて可愛い子に散髪してもらいたい。
男性のそういう小さな「下心」をくすぐるお店作りなはずなのに。
決してその方が「嫌」なわけではないのですが、何かとっても損した気分になる。
何かを期待しているかのような自分も情けない。当然、何があるわけでもありません。
単なる散髪と割り切れば何ということもないのですけれど、やっぱり損してるよね…

ここんとこついてないなぁ…