ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

二子玉川から三軒茶屋経由の「長旅」

2011-10-08 22:59:08 | 


朝6時に家を出て最寄の駅から田園都市線の二子玉川まで電車で行く。
途中の自由が丘で「林芙美子 没後60年記念展」のチラシをピックアップ。
大井町線への乗り換え時間に眺めていました。

10.1~11.13 神奈川近代文学館
会場では残された原稿・草稿、書簡、遺愛品など400点により、
彼女の作品や生涯を紹介するのだといいます。
「放浪記」が有名ですが他にも「清貧の書」「浮雲」など愛すべき作品が多数あります。

さて、二子玉川駅に到着しまずは目の前を流れる多摩川の川原へと向かいました。
早朝の多摩川の流水はとても清らかで荘厳な感じがしました。
いっそバシャバシャ顔を洗おうかと思いましたが、止めときました。
ちょうど鉄橋を見上げると東急の電車が通るところでした。

思い出深い街、二子玉川…
ここを始発に、多摩川美術大学→砧公園→馬事公苑→…(未定、成行き…)
というのが本日のメニューです。

初めての試みでした。やはり初めてとあってのっけから迷走となり、
第一目標の多摩美大にはどうしても到達できないまま、住宅街を放浪(走)することに…



街の中はやたら金木犀の匂いが漂っていました。この辺、とっても金木犀が多い。
こんなでかい木もありまして僕はこの香りが大好きなのでついうっとりしてしまいます。
10月は金木犀の月です。

「瀬田」という地域を行ったり来たりを繰り返しながら第二目標の砧公園に何とかたどり着きました。
何しろでっかい緑地公園です。昔行ったロンドンのハイドパークを思い出しました。



砧公園から馬事公苑へ。これもなかなか到達できませんでした。
事前に見た地図ではけっこう近くにあるはずなのに用賀のあたりをこれまたぐるぐる迷走…
自分の中にある“本能”だけが頼り。アンテナを張り巡らしてそれでも何とか到着しました。
その頃は大学対抗の競技大会の真っ最中で、休憩をかねてしばし観覧させてもらいました。



女性の競技大会のようです。白馬に乗った清楚なお嬢様学生が華麗に手綱をさばいています。
競技場内のアナウンスで大学名が呼ばれ次々と乗馬を披露。
僕にはどれもすばらしい演技に見えるのですが掲示ボードを見ると点数に開きがあります。
要するに見る目がないということです。

まさにJRAが運営する施設で馬好きにはたまらない場所といえましょう。
休憩所にはビデオでレースの案内と競走馬の紹介が常時流れていました。
目の前に東京農業大学があったので構内を一回りしてきました。
「食と農の博物館」もあり佐渡の特集をしていました。
アンケートに答えたら「佐渡の原生林 霧が育てた森」という、
購入したら4~5千円は下らないだろうという写真集を頂きました。
とっても有難かったのですがその後これがマラソンの枷と化してしまいました…



世田谷通りを成行きで走る。
いつの間にか世田谷線の松陰神社前のあたりに来てしまい、
せっかくだから吉田松陰先生の鎮座像とお墓参りに立ち寄りました。
10.22~23日にかけ「第20回 萩・世田谷幕末維新祭り」というのがあるらしいです。
幕末の志士・奇兵隊パレード、神輿、幕末歴史講演会、萩&会津観光物産展など町中が幕末維新と化すとのこと。

さてようやく三軒茶屋に到着です。





もうお馴染みの三茶です。
すずらん通りの雰囲気が大好きです。
ここの駄菓子バーの椅子でいつもタバコを一服します。
今日も一服。ガキの頃を思い出すこの佇まい。ほっとしますよね。



いよいよ佳境です。
実はこのあたりでは膝や足のくるぶしがジンジン痛んできていました。
もうそろそろ限界かなと思いながらも初志貫徹で頑張ります。

世田谷公園で恒例の植木市が執り行われていました。
「盆栽」眺めるのけっこう好きなんです。
もし一戸建てで庭があったらたぶんこんなんでいっぱいになるはずです。
今はマンションのベランダでこじんまりとですけどね。

もうこの頃には午後1時を過ぎていました。
実は途中で朝飯を済ませました。
またぞろ小腹が空いてきたので三宿通りのラーメン屋さんで、
特製中華そばを食べて今回のマラソンによる「長旅」の終了といたしました。

※ 帰宅し本を読んでたらいつの間にか2時間くらい昼寝してました。
 かなり疲労困憊だったようです…









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