ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

窓に映る「自画像」

2009-10-09 23:01:39 | 



電車に乗って席が空いていても座ることはめったにありません。
電車内のポジションはできればドアのそばへと自然に体が動きます。
特に理由はありませんがそういう癖がついてしまったのでしょう。

遅く帰る時はだいたいそれは叶います。
夜はガラスに自分の顔が映り、文庫本を持ち忘れた今日などは、
特にまじまじと自分の顔を眺めたりしていました。


なぜ画家は「自画像」を描きたがるのだろう…ふとそんなことが浮かびました。

ゴーギャン。厳つくて野性的な(ことによると野獣的な)自画像。




ゴッホです。湯気のような薄いブルーが彼のまわりで渦を巻いている。
写実的な彼の肖像よりも何かそちらが気になります。




棟方志功大先生です。
もうこれは志功以外の何ものでもありませんね。

気迫でひと思いに彫りあげた感じがします。




そして太宰治。


なんで自分を描きたいんだろう…


これといった答えも出ないままに学芸大に到着し、
あまりの腹ぺこさに駅前の食堂に飛び込みました


自分だったらどんな「自画像」描くんだろう。




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