ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

梶井基次郎を読み始め

2010-05-26 21:31:26 | 
少し気になっていた作家です。

31歳という短い生涯。
20作の短編を残しました。

濃度がとても高過ぎてなかなか前に進めない。


ようやく『冬の蠅』を読み終わりました。

何が彼をこんなに〝疲労〟させてしまったんだろう。
このような種類の〝疲労〟、今は少なくなっているような気がする。

生きるということに真剣だった。

再読 乱読

2010-03-06 23:38:59 | 
ここのところ時間があれば本を読んでいます。
じっくり味わうというのではなく、ただ〝むさぼる〟というような読み方。

昔読んだと思われる本、書店に積まれていた本。
BOOK OFFで買った本もあります。また5冊100円で買った本もあります。


「片眼の猿」(道尾秀介)
「パレード」(吉田修一)
「パーク・ライフ」(吉田修一)
「どちらが彼女を殺したか」(東野圭吾)
「禅、シンプル生活のすすめ」(桝野俊明)
「仮面の告白」(三島由紀夫)
「津軽」(太宰治)
「或阿呆の一生・歯車」(芥川龍之介)


珍しく「オール読物」〝直木賞作家大特集〟まで買いました。


なにか本を読んでいないと落ち着かない。


結局、実家には戻りません。
電話は何度もしています。
母は元気そうです。今日は外泊から再び病院に戻ったそうです。


子は親離れを、親は子離れを。
親は子を頼るな、子は親を頼るな。
肉親であっても兄弟であってもみな一個の人格を持った独立した存在。
であるなら誰も誰かに依存せず自立して生きるべきだ。
自分の人生なのだから自分の人生らしく生きろ。

20才過ぎたあたりから僕はこうした観念に囚われ長らくそうした生き方を貫いてきました。

今はそうでもないのですが未だ根底にこんな観念が底流している気がしてなりません。
抵抗があるのです。
あまりに青臭くて、現実を無視し、結局〝独りよがり〟のこんな無責任な姿勢を捨てきれないでいます。


どんどんみじめな人間に落ちていくな…


白石一文という作家の「僕の中の壊れていない部分」という小説を今読んでいます。
面白い長編小説です。もうなんでもいい乱読です。



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最近読んだ本

2010-02-11 08:46:31 | 
「道尾秀介面白いぞ」「これ、読んでみな」
昼休みによく行く本屋さんでなんとなく本の背表紙を追っている僕の傍らに、
たまたまやってきた会社の先輩に勧められました。
火曜日のことだったでしょうか。

「禅」や「東洋思想」、「人物伝」のようなのを最近はよく手に取ります。
短いほんの10分やそこらの時間をつぶすためで決して買おうとは思いません。

しかしせっかくのお勧めだったので買いました。

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
道尾 秀介
新潮社

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なるほど秀逸なサイコサスペンス、本格的なミステリーでした。
450ペエジほどの結構な長編なのですが一気に読んだという感じです。
好き嫌いはあるかもしれませんが暇な時にでもぜひ。

お爺さんは僕の言葉のつづきを待つように、じっと僕を見返した。
「僕だけじゃない。誰だって、自分の物語の中にいるじゃないか。自分だけの物語の中に。
 その物語はいつだって、何かを隠そうとしているし、何かを忘れようとしているじゃないか」(p.443)

印象に残りました。この小説のモチーフのような気がします。


そしてようやく出ましたね。「ハンター×ハンター No.27」、「さよなら群青 2」。
ハンター…のほうはもう諦めていたのですが、実は昨年末に出ていたようです。

当然、一気に読み干しました。
次が待ち遠しいです。


HUNTER×HUNTER NO.27 (ジャンプコミックス)
冨樫 義博
集英社

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さよなら群青 2 (BUNCH COMICS)
さそう あきら
新潮社

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種田山頭火と言う人

2010-02-04 21:39:27 | 
   酔うて こほろぎと寝ていたよ

   ふりかへらない 道をいそぐ

   また見ることもない 山が遠ざかる

   分け入つても 分け入つても 青い山

   雨ふる ふるさとは はだしで歩く


親しみやすくわかりやすい俳句ですよね。
僕は俳句のたしなみなど全くといっていいほど無いに等しいのですが、それでもなにかしみじみと感じるものがあります。

これは「種田山頭火」という放浪の俳人の代表的な句の一部です。



山頭火は季語や五七五など形式にこだわることなく感じたことをありのまま俳句にしました。
世間から脱し自由と酒を愛し、行脚の旅を続けながら俳句を作り続けました。


ずっと気になっていた人物の一人です。

いつも行く書店に彼の随筆集が文庫で並んでおり今日、買いました。
買うつもりは全然なくて実はこの講談社文芸文庫の「谷崎潤一郎大正期短篇集
〝金色の死〟」に興味を持っていました。



文庫本の割にこのシリーズは値段が高い。谷崎のそれは1,365円もします。
新潮、角川なら400円くらいでしょう。ためらっているうちに目にしたのが山頭火でした。
こちらも998円しましたが「えいやっ!」と山頭火を買った次第です。
(谷崎は次回「えいやっ!」かな…)
講談社文芸文庫はマニアックな作品が多いのでお値段もそこそこするんでしょうかね。




世間や家族ばかりか自分さえも捨て放浪の旅を過ごした山頭火の人生。
句と随筆の一遍ですがよくよく味わって読んでみたいと思います。


ついでに谷崎のはこんな感じです。






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さよなら群青

2009-09-20 20:25:49 | 
さそうあきら/著

島に漂流した少年は、初めて人に会い恋をした。
08年『文化庁メディア芸術祭』受賞作家・さそうあきらが描く、
小さな青春群像劇。

無人島で父と二人で暮らしてきた少年・グン。「人の世に触れるがよい。お前がこれから向かう世界はな、人間でできている――」。
父の遺言に従いその遺体と共にある島に漂流したグンはそこで“人間”に出会い、海女の少女に恋をする。
初めて見る世界に好奇心いっぱいのグン。だが閉鎖的な島民からは“不吉な兆し”と疎まれてしまい……。
人間と自然の美しさを無垢な少年の瞳を通して描き出す、真っ直ぐで温かい青春ドラマ第1巻。

発売日 : 2009/09/09



買って一気に読みました。
第二巻は「2009年冬期発売予定」とだけ記されています。
久々に次が待ち遠しいコミックに出会いました。

(最近では「20世紀少年」以来です)

主人公・グンと岬のこれからの恋の行方が興味津津。
そして15年前にこの島で起きたこととは…
プレイボーイで神主のカンベや岬の母で海女の統領・富姉など、
個性的なキャラもたくさんいてGood!!


シルバーウィークはこんなこととかあんなこととかしながら
極力「無駄に」過ごそうかと思います。



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「雑読」三昧

2009-08-11 21:45:39 | 



ここしばらく机に向かい姿勢を正し、
じっくり書物と格闘するということがなくなってしまいました。
よって必然、読解が甘く読後感も薄っぺらになっています。

混雑する電車で斜め読み、休日は横になり透かし読み、普段お風呂で我慢読み、
そして夜は布団で眠り読み。そう会社にある書店で恒例の立読みもありました。

何しろまともに〝書を読む〟というような読書をしていません。
それを総じて「雑読」三昧と呼んでいます。
読まれる本がなんとなく可哀相になってきます。

「もっとしっかり読んでくれよ」

そんな悲鳴が本の隙間から聞こえてきそうです。


せわしい日常生活がいけないのか、それとも知的怠慢か・・・
いつの間にかこうなってしまいました(たぶん二つ目)。


そして掛け持ちで3~4冊読む癖もよくありません。

今なら「粗にして野だが卑ではない」(城山三郎)、「レイクサイド」(東野圭吾)、
「実戦!行動ファイナンス入門」(真壁昭夫)。
加えてなぜか今更芥川龍之介の「戯作三昧・一塊の土」を読んでいます。


今読む芥川は若いころ読んだ芥川とは違った味わいがします。
雑読の分際で〝味わい〟も何もあったものではありませんが、
彼は純然たる芸術家なのだとつくずく思いました。
「芸術的完成」を目指しそれに近づいた偉大な文芸作家のひとりだった…。
なんてことを考えるのも雑読三昧の醍醐味です。

行動ファイナンス理論は〝人間はいかにいい加減か〟ということを得々と説いた本。
そのもととなった理論は昨年ノーベル経済学賞を受賞しました。

城山三郎のは人物伝、東野は推理サスペンスです。

てんでバラバラなジャンルの本をてんでバラバラに読む。
実はさっき風呂で読み、寝ながら読もうと思っているのは「レイクサイド」。
第二章にさしかかりその先が気になってしょうがありません。

今は後の三冊はどうにでもなれという感覚です。

実にお気楽な読書術ですね。 我ながら呆れます…



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むかし僕が死んだ家

2009-06-04 21:49:07 | 



東野圭吾の小説にはまっています。

〝ガリレオ〟シリーズもいいですね。「容疑者Xの献身」などは一気に読み干しました。

今さっきまでお風呂にて「むかし僕が死んだ家」を読んでいました。


むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)
東野 圭吾
講談社

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もう半分まで来ています。

タイトルの命名がすごいですね。

そして期待を裏切らない(たぶん…)


行き帰りの電車では 「感動する脳」(茂木健一郎) を読んでいます。


〝キーワードは「感動」であると著者はいう。あのアインシュタインが
「感動することをやめた人は、生きていないのと同じことである」と言ったように、
「感動」は人に強い意欲を起こし、新しい行動にかりたて、
そして人生を変えるからである。〟


      『感動』


  してますか ??? 



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初恋温泉

2009-05-24 07:05:18 | 
初恋温泉
吉田 修一
集英社

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田園調布の本屋さんで、「初恋」と「温泉」というタイトルとカバーデザインにつられ買って読んでいます。
読みやすくさらりといってしまうのですがストーリィがとても印象に残ります。
なかなかのストーリィテーラーですね。

僕は温泉ものに弱い 
テレビでも芸能人の温泉紀行や“湯けむりみちのく殺人事件”のような番組があると心が揺らぎます。

久々に田園調布によりました。駅前のパン屋さんでパンを買いました。
すごくおいしいと評判なんですよ
ケンタッキーでチキンを食べました。
ここに来るとターミナルの小さな噴水池で絵を描いている人を見かけます。
ちょうど周りには赤やベージュのバラが咲いていました。


静かな街ですね。駅前も静かに時間が過ぎていく。
ここからはバスの小旅行が楽しそうです。路線図を眺めてそう思いました。

二子玉川や駒沢公園、用賀方面、逆に蒲田方面もあります。
瀬田、そう 瀬田温泉 。 いつか行こうと思っていました。
昨日は行きませんでしたが、次来た時はここからバスで行こうと思います 



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「千恵子抄」高村光太郎

2009-05-20 22:53:12 | 

あの頃

人を信ずることは人を救ふ。
かなり不良性のあつたわたくしを
智恵子は頭から信じてかかつた。
いきなり内懐(うちふところ)に飛びこまれて
わたくしは自分の不良性を失つた。
わたくし自身も知らない何ものかが
こんな自分の中にあることを知らされて
わたくしはたじろいだ。
少しめんくらつて立ちなほり、
智恵子のまじめな純粋な
息をもつかない肉薄に
或日はつと気がついた。
わたくしの眼から珍しい涙がながれ、
わたくしはあらためて智恵子に向つた。
智恵子はにこやかにわたくしを迎へ、
その清浄な甘い香りでわたくしを包んだ。
わたくしはその甘美に酔つて一切を忘れた。
わたくしの猛獣性をさへ物ともしない
この天の族なる一女性の不可思議力に
無頼のわたくしは初めて自己の位置を知つた。




ちえこ、ちえこ、…   ち○こ  … 昔の女の名前にも似て
「レモン哀歌」 は、光太郎との出会い。美しい詩。
「道程」もそう。励まされる詩。

「あの頃」。そう、あの頃。


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頑是ない歌

2009-04-27 22:54:44 | 
  詩を読みたくなる時も…




頑是ない歌


思へば遠く来たもんだ
十二の冬のあの夕べ
港の空に鳴り響いた
汽笛の湯気は今いづこ

雲の間に月はゐて
それな汽笛を耳にすると
竦然として身をすくめ
月はその時空にゐた

それから何年経つたことか
汽笛の湯気を茫然と
眼で追ひかなしくなつてゐた
あの頃の俺はいまいづこ

今では女房子供持ち
思へば遠く来たもんだ
此の先まだまだ何時までか
生きてゆくのであらうけど

生きてゆくのであらうけど
遠く経て来た日や夜の
あんまりこんなにこひしゆては
なんだか自信が持てないよ

さりとて生きてゆく限り
結局我ン張る僕の性質
と思へばなんだか我ながら
いたはしいよなものですよ

考へてみればそれはまあ
結局我ン張るのだとして
昔恋しい時もあり そして
どうにかやつてはゆくのでせう

考へてみれば簡単だ
畢竟 意志の問題だ
なんとかやるより仕方もない
やりさへすればよいのだと

思ふけれどもそれもそれ
十二の冬のあの夕べ
港の空に鳴り響いた
汽笛の湯気や今いづこ



  思えば遠くに来たもんだ。来たもんだ。


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悩む力

2009-04-25 21:12:57 | 




「私」とは何者か

世の中すべて「金」なのか

「青春」は美しいか

「信じる者」は救われるか

何のために「働く」のか

「変わらぬ愛」はあるか

なぜ死んではいけないか


こんな「悩み」に対し〝回答〟を〝与えてくれる〟。
それが、今日読んだ『悩む力』(姜尚中)。


〝回答〟???


夏目漱石、マックス・ウェーバーも悩みの巨人であり、
恐ろしいくらい悩む力を駆使した偉人。
2人の悩みの足跡を追いながら丁寧に答えを教えてくれる。


大変なベストセラーだそうだ。

だから買ったのではないけれど、「悩む力」という表題にひかれました。
手頃な新書版だったこともあり、気軽に買って気軽に読み干しました。


さて、その答えは。。。。


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宮沢賢治

2009-04-19 20:42:56 | 



宮沢賢治のびっくり話。


「あのゴム靴の音は、賢治さんよ」
そばで寝ていた妻が言った。

盛岡の自宅で就寝中の賢治の親友は、
妻とともに土間に響くゴム靴の足音を聞いたという。
その親友は、あわてて階段を降りて土間に向かうと、
足音は突然消えたという。
土間には誰もおらず、戸の鍵はかかったまま。

賢治と親しくしていた彼は、いつもゴム靴を履いていた宮沢賢治の足音を覚えていた。

翌日未明、彼らの所へ悲報が届いた。
郷里の花巻で数時間前、賢治は吐血し帰らぬ人となった。

死の床にある詩人はゴム靴で友人宅に「挨拶」に行ったのかも知れない 


賢治自身、どうも〝霊媒体質〟だったらしいです。
賢治は、霊、謎の異空間、夢の世界など、自らが見た不思議な光景を、
物語にし、絵に描いたということです。

「風の又三郎」、「銀河鉄道の夜」、「月夜の電信柱」、「注文の多い料理店」、、、
不思議な話がいっぱいありますね。

文学とは少なからずそんな要素もあるんでしょうね。
創作、仮想の世界を描く点ではそうだと思う。
詩に近くなればなるほど。




彼自身も熱心な仏教徒で、死の間際も法華経を唱えながら、
遺言で1000部もの経典の配布を言い残したらしいです。




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不思議な不思議な …

2009-01-25 09:05:18 | 



画像とは全く関係ないのですが、
怖い話、不思議な話は好きですか??


子供の頃はそれこそその類には目がなかったのですが、
年をとるにつれ、どんどん興味が失せてゆき、今やどうでもいいテーマのひとつになってしまった。
なんであんなにワクワク、ゾクゾクしたんだろう 


最近、おかしな本に凝っている人がおり、
『5次元体験の超衝撃』(徳間書店)とかいう本を薦められた 

5次元???
3次元はタテヨコ高さ、それに時間が加わって4次元。
5次元とはそれに何が加わるんだろう…

手元にあるその本を読んでもよくわからない。
「フォーカス35が5次元のようです」と書かれているきり。
霊界、幽界、神界、死後世界…そんなのに関係する〝軸〟のようです 


UFOの写真も散りばめられ、宇宙と霊界と人間世界の結びつきを、
図解入りで熱心に説明されていました。
凄い、、、凄過ぎる、、、
このマニアックさ、怪しさはオウム真理教に勝るとも劣らない。

ガキの頃なら眼を皿のようにして貪り読んだでしょう。
現にそんな少年でありました。
オカルト番組は欠かさず見ていたし、週刊漫画誌のそんな企画は
絶対見逃すことはなかった。
UFOやお化けは、僕らの毎日のネタというか話題の中心にいました。


今頃出会うなんて、残念至極です。
この本、タイムトラベルして何十年前の自分に届けてあげたいくらい 


それにしても徳間書店侮れず

5次元文庫全44巻!!
タイトルがどれも飛びまくり。

「宇宙人ユミットからの手紙」
「ナチスとNASAの超科学」
「地球内部を旅した男」
「この世と霊界の最高機密」
「私が出会った宇宙人たち」
「聖徳太子秘文『未来記』開分」
「闇の世界権力レポート」
「性に秘められた超スピリチュアルパワー」

。。。。。。。。
。。。。。。。

まだまだありますが、きりがないので 


順番に全部買ったかも知れない、、ずっと昔の僕なら 


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昨日買った二冊

2009-01-17 09:19:19 | 
死神の精度 (文春文庫)
伊坂 幸太郎
文藝春秋

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眠れぬ真珠 (新潮文庫)
石田 衣良
新潮社

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会社の帰りに昨日買った二冊。

一冊はある人のお勧めで、もう一冊は何となく手にとった。

そしたら昨日、〝L〟の放映。

『死神』という奇妙なキーワードの一致。


決して悲観的ではありません。
老いるということ、死ということ。
万人にとって共通のテーマを、面と向かって考えている。


今年は逃げずに真剣に考えよ、という天の啓示かも…


『眠れぬ真珠』はヘビィそうなので覚悟して読みます。

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〝ギンコ〟ともうお別れ…蟲師、降幕。

2008-12-14 20:35:09 | 
蟲師 10 (10) (アフタヌーンKC)
漆原 友紀
講談社

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今日購入したコミックです。
『蟲師』第10巻。
いつも立ち寄る駅前のまんが本専門店で積んでありました。
このシリーズも全巻読み込んであります。
新刊が出れば迷わず購入する数少ないコミックのひとつです。


降幕の刻。広大無辺の妖世譚 ---

以下の四篇が綴られています。

○光の緒
○常の樹
○香る闇
○鈴の雫(前編・後編)


〝いかにも〟というタイトルですね。
風呂に入りながら「光の緒」と「常の樹」を耽読しました。
当然、とても不思議な話です。


リアルの世界とは対極にある、こんなミステリアスな、
しかも日本の風土に根ざした読み物は、昔から結構好きでした。
その昔、年寄りから聞いた民話や怖い話にも似てワクワクします。


そういえば隣の県に民話の里、遠野もあり学生時代にサークルのみんなと
1泊2日の旅行に出かけたことがありました。


蟲を商売にする「蟲師」… よく考え付いたものです。
漆原女史の才能に脱帽です。
しかし、この10巻で降幕だそうです。残念です。
番外編が出ることを心待ちにしております。

しかし、地方での取材は大変でしたでしょう。お疲れ様でした。


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