徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

散歩道で拾った話…第四百七十七「御衣黄」

2011-04-23 22:07:28 | 植物
 今日の散歩道…雨…雨…雨…一日中止む間もありません…。
せっかく咲いた八重桜…雨が止んだらすぐに散ってしまうだろうなぁ…。
この春とも…とうとうお別れです…。

 けれど、先週末あたりから咲き始めたハナミズキ、すでに初夏の足音は聴こえています…。
木々の若芽もぐんぐん伸びて、散歩道は間もなく風薫る季節に…。

 その前にちょっと春の名残りを御覧にいれましょう…。
散歩道の御衣黄です…。
この淡い緑の桜は、散歩道では八重桜の時期に咲き、広い葉が同時に存在するため、花自体が周囲の色に溶け込んでしまいます。
通りすがりにちらっと見ただけでは葉桜と認識されてしまうので、その存在に気付いていない人が多いのです。

 特にこちらの樹は、他の広葉樹や葉桜になった大きめの樹に挟まれ、この樹自体の花色が濃いため、分かり難い場所にあります。
しかも、あまり環境が好くないのか、若い木なのに年々花の勢いが衰えて小さくなり、弱々しくなってきています。

     

     

     

 この樹を撮影している時には、何を撮っているのかと、しばしば声をかけられます。
葉っぱだけで何もないように見える場所にコンデジを向けているのですから、相当おかしいヤツだと思われているのかもしれません。
御衣黄という緑の桜を撮っていることを御伝えすると、物珍しげに近寄ってこられます。
初めて見る緑の桜に驚く方も多く、ほとんどの場合、良いものを見せて貰ったと喜んで帰られるので、何だかdoveもとても嬉しくなるのです。

何とか枯れずに育ってくれるといいのですが…。

     

     

     

 上の樹に比べ、こちらの樹は少し花色が薄いので、鬱金桜のように黄味を帯びた斑のない花もありますが、花ごとに色合いが異なり、薄いものから上の樹のように濃いものまでたくさんの花を咲かせます。
この樹の方が若いといえば若いようにも見え、光も好くあたる場所にあり、樹と樹の間のスペースが十分あるからか、とても勢いのある花です。

 散歩道には他にもさまざまな八重桜が咲き、一重の桜とはまた趣の異なった春の景色を味わうことができます。
花の天蓋の下を歩く…贅沢ですな~。

 ジンチョウゲ、ヤブツバキ、サンシュユ、レンギョウ、ユキヤナギ、ハナズオウ、ヒメコウゾ、モッコウバラ、カロライナジャスミン、シロヤマブキなどなど…移り行く春の景色の中でそれはそれはたくさんの花に囲まれた散歩道…。

花粉症さえなければ…最高の季節なんですけど…ねぇ…。