欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『木のボルト』の事を『込み栓』と言います!!

2014年09月21日 09時25分04秒 | 建築のうんちく




『古民家は、決して丈夫でありません! 震度5強で倒壊の危険!』



先日のブログで、『京都で古民家を売る悪徳業者』が当局の指導で廃業した件は、

既に書かせて頂きました。



『古民家』と言うのは、『防火性』『耐震性』において極めて脆弱で、街中にこの

様な危険な家屋が、存在する事そのものが、罪な事なのです。



『古民家』を保存したければ、川崎市にある『日本民家園』の様な『古民家博物館』

に移築をして、保存するべきです。




…さて、本日のお題ですが…

『古民家』には、基本的に『釘もボルト』も使われていません。

では、柱と土台、柱と桁を連結する時に、どうしたかと言うと、『込み栓』と言う

『木の釘の様な、ボルトの様なもの』で、材木同士が、抜けて来ない様に、『堅木』

を20ミリ四方に刻んで、横から打ち込みます。



…たった、これだけの『補強処置』なのです!

この処置が、新築の時は、そこそこ機能を発揮しますが、材木に大きな『ひび割れ」

を生じると、『込み栓』で固定してあっても、『構造的に弱くなります!』



よく、『古民家は丈夫です!』と、言って、何も知らない素人に売りつけようとする

商人を見かけます。



…これは、『詐欺』に近い行為です!



『古民家は丈夫』と言うのは、何を基準に言っているのでしょうか?

…これは、『段ボール箱は丈夫です!』と、言っているのに等しいです。



段ボール箱は、衣類を入れるのには、丈夫かもしれませんが、お皿を入れるには、あ

まりに弱いです。





『木のボルトで仕上げた古民家が、丈夫な根拠は、一体何でしょうか?』

『古民家は、耐火性、耐震性が極端に弱く、街中に存在しては迷惑な建物です!』


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