明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



いちいち理由をあげる気にもなれないが、こんな時代に、この歳だから良いようなものの、もし10代だったら、辛かろうと思う。子供の頃の私は、年寄りは、あとちょっとで死んじゃうのに、なんで平気な顔して買い物カゴぶら下げたりして歩いているんだろう?なんて思ったものである。〝明日出来ること今日はせず”と行き当たりばったり、ではあるが、そのつど様々選択して来た訳で、どう転ぶか判ったものではなく、実際はスリル満点であり、無学祖元を乾かす前の先週に戻りたくないし、寒山拾得を作る前には戻りたくないし、三島由紀夫を作る前にも戻りたくはない。 昔は良かった、あの頃に戻りたい、などと思わないで済むように変化して来た訳で、毎日死に近付いて行く恐怖に打ち勝つにはこれしかない。 と書いて、フト寒気がしたのだが、小四の時にねだって買ってもらった大人向けの『一休禅師』その中の〝門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし”にいたく感心し、寒山拾得展でシャレコウベを掲げた一休を作って2メートルにプリントした訳だが、もしかすると小四以来この一休の一言が、私をずっと支配し続けて来たのではないのか?

 



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