明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



謎といえば、身の内から湧いてくるものを、何の根拠もないのに信じ、独学我流のまま、ここまで来たことである。工芸学校で「洗練されていない個性は癖に過ぎない。」と聞いた覚えがあるが、そう思うと私の作品は癖だけを煮固めたようでもある。こんな事も、40年以上続けていると洗練の一つもしたのだろうか? 基礎を学んでいないのに、その分を補おうともせず、むしろ欲しないことは知る必要はなく、身に付くことをひたすら恐れた。 人間も自然物なら草木同様肝心な物は備わっている、なんていうのも、外側に目を向けようとしない、横着者の屁理屈のようでもある。何を根拠に、そこまで自分を信じたのか?実に不可解である。ただそのおかげかどうか、作るべき物は間断なく現れ続けているし、意外な事をやらされるので常に新鮮でもある。特に不満もないので〝これで良いのだ”ということにしてはいるけれど、謎は謎のままである。



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