明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



よりによって今度は円朝か、そんな人知らない。落語なんて聞かないし、と面と向かっていう人もいる。近代文学の言文一致に貢献した、落語に限らず大変偉い人なのだ、知らないあなたが悪い、といいたくもあるが、エドガー・アラン・ポーを作ってみたものの、読んだことのある人があまりにいないので、少々ショックを受けて以来、いささか弱気である。実在の人物、特に作家は、知らない人にとれば、私が制作した意図が理解できないので、面白くもおかしくもない訳である。“なんでオラウータンが女にナイフを振り上げてるの?これは世界初の推理小説の一場面なんだよ” 作家の場合、読んだ人には解釈を見せられる面白さがある反面、知らない人には意味不明というリスクがある。常に一人相撲、魚が居ない所に釣り糸を垂れて、という可能性が高い。何をいまさら、という話しではあるが。 というわけで、『怪談累ヶ淵』と『怪談乳房の榎』は、特に『怪談乳房の榎』は私が4、5年暮らした板橋は赤塚が舞台ではあるが止めておこう。『怪談牡丹灯籠』だけに限ろう。と考えたのであった。
HP

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