明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昔の作品がフェイスブックで流れてくると、黒蜥蜴役の女性の30センチ前に人形置いて二人が並んでいるように見せたり(私の大リーグボール1号)真昼間撮った室内の床に反射した光を、夜の暖炉の明かりに見立ててエドガー・アラン・ポーを配したり(2号)昔からイメージのためなら、どんな卑怯な手でも使うぜ、なんていってきた私であったが、挙句は掌に乗る石ころで中国の仙人が住まうが如き山まで捏造したり相変わらずである。私は思いついた時、いかにも思いついた、という顔をするらしい。母がよくいっていた、台風の幼稚園の休園日、佃の渡し船の絵を描いていて、煙突だったかに東京都のマークが描いてあり、同じものがあった、と止めるのも聞かず台風の中、マンホールの蓋を見に行った。その時もそんな顔をしたのだろう。思い付くのは一向に構わないが、私の大リーグボール1号だ2号だ3号だ、とモノになるまでいい加減時間を要すのだから、4号はもう止めてくれよ、とこれは本気で戒めている。


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