明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



メカ音痴、乱視であることも知らずピントが合わない等々の理由でカメラ及び写真には長らく興味がなかった。そこへオートフォーカスのアルファ7000が出た。DMの写真くらい自分で撮ってみよう。カメラ雑誌を読むようになった。一年ほど読んだろうか。私には誰の作品か、ほとんど区別が付かなかった。そんな時である。幼い三島由紀夫が、逞しい糞尿運搬人の青年に〝私が彼でありたい”と思ったように、私が唯一写真家でそう思ったのは野島康三のブロムオイルを見た時であった。そして人形制作を投げ打ち一つ手前の技法オイルプリントの習得に夢中になった。 思えば被写体に人形を選んで以来、まことを写すという〝写真”というものに、抗い続けることとなった。 「お前まことにかかわっているな?」と指さされたなら、私はおそらくマーティ・マクフライが「腰抜け」と言われたと同等の気分になるだろう。何故そこまでかは、自分でも解らない。そういうタチなのだ、としか言いようがない。結果〝外側にレンズを向けず眉間にレンズを当てる念写が理想”ということになり、その最新の成果をただ今ふげん社で披露しているということになる。

Don't Think, Feel! 寒山拾得展
人形作家・写真家 石塚公昭 作家活動40周年記念

10月13日(木)〜11月6日(日)

石塚HP



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