永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

まちは記憶する、小倉大手町。

2015-02-08 09:34:10 | まち歩き
北九州市庁舎横の勝山公園大芝生を横切ると大手町になります。
以前、室町の勝山通りにあった小倉区役所が大手町に移転したことにより、急速に街の表情が変わりました。マンション建設が盛んになり、北九州市内でも有数のマンション密集地域となっています。
大手町という地名は、他の都市の例に漏れず、小倉城の大手門前に位置することに由来しています。
大正時代、門司市にあった陸軍の兵器製造所が大手町に移り、後に小倉陸軍造兵廠となりました。大手町から馬借をつなぐ紫川にかかる橋は昔、軍人橋とよばれていたそうです。軍の施設が一帯に多くあったことから橋の由来が伺えます。
松本清張さんの『半生の記』にも、ご自身の小倉時代にこの界隈を行き来したことを書かれています。
倉庫などが密集していた以前の街の姿はすっかり、おしゃれな雑貨屋さんやレストランなども立ち並び、ちょっとした町歩きにいい感じのまちになっています。


〈C〉画著作 永野宏三