凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

ホントに『騙された』と思って観てくれ、KIO君。・・・騙されないから。

2012年12月13日 | 映画


うん、ホントに。
まぁ、「フォーゼ」は観てないだろうし、好み的に好きになれないだろうけど、
いや、「仮面ライダー」だと思うから好きになれないわけで、ライダーじゃないヒーローだと思えば
多分、観れるから。

主題歌が「デーモン閣下」だぞ。
敵役だぞ、閣下。
しかもあの「悪魔」、だぞ。

いや、閣下がどうとか、だけではなく。


…てなわけで、観て来ました、毎年のアレを。

「仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム」。

主演:福士蒼汰(フォーゼ) 白石隼也(ウィザード)
共演:吉沢 亮 高橋龍樹 清水冨美加 坂田梨香子 冨森ジャスティン 志保 土屋シオン/宇宙仮面ライダー部OB・OG
   奥仲麻琴 戸塚純真 高山侑子 小倉久寛/面影堂の面々
   
   (フォーゼパート)
   須賀健太 足立梨花 山谷花純 中澤兼利 原 勇弥 神保悟志 長澤奈央 田中卓志 
   遠山俊也 原 幹恵

    (ウィザードパート)
   入来茉里 渋谷樹生 芳賀 栞 坂本大河 阿久津秀寿 小宮孝泰 田谷野亮 KABA.ちゃん
   
   (アルティメイタム)
   真野恵里菜 渡部 秀 中山絵梨奈 篤海
   (声)デーモン閣下 関 智一 三ツ矢雄二 

スーツアクター:高岩成二 渡辺 淳 藤井祐伍 藤田房代 高田将司 岩上弘数 羽賀亮洋 おぐらとしひろ

脚本:浦沢義雄 中島かずき
監督:坂本浩一
   (敬称略)

なんか、ライダー映画ではここまでキャスト書かなかったんですけどね、
書いてみました・・・疲れた。

正直、ストーリーについては殆ど書けません。殆ど最初触れただけでネタバレになってしまうという作りです、今回は。
つうか、キャスト書いただけでネタバレなんですけどね。



地上から追放され、数千年に渡って地底に追いやられていた悪魔族の3人が復活を果たした。
彼らの目的は地上征服・そして、人類への復讐。
ファントムの協力を得て、5人の生贄(ゲート)を捕獲すると、精神世界(アンダーワールド)を媒介して、ダウンワールド(魔界)と現世を繋ぐ為の「魔法陣」を起動させようとしていた。
起動させる為には、もうひとつ、強力な「精神力」を集約した鍵「ゼーバー」が必要だった。



5年後。
天の川高校の教師となった、如月弦太郎。
相変わらず「全校生徒とダチになる」と豪語する彼。
だが、彼にも、他の生徒にも馴染まない、4人の生徒がいた。
風田・小巻・近藤・根津。
彼らはOG・ユウキが宇宙飛行士となって探査から帰る日に、ふとしたきっかけで「その帰還船を墜落させる」と言い出す。
「我々は超人同盟である。愚かな旧人類に復讐する」と。
教室の外へ出る彼らを止めようと、追いかける教師達を、「超能力」で退ける4人。
弦太郎はそれでも三郎を追い続けるが、そこに「ゾディアーツ」が現れる。
なす術もない弦太郎を救うようにして、流星=メテオが介入。難を逃れる。
インターポール捜査員となった流星は、「超能力兵士の開発とその売買」に暗躍する、「番場」という科学者を追っていた。
三郎達の蜂起に「番場」の影を感じた二人は、初代ライダー部のメンバーに「集結」を呼び掛ける――。


現代。
ファントムによって誘拐された5人のゲートを捜すうちに、巨大な建造物に辿り着いた面影堂の面々。
どうやらここが拠点らしいが…建造物から出てくるのは、グールだけでなく、ドーパント・ヤミー・ダスダードなど、かつてのライダー達が戦った怪人たち。
これまでと明らかに異なる異変を感じた面々。
建造物に入ると、巨大な魔法陣に繋がれた5人を発見。
彼らを救いだそうとするウィザードの前に現れたのは、ファントムの二人。
しかし…
「今回は私達の仕業ではない」と。
そして、その背後から現れた、三人の悪魔族。
圧倒的な力でウィザードを退けた三人は、ゲートの一人・上村優のアンダーワールドへと進む。
計画の総仕上げをする為に。
コヨミをその場に残し、三人の後を追う晴人・瞬平・凛子だが…
その先は…
「永遠に続く一日」に閉じこもる、「ポワトリン」の世界だった。



えー、ここらへんまではね、HPでも描かれてますんで、まぁ許されるでしょう。
もう、一見して「5年後」と「現代」で、その間をどう繋ぐのよ、「電王もデンライナーも」ないじゃんよ、てな展開から始まりますが…
見事、「魔法と悪魔力」で繋いでしまうんですね、これが。
5年後じゃないと出来上がらない、鍵。
現代じゃないと出来ない魔法陣。
ここらへんに、殆ど「矛盾」が発生しないよう、見事に繋いでくれてます。

まー、なんで毎回ハードルあげるかね、ライダーの製作陣は。

前回のメガMAXは二人のライダーの物語を、先輩ライダー達が繋ぐ、っていう形を採って、ゲストライダーが出てくること自体に矛盾が出ないようにしてましたが…

今回は、「友情」と「絆」を元にした「魔法」が、この物語を繋ぎます。
オーズ=映司は、単に「後輩の危機に駆け付けた先輩」の立ち位置。
フォーゼ編からアルティメイタムへ繋ぐ形で登場する「なでしこ」は、弦太郎の、宇宙規模の「友情」と「初恋」が生んだ奇跡。
ほかのライダー達の登場は、ぶっちゃけ「勇気」が生んだ魔法。
…いやぁ、子供がワクワクしそうな展開。

なんつうか、最初っから最後まで飽きずに、ダレずに観切ってしまいました。
いやー、展開とアクションがね…ともかく、速い。
そして派手。
息つく暇ない。



いやぁ、確かにこれは「メガMAX」も「40周年ライダー」も超えてます。素晴らしい。
…つうか、正直、フォーゼとウィザードで「超えられる」と思ってなかったので…そんな見たてをしていたことに、
申し訳なさすら感じてしまう。
ていうか、
今回の「ゲスト東映ヒーロー」が、「アクマイザー3」に「イナズマン」に「美少女仮面ポワトリン」ですよ。
同じ石の森作品だっつうても、仮面ライダーとは全く繋がらない上に作風すら全く違う。
ポワトリンに至っては、石ノ森作品のなかでも「ロボコン」と同列の作品ですからね、接点があるわけない。
どーすんのよこれ…
なんて思ってましたが…
すごい。
ちゃんと繋がっている。
つうか、全く違和感がない。
なんだ、これ。
つうか、サナギマンの段階でここまで強くていいのか、イナズマン。
てぇか、アクマイザ―ってぇことは、あの「ガブラッチョ」まで出すのか?
…出て来ました。しかも、強い。反則的に。

で、思ったんですけど…今回フューチャーされた3作品、実際本放送を見ていた世代って…
もうすでに「仮面ライダー観るお子さんの父母」の世代でもないんですよね。
大体、40代半ばくらいじゃないか…?
これ、お父さん・お母さんだってわからない気がするけど…
あれですかね、前に出した「東映ヒーロービデオ」の宣伝でしょうかね。

ちなみにワタシ、「アクマイザー3」が大好きでした、当時。
彼ら、おそらく唯一の「変身しない(そもそも普段から悪魔の格好)」のヒーローだったんですよ。
まぁ、それは色んな事情だったんですけどね、…当時の子供には斬新でした。

夏映画に出てきた「ワンセブン」も大好きでしたけど。

まー、そういうヒーローを、ともかく「強くて怖くて、それでも憎めない悪役」をして描く。
ここらへんが、ここんところのライダー映画のパターンになっているようでもありますが…

どうすんだ?

あと残っているの、「キカイダー」「キカイダー01」くらいじゃないか?


で、KIO君へ。

ともかく、・・・ウィザード観ているなら、今回の映画は観てください。
ホント、スゴイから。
あのー、「アベンジャーズ」とかね、「アメイジング・スパイダーマン」とかね、「ダークナイト・ライジング」とかね、
全然メじゃないですね、これは。
つうか、3D作品じゃなくて良かったっすよ。
多分、途中で気分悪くなってる。
1時間半ジェットコースターに乗ってる位の勢い。
そして、各々の見せ場が存分。

で、閣下がともかく素晴らしい。
…なんとなく「モモタロス」にダブる部分はあるけど。
そして、主題歌まで…閣下作詞作曲。
「多分我輩の曲の中で一番サビが明るい」だそうです。





ちなみに、次に観に行くのは「妖怪人間ベム」。