凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

左手の指の皮が硬くなるほど…

2010年09月16日 | 映画
つうか、「痛くて弦が押さえられなくて、でも、弾くことが止められなくて、そして、その痛みを超えたところに、楽しみがあって」

これが、ギターが上達する早道。


てなわけで、今回のネタ。

つうか、暦的には既に一昨日になりますが、
…観てきましたよ。


映画『BECK』。


監督/堤 幸彦

キャスト/
コユキ…佐藤 健
竜介…水嶋ヒロ
真帆…忽那汐里
千葉…桐谷健太
サク…中村 蒼
平…向井 理

弘美…倉内沙莉
斎藤さん…カンニング竹山佐藤さん…松下由樹
エイジ…水上剣星
ヨシト…古川雄大
蘭…中村獅童
サイクス…サンキ・リー

ダイブリのエディとマット…ブレット・ペンバートンとトッド・シムコ

他に…
川野直輝 桜田 通
竹中直人 佐藤二朗 有吉弘行 品川 祐 蝶野正洋 もたいまさこ

などなど…
敬称略。


「実写映像化不可能」と言われた大ヒット少年『音楽』漫画の映画化!
…だそうですが、

実はワタクシ、原作をちょっとしか読んでません。

ずーーーっと、興味はあったんですが…
読み損ねてます。

…気が付いたら三十巻を超える長編になっていて、しかも大ヒットのまま完結していました。

こういうのって、後から手が出し辛いもんです。

で、読まないうちに、映画が公開されてしまった。


まあ、そういうコト。


ストーリーは、原作の一巻~十巻をまとめた形だそうですが、まあ、二時間ちょっとの映画ですから、シチュエーションはかなり違うと思われますが…

まあ、読んでないので。

逆に、純粋に『映画』として観れました。

ストーリー解説は今回、割愛します。
ウィキュペとかで調べても分かるでしょうし、何より原作を読めば大体分かるかと。


そういうことより、ね。


観たあと、ソッコーでギターを弾きたくなりました。

観ている間、左手が運指始めるし、右手が「弦」を弾いている。


なんだろか、この、
『ライブ感』
は。


メンバー達が、感極まって涙する感覚が伝わってきます。


あー、そうだよ。

ライブって、ほんと、いいよなぁ。
楽しいよなぁ。


単純に、そう感じられる映画です。


ストーリーとしてもね、二時間が短いと感じるほどスピード感がありながら、案外すんなり入ってきます。

非常にわかりやすい。
かといって、稚拙でもない。

「偶然なのか、運命なのか、ある日出会った仲間たちが、同じ夢に向かう」

ただそれだけですが、各キャラクターが全く「おざなり」にされず、生き生きとしております。

いやぁ、
ええモン観た。
…素直にそう思いましたさ。


ただ、ね。


これは作品のせいでは全くないんですが…


このジャンルのものって、どうしてもこうなっちゃうし、こう描かざるをえないんだろうな、…てぇトコロに、ちょっと違和感をかんじまして。


メジャー→商品化=商業主義=オーバープロデュース→排他的…
で、「インディーズ弾圧」。

上條淳士さんの名作「To‐y」然り、矢沢あいさんの代表作「NANA」然り。

実際の音楽業界がどーか、はわかりませんが、結局、「主人公側=インディーズと、敵側=メジャーの、集客対決」
みたいな展開は、…

あらー、描かざるをえないもんなんだろか。


どーも、「音楽の根本」ではないよーな…


「聞く人の人数=音楽のレベルの高さ」じゃ、結局は…
=メジャー

なんじゃねーかな、と。


いや、そーじゃないのはわかってるんですが、
「バンドもの」って、やっぱソコにいっちゃう。


なんか、他のアプローチってないだろか。


…あ、
佐藤宏之さんの漫画で「気分はグルービー」てのがありましたが…
あれは違ったな。


そうなんです、よ。

「のだめ」でいうところの、
「この喜びがあるから、苦しくても何度でも立ち向かってゆく」

あの左指の痛みと同じ。


これが音楽の根元だろう、と。


この映画でも言いたいのはそれだと分かるし、伝わりはするのですが…


まあ、この部分だけが、ね。

ワタシ個人としては、「うーん…」でした。


まあ、でも…

良かったよ。
マジで。