凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

事実は小説よりも・・・・。

2006年09月30日 | テレビドラマ
今回のネタについて、「テレビドラマ」なんてぇ括りじゃいけねぇんじゃねぇか、なんて思ったんですけどね。
・・・・なんせ、「ドキュメンタリー」だし。
ドラマぢゃないぢゃン。
いや、「ご本人」にはとっても失礼な言い方かもしれませんけどね、そこいらの「ドラマ」よりもドラマっぽくて、しかも見入ってしまったモンで。
最後の方なんかね、ちょっと「うるっ」きちゃいましたよ。
・・・・昨今のオッサンの涙腺は緩い。

てなわけで、今回のネタ。
フジテレビのドキュメンタリーシリーズから、「タツキ~泣き虫ボクサーの軌跡」。

えー、現役のスーパーウェルター級ボクサーで日本&東洋ランカー、川崎タツキさんとその奥様・家族・友人達の「壮絶な戦いと愛情溢れる半生」を、「過去~チャンピオンへの挑戦~今」という形で追いかけたドキュメンタリーです。

えーとですね、ワタシ、ボクシングつうか、格闘技自体は結構好きなほうですが、入り込んで見るほうじゃないんですね。大体がワタシのボクシング知識って、殆ど「はじめの一歩」レベルですから。まー、ボクシング自体をどーこー語ったり、格闘技の何たるかを論じようなんて気はさらさらないですし、大体がね、すぐボロが出ちゃう。
ンなモンで、「川崎タツキ」さんが強いか弱いか、つうのは語りません。
ただ、この人と、この人を支えてきた人たちは間違いなく「強い」。
そして、途方もなく「優しい」と。

えー、どんなところが「強い」のか、「優しいのか」と。
川崎タツキさん、34歳・・・・ですか、現役です。
ボクサーとしては高齢になりましょうか、・・・・でも、ランカーです。
過去に大変な「傷」がありました。

「最強=最凶」と言われた、草加の不良少年。その実、人一倍寂しがり屋。
父親との隔絶。
お決まりのパターンで、ヤクザへ。
そして、拳銃不法所持で捕まったり、と。
さらに、ドラッグ中毒。
・・・・もうね、殆ど「再起」できないんじゃないかというパターンですね。
ところが、この時期から、こういう「再起できないであろう」男を支え、ずーっと待っていた女性がいました。
奥様ですね。
ドラッグ中毒から立ち直ろうと、沖縄の療養所に入っていたときも、奥様と家族・友人たちは、ずーっと、彼が帰ってくるのを待ってました。
再生して、ボクサーを目指した時、「過去」が道を阻みました。
「刺青がダメだ」という、ボクシング協会。
・・・・でも、周囲の人たちの協力・手助けで、それも克服。
「ボクサーとして再起」した時、隔絶していた親子の情も、戻りました。
お父様、試合を見に行っていたそうです。
でも、そのお父様も、彼の4戦目を見れず、天に召されます。

タツキさん、「何をしていいか判らず、気がついたらいつものように走っていた」そうです。

・・・・そんなエピソードが、徒然に綴られていく番組であります。

ただねぇ、一人一人のインタビューになりますとね、「不安」とか「怖れ」とか「焦り」とか、そういった感情がない交ぜになった表情も映し出されるんですが、実生活のシーンの中、本当に「笑顔」ばっかりなんですよね、この人たち。
タツキさんなんか、ただの「気の良いあんちゃん」にしか見えないし、奥様も御姉妹も、本当に楽しそうに見える。
なんでしょうかね、あの「強さ」と「優しさ」は。


「チャンピオン」クレイジー・キム戦は、残念ながら「9ラウンド、ドクターストップ(右目上の出血が止まらず)によるTKO負け」を喫しますが、・・・・どこか晴れ晴れとしたものすらありました。

そして、最後のナレーションで。
「地獄から這い上がっても、夢は追いかけられる」
「地獄からでも救い出せる」

言葉の表現は重いんですけど、どこか「安堵感」みたいなものを感じたのは、その試合後、タツキさんの、「14年越しのプロポース」があったのと、「その後も現役として活躍している」姿があったからでしょう。

いやー、いつになく「軽さのない」BLOGでしたが・・・・。
ホントはですね、他にも「未更新」なネタはあるんですがね、・・・・


このハナシは「感動している」うちに書かんと、多分あとで書かないだろうと。

それも失礼なハナシだよなぁ。