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凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

全は一、一は全。

2006年01月27日 | 本・漫画
毎度お馴染み流浪の番組・・・・。
つうか、何故かこれ、最近ワタシが元職場に電話する時の名乗り方になってきてますが・・・・。

ンなこたぁいい。

えー、さて、本日はこれ。

「鋼の錬金術師~シャンバラを征く者~」。

えー、以前TVアニメとして放送されていた「鋼の錬金術師」の、最終話から2年後の世界を・・・・というか、「事実上の完結編」として製作された映画。
去年の夏に公開され大ヒット。
んでもって、つい先だって、1月25日にDVDが発売されたばかりのシロモノ。

・・・・えーとですね、あんまり「映画のDVD」ってぇのを買わないワタシ、久々に(「攻殻機動隊2~イノセンス」以来)購入いたしました。

ってぇと、すごそうでしょ。

そうでもねぇか。

うん。
・・・・そうでもないかも。

えー、まず、そもそも「買ってまで観たい」と思った理由。
・・・・単純に、ハマッてるからです、「原作」(漫画)に。
んでもって、ずーっと、TVも観てたからです。
んでもって、「TV版の終わり方に」納得行ってなかったからですね。


んー、納得行ってないっつうか、「そういう終り方もあるかもしんないけどさ、それはそれで救いもなにもねぇよなぁ」つう気がしてならなかったんですよね。

んで、TVの最終回直後に「映画化!!」ってでたもんですからね。

「ああ、昨今の特撮ヒーローの如く、『本当の最終回を映画で公開』なんてぇことかい」と思ったわけです。

じゃあ、観るしかないぢゃんか、と。
・・・・そうは思ってたんですけどね。

しっかり、見逃したんですよ、去年の夏。

いえね、ほんと、・・・・映画館ってとこに、さっぱり行かなくなりました。
昔はアホの如く行ってたんですけどね。・・・・それこそ、週に1、2回とか。
いえ、今より遥かに若い時分ですけど。
それがね、トン、と行かなくなったんですね。
それこそ、1年に1回行くかどーかです。
あんまり理由はないんですけど。
むしろ、競馬場に行く回数の方が増えましたんで、それが理由でしょうか。


まぁ、ソレはさておき。
そんなこんなで見逃しましたから、「1月25日にDVDが」ってなCM観た時に、「DVDってナンボで買えルンや?(何故関西弁か?)・・・・値段によっちゃ、映画館より安う観れるんちゃう?(だから、何故?」と思いまして・・・・。

そのあと、「HMV」行きましたら・・・・。
映画の入場料二人分ですな、大人だったら。
だったら、買った方がいーやんか、と。
(借りればもっと安いんでしょうけど・・・・ナニモノも「買う」派なモノで・・・・)

まぁ、「買った理由」てのは、そんなもんです。

えー、そんなことより、毎度の「抽象的」感想。

えー、TV版でヤタラと出てきたセリフ、尚且つこの作品のある種「テーマ」とも言えるものが、「等価交換の法則」。
・・・・とすれば、今回の映画については、その法則+「全は一、一は全」の思想。

・・・・わかり辛いですな、全く。
えー、主人公、エドワード・エルリックのセリフの中に「この世界に俺たちと関わりないことなんてない」というのがありまして、まさにそういうこと。

つうかですね、酷い話なんですけど、物語の諸悪の根源が、「主人公兄弟が望むこと」だったりします。

ここらへんはね、TV版と一緒ですな、ホント。
・・・・なんでこんなに「救いのない」展開&結末にするかねぇ。
これで終わりなの?・・・・つう気持ちは、まさしく「TVの最終回」の時同様。

詳しくは書きませんけどね、でも、ああいう描き方じゃ、彼ら「生きてる自体が罪」みたいじゃないですか。
なんか、「違う」とおもっちゃうんですよねぇ、ワタシは。

いや、その経過に至るくだりはね、それなりに楽しめるんですよ。
・・・・いささか、「同窓会的ムリクリオールキャスト総登場」風ではありますが・・・・。

でもねぇ・・・・それはないんじゃないのかなぁ。
でも、そうしないとまとまらないのかなぁ?
・・・・そんな気がしました。


えー、結論としましては、「TVや映画よりも、かなりハッチャケて明るいながらも、ハードな展開も兼ね備えておる、今も継続中の原作に、”らしい”結末を」望みます。

元々、原作派なので、ワタシ。

鋼の錬金術師

こういう大人になりたい。

2006年01月18日 | 本・漫画
ナンだかいいペースなのか、そーでないのか、連日の更新でございます。

つうかですね、実際のところ、書きたいネタはたくさんあったのですが、どーにも「書こう」てなところまで行かなかったのが実情。
ソレがなんだか、急に「書こうか」てな気分になってきまして。
だもんで、「書こう」てな気分のうちに書いちまおうかと。
・・・・どーせ三日坊主ですよ。


えーさてさて、本日は久々に漫画。

西 けい子(漢字が変換できねぇや、火に同ってかくんですよ)さんの、「三番町萩原屋の美人」シリーズ。
正直ね、今更ってば、今更なんですよ、なんせ描かれたのは1992年2月っからなんですから。

で、そんな作品について、なんで今更書こうかって思ったかっつうと・・・・。

文庫本になったの、めっけたんで、改めて読んでんです、最近。

いっちまうと、ただ、そんだけ。

えー、内容を端的に言いますと・・・・

ちょっと変わった趣の女流漫画家さんが描いた、「浮浪雲」でんす。

いやー、「浮浪雲」、すきなんですよ、アタシ。
でもね、ココに出てくる「ご隠居さん」、もっと好きですね。
いやぁ、こういう大人になりたい。
つくづく思います。

ぺぺんぺんっ!
時は明治、ところはお江戸・日本橋三番町、老舗の呉服問屋・・・・今や洋装屋の「萩原屋」。
ここに一風変わったご趣味をお持ちの「ご隠居」がいらっしゃる。
一方、場所変え、旧制中等学校。文学だぁナンだのが主流の時世、一風変わったオタクの学生が一人。
この学生、周りが「短歌だぁ小説だぁ」騒いでるっつのに、何故か「科学」にばっかり興味が走る。「鳥は何故飛ぶ」とか「火は何故点く」とか「宇宙に限界はないのか」とか・・・・。
そんな学生が、萩原屋の「ご隠居」の趣味を聞いた途端、居ても立ってもいられなくなって、・・・・てのが物語のハジマリでございますが・・・・。

ちなみに、ご隠居の趣味ってのが「ヒトガタ作り(ロボット工学)」なんですな。
死んだ奥方そっくりのヒトガタを作るのに、日夜没頭。


えー、てなこと書きますと、なんだかそーとー昔の「博士の異常な愛情」なんてぇ映画を思い出しますが・・・・

観てねぇよ、それも。

・・・・つうか、「どこらへんが浮浪雲だぁ?」てな感じでしょうが、今書いたのは、あくまで「導入」であり「設定」でして、物語の本質てぇのは、いろーんな日常話やら他の人の小説やらナンやらをベースにした、「人情噺」なんですな。

ご隠居や学生さんだけでなく、萩原屋の番頭さんやら丁稚さんやら、ご近所の方々やら、ガッコの先生やら・・・・そんなあらゆる人物が噺の中心になりまして、ほぼ一冊一話のようなシリーズになってます。

中には結構「精神的にヤラレそうなきっつい話」もありますが、基本的には、「しみじみするねぇ」つうか、「粋だねぇ」つう噺。


いやぁ、この中でご隠居、話の中心にはならないんですけど、ほーんと、良いンです。
なんつうんですか、「美味い飯食って、楽しいことやって、言いたい事いって、そーやって生きてく」つうですね、・・・・要するに、「我儘気まま」の権化みたいなヒトですね。
でもね、人一倍、周りに気ぃ配ってンです。
いざとなると、とっても頼りになるんです。
メチャメチャ言ってたりやってたりするようで、とっても心が広い方でして。
・・・・でも、基本的に「なんだかなぁ」な方なんです。


いいなぁ、こうありたいなぁ。

三番町萩原屋の美人


♪ビッケ、ビッケ、ビッケは・・・・

2005年12月03日 | 本・漫画
♪小さなヴァイキングぅ~。

・・・・今の若者にはわかるまい。

てなわけで、久々に「マンガ」である。

幸村 誠「ヴィンランド・サガ」。

ワタシ自身、幸村誠氏の熱心な読者というわけでもないので、彼の作品と言えば、近年ヒットして、某国営放送でアニメ化されて、これがまた「折角良いスタッフなのに、全くピンボケな内容になってしまった」・・・・いやー、言い出すときりがないんですけど、「プラネテス」しか知らないんですが、・・・・。

いやぁ、原作の「プラネテス」は良い。実に良い。泣きそうになったもん。(涙腺が脆い)

いや、そういう話ではなく。
「ヴィンランド・サガ」ですね。

えー、北ヨーロッパの海を、「海賊」と言われる民が自由に航海していた時代の話。
前作「プラネテス」が「近未来の宇宙時代」であれば、今回は全く逆。
やはり前作が「未来へ向かおう」とする話であれば、今回は「過去への恩讐」の話。
これも、逆。

しかして、どっかトボけたような、それでいてシリアスで、そして、ドライな・・・・何言ってんだ?・・・・いや、「味のある」キャラクター満載なのは同じ。

主人公はトルフィンという戦士。・・・・まだ、年端もいかぬ少年。
海賊「アシュラッド」の船に乗り込み、戦いに明け暮れている。
が、このアシュラッド、実のところ、トルフィンにとっては「大好きだった父親」の仇。
トルフィンは、戦いの報酬を受け取らない代わり、何度となくアシュラッドに決闘を申し込み、・・・・そして負ける。
彼がそもそも、こんな生活を始めた経緯は・・・・・。

てなところで、現在、休止中。
おいおい。

いやぁ、そもそも、幸村誠氏、カナリの画力の持ち主。つうか、・・・・ともかく、紙面の描き込み量の多い作家。
んでもって、この作品が掲載されたのが、「週刊少年マガジン」。
第一話自体、「衝撃の連載開始!」なんつって、描かれた枚数が88頁。

・・・・おいおい。「月刊マガジン」の「修羅の刻」シリーズじゃないんだから。

そして、「こりゃ、あかんかな」思った矢先に・・・・休載。

あれま、やっぱり。
そりゃー、この勢いじゃ、続かんわな。

で、そんな作品を、何ゆえ、今また紹介するか?

同じ講談社の「月刊アフタヌーン」(「ああ、女神さまっ」とかのあれです)にて、2月号(12月末発売)より、連載再開が決まったそうです。

おお、やっぱり月刊ペースで描くか。・・・・その方が賢明だぞ、幸村氏。

・・・・てなわけで、最近、最も「次」を楽しみにしている作品と言えましょう。
まるで「紙芝居屋さんを待つ昔の子供」気分であります。

幸村誠










さっさと読み終わりましたよ。

2005年11月12日 | 本・漫画
意外と読み始めたら、さくさく読めちゃいましたよ、「ジョッキー」。

えー、読後感想としましては・・・・。
JRAの協力さえあれば、映画にでもできるんじゃないの?

正直言って、「いやー、ソレはないから、ちょっと」という突っ込みドコロも多いし、人間関係についての書き込みも多少不足気味。
ただ、「不遇なフリージョッキー(・・・・元騎手・谷中さんの「崖っぷちジョッキー」なんて自伝がありますが)の不遇さが、いかに大変なものか」「実力の世界とかいいつつ、実際は根回しバリバリの、しょーもない『談合』社会」であるあたりは、よーく描けてますし、結局、純粋に「馬が好きで」ということを追求すると、とっても厳しい社会であることもよーく描かれています。

・・・・多分、そーゆーことを描きたいんじゃないんでしょーけどね。



個人的には好きですね、何だかんだいっても、この作品。

「情けない」ながらも、頑張っちゃう、ヘタレっぽさがあります。
人間、多少自分にあまくなきゃいけません。
多少ずるくなきゃいけません。
でも、そういう自分と真摯に向き合ってしまうと、すんごく「情けなく」感じてしまうことがあります。
でも、そこで「踏ん張る」か、「開き直るか」、「無神経に」なるか・・・・。
わかんないけど、そんなトコじゃないでしょうかね。

この作品に目を向けられているのは、所謂「負け組」の方々ですが・・・・。
「勝ち組」の方々、いかに自分たちが「勝たせてもらってるのか」考えなきゃいけませんよね。
じゃないと、老いて醜くなるばかり。
そんなことも感じました。

連想ゲーム的に、「ああ、だから武兄は偉くって岡部さんは尊敬されて、藤沢和雄師はクラシックと縁が無いのか」なんて、全く関係の無い事も思いましたが。


やっと読み始めましたよ。

2005年11月10日 | 本・漫画
松樹剛史さんの「ジョッキー」という小説。

・・・・つうても、まだ「第二章」までなんですけど。
「文庫」になる前から家にはありました。
相方には、さんざん「読め」って言われてたんですけどね。
・・・・なぁんだか、進めなかったんですよね。

どうにも、ながーーーく、競馬を見すぎていたせいでしょうか。・・・・「活字になった競馬」に対して、なんだか「ドラマ性」ってのを感じない部分がありまして。

「多分、読んだら面白いんだろーなぁ」などと思いつつも、なんだか手が進まなかったんですよ。
まぁ、「読む時間」を他のことに当てちゃってる、てのもあるんですが。
(似たような傾向に、『買ったのに見てないDVD』なんてのもある)

しかしですね、今回、ある「必要性」に迫られて・・・・読み始めました。
昨日から。
たった30分だけ、寝る前に。


目が冴えました。



結果、寝坊しました。


いやいや、「寝坊」の言い訳にはならんわな。

ストーリーはというと・・・・「ある事情から所属厩舎を出て独立したフリーのジョッキーが、これまた行き掛かり的事情から、問題のある競走馬を『押し付けられる』ようにして騎乗し・・・・」
って、・・・・まだまだそこいら辺。
いや、しかし、ここまででも充分面白いですよ、ホント。


競馬見るよーになって、馬券買うよーになって、ウンチクたれて、「イマイチ馬」追っかけるよーになって・・・・まぁ、何だか随分競馬にのめってますけれども、「ああ、まだまだ知らん事が多いよなぁ」なんて気がしてきましたよ、正直な話。





松樹剛史

こういうカテゴリーで・・・・。

2005年10月12日 | 本・漫画
いーのか、ちょっと、疑問。

最近ですね、あんまり深夜番組って見ないんですよ。
ちょっと前までは、仕事が0:00頃に終りましてね、んでもって、家帰ると、大体が1:00前位でして、飯食いながら、なーんとなく、テレビ見ることなんかがありましてて・・・・。
そんなこんなで、どっちかつうと、「深夜番組しか見ない」生活だったんですがね。
最近、見ない。

いや、嫌いになったとかではないんですよ・・・・まあ、好きでもないんですけど。

どっちかっつうと「生活パターンが変わった」つうんですかね。
圧倒的に、夜勤が多くなりまして。
深夜番組やってる時間は仕事なんですな。(当たり前だ)

んな訳で、好きな番組は録画。
んでもって、朝帰ってきたら、見る。
ちなみに、録画していたのは2つ。
「MONSTER」と「攻殻機動隊2ND GIG」。
どっちも9月一杯で終っちゃいましたけど。

いや、最近のアニメはですね、はっきり言って、深夜枠の方が良いです。
しかも、なるべくなら、「テ●東」じゃないほうが。(伏字になってません)

ただし・・・・朝、仕事から帰ってきてビデオで見ると、「特ダネ」以上にウツになりますけど。

まぁ、それはそれとして、本日。
久々にですね、1:00頃に帰ってきまして。
飯食いながらテレビ見てたんですよ。
・・・・まぁ、番組改変期だけあって、よく解らん番組ばっかだったんですけど。
ンな中で・・・・。
「ガラスの仮面」?
はぁ。
しかも、アニメっすか。
はぁ。
なんか、前に「テ●朝」(だから伏字になってないってば)で安達由実がやってなかったけか?・・・・月影先生が・・・・あのー、千葉真一さんの元奥さんで、「波乱万丈」に出てる・・・・って、ど忘れ。
つうか、その前には、ゴールデン枠でアニメやってたこともあったような・・・・。

って、両方とも見てなかったけど。

つうか、またやってるんすか?・・・・新作で。

へぇーーーーーーーー。

・・・・だからなんだ?・・・・って話なんですけどね。



時節的にも今更語るもんでもない。

2005年09月27日 | 本・漫画
確か、ここじゃ、マンガについて語ったコトなんざないと思いますが。
多分ね、このジャンルについて語りだしたら、1番ウルサイと思いますよ、ワタシ。・・・・もー、ぎゃーぎゃー、ぴーぴー。
そーゆーことぢゃねーだろよ。

てなわけで、今回はマンガ。しかも戦争モノ。更に言えば、題材は第二次大戦。

えー、ワタクシ、普段のカッコは迷彩柄。軍服。ひたすら「右側」なカッコをしとります。・・・・この普段着のせいで、おまわりさんに職質されたコトすらあります。
・・・・まったく、ねぇ。

しかして、実際、戦争も軍も兵器も争いゴトも大嫌いであります。
映画なんかで言えば、「戦争モノ」って、殆ど観ませんね。だって、ただひたすら、「酷い」でしょ。なぁんで、金払って、2時間も暗い中で、ただひたすら「酷いもの」を観る気になるんやら・・・・。
昔、オリバー・ストーン監督の「プラトーン」観た時なんざ、ホント、最悪でしたわ。


って、話が逸れる。

まぁ、そんなワタシが何ゆえ「戦争モノ」?・・・・まして、日本が主役で悪役な「第二次大戦」?
って、この作家さんだからですね。

萩原玲二

・・・・えーと、リンクはしましたけど、多分いろんな方が語っておられると思いますので、テキトーにご覧下さい。

さてさて、長ーい前置きだからって、内容があるわけでもありません。
作品・・・・というか、本のタイトル、
「JAPAN WAR 1945~新大東亜戦記」。
はっきり言いますけどね、「戦争を語ろう」なんていう、おこがましいスタンスで描いてるわけじゃないですね、このヒト。
ただ、架空に、つうか、仮に「あったとしたら」の話を、ただ、淡々と、萩原さんの作風で描いてるだけです、はい。

この本には、2編の「戦争の端っこ」が描かれてます。
本土決戦の最中、横須賀を舞台に、ただ一機で戦う、夜間戦闘機。
敗戦直前のソ満国境で、ただ1台で守った、97式戦車。

他人が語って、「立派」とか「悲惨」とか、そういう話ではなく。
まぁ、本人達は、何を、どう思って、戦うのか。
「国の為」とか「愛するもののため」とか、いろいろ、言っちゃえばあるんですけど、まぁ、そんな「人前で言葉に出来るものだけじゃないんだろな」という。
・・・・まぁ、そういう話ですわ。

改めて言いますが、・・・・深くないです。
だって、ねぇ、深かったら、溺れるじゃないですか、モノがモノだけに。

ちなみに、「97オーヴァードライヴ」という作品のエンディング。ソ連軍に捕まり、シベリアへ抑留される列車の中で、主人公が「フィルムの中の彼女」に呟くシーンが、ナカナカ、萩原さんらしい、「ちょっとクサいロマンティシズム」かと。(バックに軍歌「海ゆかば」)

「死んじゃ・・・駄目だぜ・・・」

付け加えて。
「なんとなく」読んでみよーかと思ったら、ついでに・・・・つうか、紹介した作品の前に読んでいただいた方がよいかも。

「LED」・・・・きょーれつに絵がヘタっぴな頃に描かれた(つうか、デビュー作?)バンドマンガ。
「バッジ」・・・・きょーれつに絵が上手くなった頃に描かれた「幻獣神話」。
「軽薄ピエロ」・・・・ワタシは好きですね、やりたい放題ぶりが。
「GOOD BAD MAMA」・・・・ノリは軽いんですが、ラストはけっこー・・・・。
「マシンガン・ドーター(S)」・・・・なんと形容すべきでしょーか。
「天使だけが翼を持っている」・・・・「GOOD」の延長線にあるような、ないような。

イッコくらい内容紹介しろっての。







「枕が替わると」

2005年07月14日 | 本・漫画
「寝つきが悪くてしょーがねえや」、なんてぇことを言いますが、その枕じゃあない。

ああ、久々だなぁ、この感じ。
ここんとこ、何気に「普通の書き出し」でしたからねぇ。

えー、毎度、閑散たるお運び、御礼申し上げます。

最近、ワタクシがハマっておるのが、なんと「落語」。
・・・・いや、正確に言いますと、「噺家の本」ですな。
きっかけは、世間様の『いま、落語がキテルらしいよ』と同様に、TBSドラマ『タイガー&ドラゴン』ですが・・・・。
とはいえ、まぁ、正直言って、今までだって、「全く興味がなかった」わけでもない。
なぁんせ、もともとがこんな文体書く男ですから、「起承転結がハッキリしていて、噺に上げやら下げやらノボリやらオチやら」が・・・・って、アガリってのがあるのかどーかは解りませんが、・・・・電車じゃないしね、寿司屋でもないし。・・・・まぁ、ともかくは「噺の持っていき方」に拘ってるトコはあるんですよ、こんなんでも。


そんなんですから、「落語」ってのは、ともかくタメになる。
導入→受けて流す→盛り上げる(転がす)→落とす、こういう「ストーリーの基本」ってぇのが、はっきりと約束されてますから。
かの大漫画家・故手塚治虫先生を仰ってました。
「物語の基本は『起承転結』である」と。
まぁ、・・・・手塚先生の話はともかく、ワタシみたいな市井の素人モノ書きにも、そこらへんは十分タメになるんですなぁ。
つうかね、そんなことよりなにより、面白いんですわ、理屈抜きで。

それはさておき、ハマっている本つうのが、これ。

柳家小三冶師匠の「ま・く・ら」。
いやぁ、「枕が替わると」なんてぇ言いますが・・・・ってその枕じゃない?
・・・・って、これは実のところ、この本に寄稿した小三冶師匠の「あとがき」の「まくら」だったりして、しっかりパクらせていただいた次第。


「えー、『柳家小三冶はまくらが面白い』なんてぇ言われます。・・・・考えてみりゃ、あんまり褒め言葉じゃあない。じゃぁ、『噺は面白くねぇ』ってのかい?」なんてぇ、書いておられますが・・・・。
この本、その、小三冶師匠の独演会などでの噺、寄席などでやった古典落語の「枕噺」なんかを、そのまんま文章化した本でありまして、続編(つうか、第2編になるんですかね)「もひとつ、ま・く・ら」なんてもの出ている。
いやー、この内容がねぇ。・・・・面白いの、なんのって。
「一大決心して、アメリカへ留学したけど」話やら、「駐車場にすみついたホームレス」なんてぇ実話から、「正しい玉子かけご飯の食べ方」なんてぇ、それこそ「なーんでもない話」まで、一家言ありそーで、なさそーで、タメになりそーで、タメにならない。
でもねぇ、「言葉」を「文字」にしたものなのに、ほんとーに話の展開に引き込まれるんですなぁ。
・・・・さすがはプロ。つうか、落語協会理事。
いや、「威厳がある」とかじゃないですよ、「技」ですよ、「技」。
読んでるワタシが言うのもなんですが、「落語家(噺家)が、含蓄のある事言うワケがない」んですから。・・・・そんなんじゃ、笑えないし。

なんてんでしょうか、ともかくは、一気に読めちゃう・・・・つうか、一気に読まないとむしろつまんなくなっちゃう、「鮮度の」ある本、つうんですかね・・・久々に読んでます。

ただねぇ、ちょっとこの本、問題があるんです。
・・・・夢中になって読んでいて、気が付くと・・・・「朗読」してたりするんですね。落語だけに、下げまで調子よく。

「声に出して読みたい日本語」じゃないっての。