狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

My Testimony/僕の証<8-8/14>:エピローグならぬプロローグの「追録」~「異端」の医師と「保守派」の論客/Heresy & Conservatism

2019-01-29 14:14:16 | エッセイ・コラム
 ※ 当「My Testimony/僕の証」シリーズの内、特に<8-1/14~14/14>の記事に於いては、他の文献から多く記事を引用しておりますが、当方はこの記事をはじめ、その他、本ブログ全記事に於いて、一切、収入を得ておりません。
 ※ また本シリーズの記事は、昨年(2018年、平成30年)の内に投稿する予定であった為、本文中の「本年」とは2018年(平成30年)の事であり、訂正するには膨大な数に対応する為の手間と時間が必要となる為、敢えてそのままにしている事を御容赦願います。

 My Testimony & Witness
  僕の証
   エピローグならぬプロローグの「追録」
    ~「異端」の医師と「保守派」の論客
       Heresy & Conservatism


 (「My Testimony/僕の証<8-7/14>」からの続き)……
 西部邁氏が「『世論』の逆がおおむね正しい」とおっしゃっておられた事と同様に、次の記事が在る。
  2013年4月26日付・神戸新聞夕刊、「随想 反世間の常識 瀬戸内寂聴」より、
   「私はこの5月15日で91歳に……」
   「……世間の常識を真に受けて、そんなはずはないと思いこまされてきたし、そんなことを思うことさえ恥ずかしいことだと考えさせられているのだ。
   世間の常識を一度打ち破ったら、そこには思いもかけない明るく広い世界が開けてくる。……」
  (以上、2013年4月26日付・神戸新聞夕刊、「随想 反世間の常識 瀬戸内寂聴」より)

 僕が現在掲げている、「世間の常識・空気・価値観の破壊」とは、正に「ビジョン」か。

 前掲の本ブログ記事、『My Testimony/僕の証<8-3/*>:エピローグならぬプロローグの「追録」~ 「キュレーター」として「変態コレクター」……!?/Is Curator Abnormal Collector ?』で掲載させて頂いた麻木久仁子氏が「トンデモ本を信じないで」とおっしゃっておられた、その対象として挙げておられるのが、恐らくその代表的な方として、元・慶應義塾大学医学部放射線科「講師」で現・近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来の近藤誠医師であろう。近藤誠氏は、西部邁氏の「『世論』の逆がおおむね正しい」と同様、医学・医療界で反対の事である真実を述べられて来た事や、製薬会社やマスコミ、外国勢力等との利権関係・癒着関係を持たなかった事から、「教授」に出世出来なかった。近藤氏が2013年に上梓された、著書「医者に殺されない47の心得~医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法」(アスコム、2012/12/19)は、100万部以上の売り上げを記録して(その後、120万部超を記録中)、あの村上春樹氏の「色彩を 持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を抑えて総合1位となる、2013年度年間ベストセラーとなられた。
 丁度この年の前年(2012年)、僕は引きこもり(隠遁)状態で「聖書通読」を始めたり、「惑星ニビル」、「フォトンベルト」等と天変地異、異常気象、そして世の終末を、この世での死を意識した上で本ブログを開始する等と、色々と行っていた。その明くる年(2013年)であるのだが、2010年に3ヶ月で「クビ」になった或るK病院での勤務以来、約3年ぶりの医療界での勤務となる、或るH透析クリニックに1月中旬から3月中旬まで勤め、2ヶ月で「クビ」になった。そして、その直後の3月下旬に、近藤氏の著書「抗がん剤は効かない」(文藝春秋)や、「大往生したけりゃ医療とかかわるな」 (中村仁一氏著、幻冬舎)、「薬をやめる」と病気は治る―免疫力を上げる一番の近道は薬からの離脱だった(安保徹氏著、マキノ出版)、「病気は自分で治す―免疫学101の処方箋」 (安保徹氏著、新潮文庫)、その他、「『世間』とは何か」 (阿部謹也氏著、講談社)等、医療、社会、政治、歴史、世間等の問題に関する本や、その他、哲学等も含めた教養、知識、知見を深める本を、纏めて購入した。
 また、前年(2012年)の11月20日から始めた本ブログに於いて、そのクリニックを「クビ」になった直後の5月17日付で近藤誠氏にも関する記事、「イルミナティの傀儡・女優アンジー、がん予防で両乳房切除・・・癌ビジネス広告塔として利用された挙句に捨てられる & 『乳房温存療法』のパイオニアの医師の告発、定義の無いがんの治療と検診の無意味」の投稿をはじめとして、医学・医療界の裏側・タブーに関する記事を投稿して来た。
 更に、そのクリニックを「クビ」になった直後の4月19日、麻生太郎・副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣が、アメリカ・ワシントンDCのCSIS本部にて述べられた事の内、テレビの確かNHKだったと思うが、ピックアップした言葉は次の通りである。

  「(前略)……このリスクに対応するために重要なのが、第3のバズーカです。つまり、成長戦略のことですね。
  これは難しい。容易に成長できるとは申しません。しかし、鏡をのぞきこんで我々自身を見つめなおしてみれば、もっとできることがあると気づくのです。
  楽天家であるように聞こえるでしょう。しかし私は、国をリードしていくには、皮肉屋よりも、楽天家であるべきとさえ思っています。私と安倍総理に共通しているのは、日本の潜在力を信じていることです。こうしたことから、私たちを「楽天家の2人組(optimistic duo)」と呼んでください。」
   (2013年4月19日付・財務省、「アベノミクスとは何か~ 日本経済再生に向けた日本の取組みと将来の課題~ 麻生太郎 副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣 平成25年4月19日/米ワシントンDC、CSIS」より)


 特に、その前後は確か省いていたと思うが、「しかし私は、国をリードしていくには、『皮肉屋』よりも、『楽天家』であるべきとさえ思っています」という部分のみを、麻生氏の険しい表情と共に流していた事を思い出す。
 僕が、その他、橋下氏の発言も含めて色々と在った2012年の末、自民党が与党に復帰し日本維新の会が躍進した衆議院選挙の直後の年が明けて直ぐに、約3年ぶりに医療界に勤務し、たった2ヶ月で「クビ」になった事は、当時、注目度が高かった中での出来事であったに違いない。その上で、ここで述べた一連の出来事は、それらのタイミングと言い、流れと言い、無関係とは到底思えない。「クビ」になった直後に購入した本のタイトルから「皮肉屋」と、また、たった2ヶ月で「クビ」になったそのクリニックに勤務中のバレンタインデーに僕が同僚のスタッフに何気なく「隕石が落ちて来るかもしれない」と発言した翌日の2月15日、正に「偶々」、ロシアのチェリャビンスク州に隕石が落下して、世界中で騒動が湧き起こった事等と、その前年から天変地異を「危惧」し「憂慮」しての「備え」を行っていた僕の態度・姿勢は、凡そ「平和ボケ」した「楽天家」とは異なる事から、その様な麻生氏の発言、論文内容となったのかもしれない。
 そして、近藤氏の著作「医者に殺されない47の心得……」が2013年のトップ・ベストセラーとなられた事も、ひょっとすると、その当時の僕の注目度の高さから、アピールする事で一役買った可能性が考えられる。
 因みに、近藤氏のWebサイトのホームページ、「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」の著書のページには、「抗がん剤は効かない」が入っていない。僕が本ブログの2015年8月23日付記事、「一部を除く縮命効果、全体主義検診の無意味、医者の人為操作パンフレット鵜呑み:『抗がん剤は効かない』」を投稿した事から、もしかすると、僕が「ネタバレ」してしまう様な、その本の要約・要旨・概論を記載した事で入れていないのか、「ネタバレ」された本に頼らずとも他にも著書は沢山在るとでもおっしゃっておられるのか、或いは、その本については僕のブログの方を参照する様にと促しておられるのだろうか……?。

 因みに、辞書によると、
  ・「楽天」…「自分の境遇を天の与えたものとして受け入れ、くよくよしないで人生を楽観すること。」
  ・「厭世」…「世の中をいやなもの、人生を価値のないものと思うこと。」
  (goo辞書(デジタル大辞泉(小学館)))

 現在の僕は、人生について、このどちらの捉え方、考え方、価値観も、併せて持っている。信仰が試されると共に心が磨かれる「試練」が天の神様からの恵みであり、それに対して忍耐を働かせると同時に神様に委ねる事で、良い方向へ神様によって導かれるという「楽天的主観」を、また、世俗の欲望を基とした様々な物事が虚無であり、世間一般の言動には価値の無い、意味の無いものが多いという事からの「厭世的主観」を、その両方共を、僕自身が持っている。そして、「僕の主観」は、飽くまでも、「聖書」を基準にした上で、世間・この世を「客観視」して得たものである。

 また因みに、麻生氏の会見したアメリカのワシントンD.C.に本部を置く民間のシンクタンク「CSIS」(Center for Strategic and International Studies:「戦略国際問題研究所」)は、スパイ組織・イエズス会の神父エドマンド・アロイシャス・ウォルシュがジョージタウン大学に創設したものを改組して学外組織として発展させたものである。アメリカ陸軍などアメリカの国家安全保障グループとの繋がりを強みとし、ヘンリー・キッシンジャー氏や故ズビグニュー・ブレジンスキー氏の両アシュケナジー・ユダヤ人等が理事を務められ、日本の政治家で籍を置く等と関係する方々が多く存在し、他にも防衛省、公安調査庁、内閣官房、内閣情報調査室の職員の他、日本貿易振興機構や損害保険会社、日本電信電話の職員も、客員研究員として関係を持つ。更に、公益財団法人・東京財団(日本財団の下部組織)や笹川平和財団、日本経済新聞社との協力関係も在る。

 「医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法」(著者:近藤誠氏、出版社:アスコム、出版日:2012/12/19)~、
  「はじめに」より、
   「『大学病院の外来なのに、がんの治療をしない』という、ある意味、奇跡的なことをここまで続けてこられたのは、慶應義塾の『自由』『独立自尊』の精神のおかげと、感謝しています。」
   「さらに今年(※ 2012年)は、思いがけず第60回『菊池寛賞』をいただきました。
   88年に文春に『乳がんは切らずに治る』と書いたとき、僕は『これは日本の医療界への宣戦布告だ。もう出世は望めないし、院内では村八分にされるだろう。でも、ひとりでもわかってくれたら、それでいい』と腹をくくり、ひとりで闘ってきました。
   裏街道のガンマンを、見ていてくれる人がいた。
   この受賞は、本当にうれしいです。」

  同書、「第60回 菊池寛賞受賞の弁」より、
   「私はこれまで、同業者がいやがることばかり言ってきました。
     がんは切らずに治る。
     抗がん剤は効かない。
     健診は百害あって一利なし。
     がんは原則として放置したほうがいい。
   そのためでしょう、私の医学界での受賞歴といえば『そんなこと言ったらダメで賞』とか『近藤をバッシングしま賞』といったものばかりだったので、今回、まともな賞をいただいて、とてもうれしく思っています。
   医学界の絶滅危惧種とも言われているので、そんな私を励まそうというお心遣いも、ありがたく受けとめています。
   申し上げておきたいのは、患者さんたちがいたから今日があるということです。
   乳がんと言えば、乳房を全部切り取るのが世間の常識だった時代に、私の話を聞いて、乳房を温存する療法を選んだ患者さんたち。
   その勇気あるパイオニア的行動によって、今『乳房温存療法』が乳がんの標準治療になっています。
   また、がんは治療しないほうが長生きできる、という私の話に納得し、がん放置を決めた、150人以上の患者さんたち。そのおかげで『がん放置療法』を確立することができました。
   この賞は、その患者さんたちにも与えられたものだと考えています。」

 「『独立自尊』の精神」とは、正に、僕の精神の基軸として来たものとして、「共感」するものである。更に、「奇跡的なことをここまで続けてこられたのは……」、「もう出世は望めないし、院内では村八分にされるだろう」、「ひとりでもわかってくれたら、それでいい」、「腹をくくり、ひとりで闘ってきました」、「『近藤をバッシングしま賞』」、「世間の常識だった時代に……」と、2012年の末に上梓されたその本は、その年、手の親指の骨折から入院、自宅療養に続いた隠遁生活に在った僕を、恰も、自身の境遇と同様であるという事によって励ましているかの様にも思えて来るが、その事が単なる推論ではなく、現実味が伺えて来るのである。結局、今から振り返ると、僕が2012年の末に本ブログを開始し、その直後の2013年の頭にクリニックを2ヶ月で「クビ」になって、その直後に広範囲の本を纏めて購入した時点から、僕の方向性(つまり、ジャーナリズム)はハッキリと決定し、表明されていた様に思える。

 関連・本ブログ記事
  ・2012/12/13付:「要『備蓄』・『悔い改め』・・・あと1週間での到来『惑星ニビル』『フォトンベルト』」
  ・2013/05/17付:「イルミナティの傀儡・女優アンジー、がん予防で両乳房切除・・・癌ビジネス広告塔として利用された挙句に捨てられる & 『乳房温存療法』のパイオニアの医師の告発、定義の無いがんの治療と検診の無意味」
  ・2013/05/21付:「イルミナティが行なう乳がんビジネスの促進に、日本の聖路加国際病院等が加担」
  ・2013/10/25付:「医療界の常識・因習・体質・構造・権威を否定し、普通では無い『真実』が存在・・・『成人病の真実』を読んで」
  ・2014/04/29付:「健康診断基準値の大幅な緩和は近藤氏の批判・訴えに学会が折れた為か・・・講師に折れた名誉教授等の御偉方」
  ・2014/05/04付:「矛盾・偽善がはびこり基準・根拠・規範の無い医学・世間においては却って『非常識』が正しい・・・『医者に殺されない47の心得~医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法』を読んで」
  ・2015/08/15付:「保守的カトリック作家と異端の医師との対談・・・『野垂れ死にの覚悟』を読む」
  ・2015/08/23付:「一部を除く縮命効果、全体主義検診の無意味、医者の人為操作パンフレット鵜呑み:『抗がん剤は効かない』」
  ・2016/05/08付:「デラシネの如く哲学無く軽佻浮薄に漂う未熟な世間へ・・・『清らかな厭世 言葉を失くした日本人へ』を読む」
  ・2016/07/21付:「権謀術数渦巻きユダヤ系スパイ機関・米国CSISはびこる政界」

 参考文献
  ・2013/04/19付・財務省:「アベノミクスとは何か~ 日本経済再生に向けた日本の取組みと将来の課題~ 麻生太郎 副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣 平成25年4月19日/米ワシントンDC、CSIS」

 





医者に殺されない47の心得 必携版 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法
「医者に殺されない47の心得
必携版 医療と薬を遠ざけて、
元気に、長生きする方法」

(著者:近藤誠氏、
出版社:アスコム、
出版日:2018/2/17
(単行本出版日:2012/12/19))
クスリに殺されない47の心得 必携版 体のチカラがよみがえる近藤流「断薬」のススメ
「クスリに殺されない47の心得
必携版 体のチカラがよみがえる
近藤流『断薬』のススメ」

(著者:近藤誠氏、
出版社:アスコム、
出版日:2018/2/17)
抗がん剤は効かない
「抗がん剤は効かない」
(著者:近藤誠氏、
出版社:文藝春秋、
出版日:2011/5/15)
がん放置療法のすすめ―患者150人の証言
「がん放置療法のすすめ 
患者150人の証言」

(著者:近藤誠氏、
出版社:文藝春秋、
出版日:2012/04/20)
成人病の真実
「成人病の真実」
(著者:近藤誠氏、
出版社:文藝春秋、
出版日:2004/8/10
(単行本出版日:2002/08))

 





健康診断は受けてはいけない
「健康診断は受けてはいけない」
(著者:近藤誠氏、
出版社:文藝春秋、
出版日:2017/02/17)
免疫療法に近づくな――長生きするなら「免疫力」より「抵抗力」
「免疫療法に近づくな 
長生きするなら
『免疫力』より『抵抗力』」

(著者:近藤誠氏、
出版社:亜紀書房、
出版日:2013/07/31)
ワクチン副作用の恐怖
「ワクチン副作用の恐怖」
(著者:近藤誠氏、
出版社:文藝春秋、
出版日:2017/11/01)
がん患者よ、近藤誠を疑え
「がん患者よ、近藤誠を疑え」
(著者:近藤誠氏、
出版社:日本文芸社、
出版日:2016/03/30)
死ねば宇宙の塵芥
「死ねば宇宙の塵芥」
(著者:曽野綾子氏、近藤誠氏、
出版社:宝島社、
出版日:2018/07/19)


 



YouTube: 近藤誠/『医者に殺されない47の心得』110万部突破記念講演会

YouTube: 近藤誠/『クスリに殺されない47の心得』シリーズ120万部記念講演会

 



YouTube: 近藤誠/がんでも苦しまず長生きするには

YouTube: 近藤誠/がん治療と健康診断のリスク


YouTube: 近藤誠/がん治療とがん放置のヒント

 近藤誠氏は、前掲の著書「医者に殺されない47の心得」の中で、作家の五木寛之氏と対談された事を語られておられる。そして、五木氏が数ヶ月に1度しか髪の毛を洗っておられない事を挙げられて、その「効果」で現在も髪がフサフサであられるとおっしゃっておられる。
 頭髪を頻繁にシャンプーで洗い、トリートメントやリンスで整えようとする事は、却って「逆効果」となる。シャンプーやリンスには様々な化学合成添加物が含まれており、それらは頭皮を通して身体に侵入する。それら添加物は、身体にとっては「異物」であり「毒」であるし、また、頭皮に元々存在している“善玉”の「常在菌」をも除去してしまうので、頭髪が抜けて「ハゲ」になるだけでは無く、抵抗・免疫力が低下して身体が「敏感」に反応してしまう「アトピー」体質になってしまったり、身体の中に悪玉腫瘍である癌細胞等も発生する事に繋がってしまう。そしてシャンプー等と同様に、石鹸や歯磨き粉、洗剤、保湿剤、化粧品等についても、同じ事が言える。僕は、シャンプーも石鹸も「無添加」の物を使用している。
 一方、近藤氏は「早寝早起き」を勧めておられるが、五木氏は「夜型」であられるらしい。毎日、夜中の0時から朝の5時まで執筆され、その後に就寝後、昼の13時に起床されておられるそうである。その生活パターンは、長年続けられているらしい。1932年9月生まれの五木寛之氏は現在86歳(2018年現在)であられるが、日々「全てを受け入れて生きる」姿勢を保たれ、「養生」され、医者には全く掛かっておられず、至って健康であられるそうである。僕はそれらの事を確か2016年1月29日付でNHKのEテレで放送された番組『団塊スタイル』(毎週金曜、20時~20時44分)を視聴した事から知ったか、或いは五木氏の著書を読んで知ったかどちらかハッキリしないが、憶えている。一応確認の為に、下に掲げる参考文献を参照した。
 また、同じ「夜型生活」を生涯に渡って続けられて昨年(2017年)86歳でお亡くなりになられた、英語学者・上智大学名誉教授・ミュンスター大学名誉哲学博士の故・渡部昇一氏。渡部氏も、夜の22時~朝の4時頃から6時頃までの6~8時間の間、執筆や読書を「集中」して行う事を日課とされておられた様である。
 渡部氏がベストセラーとなった著書「知的生活の方法」の中でおっしゃられている事に、僕は共感するものが多いし、また日々感じている事でもあり、そして出来ればそうしたいとも思っている事が多い。例えば、僕は日々、「飯の種」を得る為に、どうしても「外の仕事」をせざるを得ない。そして、その「飯の種」に出来る仕事は、僕にとっては「鉄工所」の仕事である。それ以外の種類の仕事は僕には合わないし、また出来ないし、そして続かない。尤も、振り返ると「鉄工所」も最も長く続いた所で5年程であり、その次が3年程と、世間一般の方々から見れば、その種類の上でも「転々」と漂流している様に見えているであろう。しかし、その「鉄工所」の「製缶工」としての仕事は20年の経験を積んでいる事からも解る様に、「職場」こそ「転々」とはしているものの、その実、「製缶工」としてはブランクを挟んではいるものの、ずっと継続して行って来た事が言える。要するに、人間関係等に苦手な僕は、そのせいで「職場」を転々としながらも、「製缶工」としては続いているのである。よって、やっぱり、僕の「飯の種」に成り得るものなのである。しかし、その「鉄工所」の仕事を「飯の種」にする限り、「朝型生活」を送らざるを得ない。
 渡部氏は血圧が低かったそうである。僕も身体の線は細く、どちらかと言うと特に朝は血圧が下がっている様に感じ、長年、朝の起床が苦手であった。夜更かしする事が多く、中学生の頃から今日に至るまで、登校や出勤にギリギリ、或いは「遅刻」を繰り返して来た。朝は「ボーッ」とし、それこそ夕方くらいになってからようやく目が覚めていたくらいである。よって学校に通っていた頃は、授業中は殆ど寝ていて、部活動に入ってから目が覚めたと言っても過言では無かった。
 僕は今日に至っては、渡部氏がその著書で対象にしテーマにもしている「物書き」と「読書」を日々行う様になっている訳であるが、普段の日、ウィークデーは、自分の時間が細切れとなった少ない時間しか無く、その細切れの小さな時間の中で執筆する事は僕にとっては難しく、その為、平日に於いては、情報・ニュースのチェックや読書をする等の「資料収集」に充てている。そして、纏まった時間の有る土日の休日に書き物を行う様にしている。途切れ途切れで書いていても、勢いや「連想」が途絶えてしまう。その為、言葉や文章がバラバラと成ってしまい、論理的に繋がりの有る文章が書けなくなってしまう恐れが有る。そして、「集中力」も削がれてしまう。
 その「集中力」の邪魔をするものの内の一つとして周囲の「雑音」が挙げられるが、理想として郊外の、田舎の、環境の良い、自然が溢れた、静かな所に住む事を持っているものの、現実は都会の、街中の、隣近所の密集した、車や人通りが多く、騒々しい、「雑音」の多い所に住んでいる。勿論、引っ越ししたいのは山々であるのだが、年を重ねた親と同居している等の事情から、それが出来ない。よって、その様な状況下で「集中力」を高める為には、「夜型」が理想である。夜中は隣近所は寝静まり、静かな中で落ち着いて執筆する事が可能となるし、プライバシーの侵害の被害も少なくて済む。しかし前述した様に、僕が「飯の種」としているものの関係で、「朝型」に成らざるを得ない。そういうことから「夜勤」も検討した事が有る。勿論その場合は、鉄工所の仕事は出来ない。そして夜勤の後に帰宅した時には、既に朝となってしまっている。ただ、ウィークデーから休日に至るまで「夜型」のパターンを貫けるというメリットは有る。それら、僕と同じ様な類の事を、渡部氏もその著書の中でおっしゃっておられる。
 結局、僕は現在、置かれている状況の中に於いて現実的な対処法として、近藤氏のおっしゃっておられる「早寝早起き」に落ち着こうとしている。そして、夜にゴチャゴチャとせず、睡眠で頭と身体をリセットして、起床後の朝に以上の様な事を行っている。
 僕のその1週間の過ごし方にしろ、「朝型」にしろ、「夜型」にしろ、何れにしても、「パターン化」する事で、その人にとっての健康や養生に繋がるものと思う。「パターン化」とは、その人にとっての「規則正しい」生活習慣である。そしてその「パターン化」が、「集中力」に繋がる。余分なもの、この世的なもの、世間的なもの、欲望を排除した、「パターン化」である。

 参考文献
  ・2016/01/28付・テレビドガッチ:「五木寛之の人生ストーリーに迫る『団塊スタイル』」
  ・2016/02/23付・new系動画ライブラリ:「団塊スタイル『すべてを受け入れて生きる~五木寛之(83)~』 20160129」
  ・2017/10/14付・天宮玲桜 しあわせ日記:「私の大好きな五木寛之さん、完全なる夜型生活だそう!」

 関連・本ブログ記事
  ・2012/12/01付:「下山・・・世間的なものの束縛からの解放で得られる幸せ・・・『下山の思想』を読んで」
  ・2016/05/08付:「心に絶対的規範由来の礎を存する独立自尊の精神を持つ力・・・『孤独の力』を読む」

 



孤独の力
「孤独の力」
(著者:五木寛之氏、
出版社:東京書籍、
出版日:2014/09/04)
下山の思想
下山の思想
(著者:五木寛之氏、
出版社:幻冬舎、
出版日:2011/12/10)
知的生活の方法
「知的生活の方法」
(著者:渡部昇一氏、
出版社:講談社、
出版日:1976/04/20)


 また、前掲の本年(2018年)に上梓された共著「死ねば宇宙の塵芥」と同様、「治療しない医者と、医者にかからない作家」の対談本として、2013年の7月~12月の計6回に渡った、近藤誠氏と作家の曽野綾子氏との対談内容が収められた「野垂れ死にの覚悟」(KKベストセラーズ、2014/06/01)を、数年前に読ませて頂いた。その対談のタイミングが僕がクリニックを「クビ」になった直後といい、僕と同じカトリックで洗礼を受けられた信者の作家であられるという事も含めた対談企画といい、恐らく、否、明らかに、僕を読者としての対象としている事が伝わって来る。僕が前年の2012年に、「隠遁生活」(引きこもり)状態で聖書通読をはじめとした読書を多く行っていた事や、ブログも前年の末に開始していた事を理解してのものであろう。
 また、そのクリニック勤務中の2013年2月(「はじめに」の記載日が平成25年(2013年)2月となっている)、曽野綾子氏と評論家の金美齢氏との両保守派の論客との対談本が編集され、そこを「クビ」になった直後の4月に出版された。但し、対談日は、恐らく2012年ではないかと思われる。よって、その年の僕の「隠遁生活」(引きこもり)状態を傍から見ていた事を臭わす内容がチラホラ見える。因みに、この対談本のきっかけを作られたのは、日本教育再生機構の八木秀次理事長や産経新聞社の上島嘉郎氏等であられるとの事である。

 以下、「この世の偽善 人生の基本を忘れた日本人」(著者:曽野綾子氏・金美齢氏、出版社:PHP研究所、出版日:2013/04/04)より、
  「曽野(綾子氏) 日本が『夢のお国』である最も理解されやすい例として、私はいつも無料の救急車と、刑務所にも人工透析ができる設備があることを挙げるんです。…(中略)…
  ……受刑者たちはそこまで渡り廊下伝いに雨にも濡れずに行けるのです。現在の日本においては、このことを誰も不思議に思わない。救急車の刑務所の人工透析の処置も、もはや当然であるとされていることが、『夢のお国』である理由です。」
  「金(美齢氏) 私はいま挙げられたことに、『ひきこもりの自由』も加えたいと思います。……
  …(中略)…
  ……『上げ膳据え膳のひきこもり』というのは、まさに豊かさのなかの皮肉な逆説でしょう。…(中略)…物質的な豊かさを超えた精神的価値があるのだということが分からなくなっている。戦後の日本社会の大人たちは、子供たちと向き合う時にこの点を誤ったのだと思います。」
  「曽野 実にいまの日本は、弱者が強くなった時代とも言えます。もちろん、ホームレスやインターネットカフェなどに寝泊まりしている人たちのなかには、本当に体が弱かったり、不思議なほど運の悪かったりする人もいるのでしょう。しかし世間には、こういう声もあるんです。
  『農村に行くとか、飯場に行きゃいいのになぁ。どこの農村だって人手が足りなくて困っている家族がいる。ただで働きます、って言えば、飯くらい食べさせてくれて、納屋の隅っこで寝かせてくれると思うよ。……』
  …(中略)…
  ……まだ仕事を選り好みしていられる状態だから、本当には困っていないことじゃないか」
  「曽野 …(中略)…
  今後もそうした時流に媚びた教育機関がたくさん出てくるのでしょうが、学校というものは、同じ場に同じような年頃の若者が集められて影響し合い、時にはいじめたりいじめられたりし、切磋琢磨し、こんな不思議な人間がよくもこの世にいるものだと呆れ返っったりしながら、教育されて行く場所だと思います。
  私のように集団生活が嫌いな悪い性格でも(笑)、17年間の学校という『強制的な集団生活の場』があったことには、今も深く感謝しているんですから。……」
  「曽野 …(中略)…
  薯をつくって生きると言うと、『戦時中みたいですね。年がわかりますね』と笑われるんですが、私は細々とでも筋を通すことができないような生き方をするくらいなら、いつでも人生から脱却して、エピクロスが言うように『隠れて生きよ』という心理態勢に入れるようにしておきたかったんです。
  金 私も、これは我ながら不思議なんですが、なぜか『食べていけない』という心配をしたことはほとんどないんです。
  曽野 食べていけますよ。何でも働けば食べていける。……」
 (以上、「この世の偽善 人生の基本を忘れた日本人」(著者:曽野綾子氏・金美齢氏、出版社:PHP研究所、出版日:2013/04/04)より)

 如何にも、この本も同じく、ある程度、僕を読者として意識した内容となっている事が伝わって来るし、且つ、僕への皮肉も伝わって来る。しかし、僕は、2012年の隠遁生活(引きこもり)は僕にとっては必要な時間であったと、今から振り返っても、ハッキリと断言出来る。あの時間が在ったから、「聖書基準」の僕の哲学が誕生する事となったのである。それまでにも聖書の御言葉に触れる事は、プロテスタントも含めた教会を通じて在ったが、実際に家で最初から「通読」するのは、その年が初めてであったのである。僕は内面的に、その年から、本当の意味で変革が始まったと言える。そして、「行動」や「実践」は、何も外へ出てブラブラする事だけでは無い。却って外へ出てブラブラしている世間一般の行動の殆どが、実際は無意味で価値が無い事を、僕は客観的に見て、悟っている。そして、傍から見て一般的には問題とされている「引きこもり」の状態で、修行、修養、研究、勉強、読書、書き物、黙想、瞑想、そして神様への祈りを行う事は自らの内面を向上・成長・熟成させるもので、世間一般のレジャーやショッピング、バクチを行う等の欲望にまみれた無意味・無価値な行動を当然の如く凌駕して価値が有り、意味が有る「行い」、「行動」、そして立派な「実践」である。「引きこもり」と一口に言うものの、僕の例も含めて、その形は様々なのである。だから、僕は、今後共、「飯の種」を得る為に「稼ぎに出る」以外は、極力、「隠遁」(引きこもり)を行っていく所存である。

 関連・本ブログ記事
  ・2015/08/15付:「人を恐れる、つまり人からの評価を求めると偽善となる:『この世の偽善 人生の基本を忘れた日本人』を読む」
  ・2015/08/15付:「保守的カトリック作家と異端の医師との対談・・・『野垂れ死にの覚悟』を読む」

 


この世の偽善 人生の基本を忘れた日本人
「この世の偽善
人生の基本を忘れた日本人」

(著者:曽野綾子氏・金美齢氏、
出版社:PHP研究所、
出版日:2013/04/04)
野垂れ死にの覚悟
「野垂れ死にの覚悟」
(著者:曽野綾子氏、近藤誠氏、
出版社:KKベストセラーズ、
出版日:2014/06/01)


 曽野綾子氏と金美齢氏は共に保守系の論客として、政治にも深く関与されて来られた。話はまた、「政治系」に戻る。
 前述の橋下徹氏や勝谷誠彦氏、金美齢氏が出演されて来られた、読売テレビの「たかじんのそこまで言って委員会」は2003年7月から(前身番組は2002年にも在り)始まったとの事だが、僕が初めてその番組をお目にかかったのは、やしきたかじん氏が2012年1月から癌治療の為に芸能活動を休止され始めた後の同年の、確か秋頃であった。その後、2014年頃までは視聴していた記憶が有るものの、最近は視聴していない。たかじん氏は、休養された翌年(2013年)の3月21日から5月の間、一時的に芸能活動に復帰され、同番組にも出演された。その復帰が、結果的に最後のメディアへの出演となられた。その復帰されたのは、僕が前述のH透析クリニックを「クビ」になった直後である。当時、身体が万全では無い状態で無理をして出演されたのは、当時、注目されていた僕がその番組を見出していた事からではないかと推測される。やしきたかじん氏が復帰された後、当番組に於いて、次の様な発言をされた事を思い出す。

  「隣のゴミ屋敷が……」

 うろ覚えでその言葉の前後の記憶が無いのであるが、それを聴いた当時、前掲の勝谷誠彦氏の著書に関する事と同様に、僕が自宅で隣近所から聞きたくない雑音を被っているという境遇を見ていた事から、恐らく僕を庇う意味合いでおっしゃられたであろう事に「ピンッ」と、その時に気付いた。
 また、丁度、北朝鮮の金正日・前最高指導者が亡くなられて金正恩・現最高指導者に引き継がれた2011年12月17日を前後した頃、僕が派遣で某大手のN鉄工関係の会社に勤務し、昼食を構内に停めた自分の車内で取りながらガラケーの「ワンセグ」をチャンネルを回しながら視聴していたところ、関西テレビのチャンネルで止まった時、確か同局の土曜昼の番組「たかじん胸いっぱい」ではなかったかと思われるのであるが、女性タレント(キャスター)を両脇にされた、やしきたかじん氏が、「見たからええ」とおっしゃられた事も思い出す。そしてこの直後の翌年2012年1月から、たかじん氏は休養される事となったのであった。
 また、これも何時の日かも解らなく、どこから聴いたかも憶えていないが、たかじん氏は、(僕に対して?)「辞めなかったら成れていた」という様な事を聴いた憶えが有る。僕は大阪の某O医療系専門学校を卒業後に、最初に就いた大阪の某K病院を1ヶ月で「クビ」になったのであった。因みに、やしきたかじん氏も「O型」であられた。
 やしきたかじん氏が亡くなられた追悼番組に於いて、共に今となっては亡くなられた、たかじん氏と勝谷誠彦氏の両氏が、第一次政権を志半ばで降りられた後の当時の安倍晋三氏(現首相)が、共に温泉に入られていた映像は、大変印象深いものであった。

 本年(2018年)元旦、恰も産経新聞からの「年賀状」の如くにしてリリースされたメッセージ、「【新春2018年 安倍晋三首相と語る】 首相『タブーに挑み国民守る』 櫻井よしこさん『日本の立ち位置は強力』」。……(「My Testimony/僕の証<8-9/14>」へ続く)
 「 My Testimony/僕の証<8> 」<1/14> ~ <14/14> ↓
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