狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

「調和」を掲げてEU離脱!:イギリスのボリス・ジョンソン首相/Brexit by “Harmony” !, UK PM Boris Johnson

2019-10-28 01:22:04 | 国際時事 2012~
 ※ 本記事において幾つかの文献と画像を引用する事によって構成しておりますが、本記事により当方は収入を一切受け取っておりません。
 ※ I have made composition by borrowing some references and pictures in this article, but I don't receive the income at all by this article.

「調和」を掲げてEU離脱!:イギリスのボリス・ジョンソン首相
  Brexit by “Harmony” !, UK PM Boris Johnson


 
 
 出典:2019/10/05付・THE SPECTATOR「Will Leave voters forgive a Brexit delay?」


YouTube: Boris Johnson's memorable moments!
 2019/07/23

 
 



 旧約聖書・イザヤ書40章31節
  しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。

 The Old Testament・The Book of Isaiah 40:31
  but those who wait for Yahweh will renew their strength. They will mount up with wings like eagles. They will run, and not be weary. They will walk, and not faint.

 
 



 旧約聖書・イザヤ書41章10~13節
  恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強め、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。
  見よ。あなたに向かっていきりたつ者はみな、恥を見、はずかしめを受け、あなたと争う者たちは、無いもののようになって滅びる。
  あなたと言い争いをする者を捜しても、あなたは見つけることはできず、あなたと戦う者たちは、全くなくなってしまう。
  あなたの神、主であるわたしが、あなたの右の手を堅く握り、「恐れるな。わたしがあなたを助ける。」と言っているのだから。

 The Old Testament・The Book of Isaiah 41:10~13
  Don’t you be afraid, for I am with you. Don’t be dismayed, for I am your God. I will strengthen you. Yes, I will help you. Yes, I will uphold you with the right hand of my righteousness.
  Behold, all those who are incensed against you will be disappointed and confounded. Those who strive with you will be like nothing, and shall perish.
  You will seek them, and won’t find them, even those who contend with you. Those who war against you will be as nothing, as a non-existent thing.
  For I, Yahweh your God, will hold your right hand, saying to you, ‘Don’t be afraid. I will help you.’


 以下、ウィキペディア:「ボリス・ジョンソン」より
  「アレクサンダー・ボリス・ド・プフェッフェル・ジョンソンは、欧州議会議員スタンレー・ジョンソンと最初の妻シャーロット・フォーセットの長男としてニューヨークで生まれた。のちに家族とともにイギリスに戻った。イートン校、オックスフォード大学ベリオール・カレッジを卒業。大学ではブリンドン・クラブに所属。
 オスマン帝国末期の内務大臣だったアリ・ケマルの子孫である(父方の祖父であるオスマンは、第一次世界大戦中にイギリス国籍を取得、自らの母親の旧姓であるジョンソンを姓に定めた)。父方の先祖にはイギリス王ジョージ2世がいる。ジョージ2世の玄孫であるヴュルテンベルク王子パウルが女優である愛人との間にもうけた庶出の娘が、ジョンソンの玄祖母にあたる(ド・プフェッフェル (de Pfeffel) は玄祖母の嫁いだ男爵家の家名である)。ただし庶子を通じての血筋を引くに過ぎないため、英国王位継承資格は認められない。母方の先祖には、ユダヤ系ロシア人で、アメリカで古文書学者となったイライアス・ロウがいる 。彼は多国籍にわたる先祖(キリスト教徒、ユダヤ教徒、ムスリムからなる)についてふれ、自らを『るつぼからなる人間』(one-man melting pot)と称している。」

  「大学卒業後の1987年、……最初の結婚……同年L.E.K.コンサルティングに就職するが、退屈のあまり1週間で退職、家族のコネで保守系紙『タイムズ』で働き始めるが、……すぐ解雇されている。続いてやはり保守系紙の『デイリー・テレグラフ』記者となり、1989年から1994年まで同紙のEC特派員となった。ブリュッセルに駐在していたジョンソンは反EC色の強い記事を書き続け、特に欧州統合の強力な推進者であったジャック・ドロールを厳しく批判、ECの首都たるブリュッセルの地にあって、数少ない欧州懐疑主義のジャーナリストとして知られるようになっていったが、……」。
 (以上、ウィキペディア:「ボリス・ジョンソン」より)

 本年7月23日、「BoJo」の愛称やファースト・ネームで呼ばれる等で国民からの人気が高い、イギリスのボリス・ジョンソン前外相が与党・保守党の党首に就任し、翌24日に首相に就任された。

 ジョンソン首相の父親はイランを愛する。息子の新首相共々、旧約聖書のエズラ記に歴史的事実が書かれている通り、古代ペルシャがバビロン捕囚に在った古代ユダヤ人達を解放し、ユダヤ人達の祖国で第二神殿を作る事を支援した、古代ペルシャの寛大・寛容な精神を、現在のイランを通しても理解している事を述べられた。父親は、息子のジョンソン首相に対するの高い信頼を持っている。

 ジョンソン首相は、ユーモアのセンスに溢れ、ジョークを効かした談話、気取らず庶民的な雰囲気で、近しい感じを周囲に与えている。保守党党首就任時と英国首相就任時のそれぞれの会見に於いて、共に「調和」、「融和」という言葉、英語で言えば「harmony」をキーワードにして述べられた。
 この記事の中で後に掲げたそれぞれのコメントの中からの一部に記している通りであるが、ブレグジット後のEUとの間で生じうる諸問題、また国内のイギリスを構成する各地域間で起こりうる諸問題の上で「harmony」が必要となる事も予見してのものであろう。

 外交、経済、貿易、安全保障等に於いて、自己主張に偏る事は難しく、周囲、諸国との折り合いをつける事は必要である。ナショナリズムに偏らず、保守中道的立場から、「harmony」を提唱されたのであろう。

 ジョンソン氏が首相に就任される事に先立ち、20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が、6月28日から29日まで日本の大阪で行われた。主催国として幹事を務められた日本の安倍首相は冒頭で、「調和」、「美しい調和」、「beautiful harmony」を謳い、開会を宣言された。
 安倍首相は、7年前の末に首相に復帰される時、「日本を取り戻す」、「戦後レジーム」からの脱却のスローガンを掲げていた。しかし、「ナショナリズム」に偏る事無く、アメリカをはじめロシア、支那(中国)、ヨーロッパ各国、中東、アジア、アフリカと、世界中の国々との外交を高めて仲良く「調和」する事を図って来られた。
 経済・貿易の自由化を目的とした多角的な経済連携協定 (EPA) であるTPP(環太平洋パートナーシップ協定)もその「harmony」精神に則ったものであり、受け入れられない事は妥協せず、譲れるものは折り合いをつけるという「融和」を行う努力が、長年、行われて来た。しかし、日本国内の保守中道右派の論客からは、TPPは批判の対象とされて来た。そして、米国の「反グローバリズム」を掲げるトランプ大統領は、大統領就任後すぐに、公約通りTPPから脱退した。

 安倍首相が本来は、また本心が「反グローバリズム」で保守中道右派であるものの、「調和」を重視する事によって、今まで多少リベラル的な政策を実施されて来られた訳である。そして安倍政権は本年の12月で丸7年続く事となり、今まで短期政権が殆どであった日本の政界に於いては超異例であり、野党や主流メディア(MSM)・マスコミ、左翼・リベラル系大衆の「雑音」にブレる事無く、それだけ大変安定した政権を維持する事が出来ている。
 「harmony」を重視した安倍首相による外交が、その安定政権の維持に貢献し、その安定政権のお陰で諸外国からの信頼度も大いに高まっている事となっている。

 ジョンソン首相も安倍首相やトランプ大統領、そしてトランプ大統領が尊敬するロシアのプーチン大統領と同じく「反グローバリズム」であられるが、安定と信頼を得る安倍首相の「調和精神」をキーワードのされた事が、文字通り、その「harmony」が、「ブレグジット」達成後の鍵となる。

 7月15日
  イギリスのボリス・ジョンソン前外相
   「現時点で首相に就任するとしたら、イランに対する軍事行動は支持しない」

 7月23日
  以下、2019/07/23付・BBC NEWS JAPAN「ボリス・ジョンソン前外相、イギリスの次期首相に決定 英保守党党首選」より
   「イギリスの与党・保守党は23日正午すぎ、党首選でボリス・ジョンソン前外相が勝利したと発表した。ジョンソン氏は24日、正式にイギリスの首相となる。
   ジョンソン氏は9万2153票を獲得。対立候補のジェレミー・ハント外相は4万6656票に留まった。投票率は87.4%だった。」

    イギリス保守党のジョンソン新党首
     「非常に名誉なことだ」
     「皆さんの判断が賢明だったか疑問に思う人たちはいるでしょうし、この場にも自分が何をしてしまったのかと不安に思っている人たちがいるでしょう」
     「私はここで、賢明な知恵を独占している人や党はいないと言いたい」
     「しかし保守党の200年の歴史を見れば、この党は人間の本質について最高の洞察を持ち続けてきたことが分かります」
     「きょうは我々の歴史にとって転換点となる日です。私たちは2つの本能、2つの高潔な本能を調和させなくてはならない。ひとつはイギリスと欧州の友好国との友情と自由貿易、安全保障と国防における相互支援への欲求。もうひとつは、イギリスの民主的自治への深く誠実な欲求です」
     「もちろん、この2つは調和できない、不可能だという人もいます。きょうのフィナンシャル・タイムズには(中略)これほど気後れするような状況で就任する新首相はかつてなかったと書いてありました」
     「しかし今朝の皆さんを見てお聞きしたい。皆さんは気後れしているように見えるか」
     「まったくそんなようには見えません。私たちは結果を出せると思うし、イギリス国民も私たちを信じていると思います。自分たちは結果が出せると、自覚している」
     「選挙活動中に何をマントラのように繰り返したか。ブレグジットを実現し、イギリスを一致させ、(最大野党・労働党の)ジェレミー・コービン党首を任せることです。私たちはその通りに実現していきます」
     「選挙活動は終わり、仕事が始まります」
  (以上、2019/07/23付・BBC NEWS JAPAN「ボリス・ジョンソン前外相、イギリスの次期首相に決定 英保守党党首選」より)

 
YouTube: Boris Johnson delivers first speech after being named next PM
 2019/07/23

  「バイーディーネジャード駐英イラン大使が、イギリスのボリス・ジョンソン新首相がイランとの緊張を緩和し、両国関係を改善する政策をとることを希望すると表明しました。」

   バイーディーネジャード駐英イラン大使 (ツイッター)
    「(ジョンソン氏の首相就任を祝福するとともに、)イラン訪問の経験をもつジョンソン新首相は、イラン・イギリス間の関係改善を手助けすることができるだろう」

  「イランのザリーフ外相もまた23日火曜午後、ツイッターでジョンソン氏の首相選出を祝福し、メイ前首相とは異なるアプローチをとることへの期待感を表明しました。」

 


   イランのザリーフ外相 (上のツイッター)
    「わが国のタンカーが拿捕されたことは一種の海賊行為であり、これはアメリカの指示によってなされたものだ」
    「かつての交渉相手だったジョンソン氏の首相就任をお祝いする」
    「イランは対立を求めていないが、ペルシャ湾に有する1500マイルの沿岸線を断固として守る」

 


   アメリカのトランプ大統領
    「ボリス・ジョンソン氏は良い人物だ。彼はタフで賢い。彼は『英国のトランプ』と呼ばれており、それはよいことだ。英国で私は愛されている... ボリスは英国が望んだ人物であり、英国に必要な人物だ!」
    「ボリスはいい人であり、彼は自分の仕事をするだろう」


 7月24日
  以下、2019/07/25付・gooニュース(共同通信)『ジョンソン氏が英首相に就任 「10月末に必ずEU離脱」』より
   『【ロンドン共同】英与党の保守党党首に選出されたボリス・ジョンソン氏(55)が24日、エリザベス女王の任命を受け新首相に就任した。欧州連合(EU)離脱を巡る混迷からの脱却が最重要課題だが、党内や世論は分断、難しいかじ取りを迫られる。まずは焦点となるEU離脱担当相や外相ら重要閣僚の人選を巡り、国内の「融和」を主張するジョンソン氏の手腕が試されそうだ。』

   イギリスのジョンソン新首相 (首相官邸前で就任後初めての演説)
    「10月31日に必ずEUを離脱する。国を良い方向に進めるために行動するべき時だ」
  (以上、2019/07/25付・gooニュース(共同通信)『ジョンソン氏が英首相に就任 「10月末に必ずEU離脱」』より)

 
YouTube: Live: Boris Johnson delivers his first speech as UK’s Prime Minister
2019/07/24 にライブ配信

  ジョンソン新首相の父、スタンレー・ジョンソン欧州議会議員
   「(ボリスが)イランとの橋を架ける(のを楽しみにしている)」
   「(息子は歴史を理解し、イランの長い歴史を考えるとイランを崇拝していると述べ、)ボリスは、この偉大な歴史感覚を持つ人です」
   「彼にとってイランはダリウス、クセルクセスを意味する。それは彼にとってとても意味があります。」

   「イランは彼にとって非常に重要な意味を持つので、このような素晴らしい歴史を持つ国と長年にわたる関係を築くチャンスです」
   「最高のことは、見て、私たちの船を手放すことです。私たちの船を手放すことだと思います…簡単です」

 
YouTube: EXCLUSIVE: Boris Johnson's father admits he "loves" Iran
 2019/07/24


YouTube: ICYMI: At last, Boris Johnson moves into No. 10 Clowning Street!

 本ブログ過去の関連記事
  ・2018/04/23付:『露英間の元ダブルスパイ襲撃事件:「寝耳に水」のプーチン政権、CLUB OF THE ISLES頂点イルミナティと地下組織の陰謀/Plot, Illuminati & UK & Underground』
  ・2018/05/08付:「英国版ロシアゲートで反ブレグジット、ユダヤ人ソロス、グローバリスト、イルミナティ/UK's Gate, Anti-Brexit, Jewish Soros, Globalist, Illuminati」
  ・2019/04/28付:『イランで約2500年間平和に暮らして来た血統的ユダヤ人達「イランは各宗教や民族の平和共存の最高の模範」:Evidence of Historical Ezra, Persia freed Jewish』
  ・2019/05/11付:「アレックス・ジョーンズ氏Infowarsと英国独立党UKIPとのリンク/Link with Allex Jones Infowars & British independence party UKIP」
  ・2019/07/12付:『G20サミットの日本の「調和」を謳う「十七条憲法改ざん」&「弥勒菩薩のOKサイン」& 歴史再検証/ "Harmony" by Japan on G20. History Reinspection』

 引用文献
  ・2019/07/16付・REUTERS日本:「英首相候補ジョンソン氏、米国の対イラン軍事行動支持せず」
  ・2019/07/23付・時事通信:「ジョンソン氏に祝意と警告=イラン外相」
  ・2019/07/23付・BBC NEWS JAPAN:「ボリス・ジョンソン前外相、イギリスの次期首相に決定 英保守党党首選」
  ・2019/07/24付・ParsToday日本:『駐英イラン大使、「ジョンソン氏に緊張緩和を期待」
  ・2019/07/24付・ParsToday日本:『イラン外相、「イランタンカーの拿捕は米の命令による海賊行為」』
  ・2019/07/24付・SPUTNIK日本:「トランプ大統領、英次期首相ジョンソン氏に期待」
  ・2019/07/25付・gooニュース(共同通信):『ジョンソン氏が英首相に就任 「10月末に必ずEU離脱」』
  ・2019/07/25付・The IRANIAN.(Tasnim News):「British PM’s Father Confident Boris Will Build Bridges With Iran」
  ・ウィキペディア:「ボリス・ジョンソン」

 関連・参考文献
  ・2019/07/15付・The IRANIAN.(RFE/RL):「UK’s Boris Johnson: I would Not Back U.S. Military Action Against Iran」


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