狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

矛盾・偽善がはびこり基準・根拠・規範の無い医学・世間においては却って「非常識」が正しい・・・「医者に殺されない47の心得~医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法」を読んで

2014-05-04 16:38:41 | 健康・医療・暮らし 2012~2017
 総タイトル:【矛盾・偽善がはびこり基準・根拠・規範の無い医学・世間においては却って「非常識」が正しい・・・「医者に殺されない47の心得~医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法」を読んで】

 私は高校中退で、且つ大した資格も持ち合わせていません。
 次の本を読みました。
 「医者に殺されない47の心得~医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法」(著者:近藤誠氏、出版社:アスコム、出版日:2012/12/19)
 態々この様な事を出だしに書いたのは、本書のとあるレビューにも有る様に、私は医者ですとか大学卒業等と言って肩書きを表にかざす人達に対しての皮肉も込めて言っている訳です。しかし、この書出しによって世間の多くの人達からは、鼻であしらわれるものと思います。
 世間の人達の多くはその様な肩書きによって、その相手の人を安易に信じてしまう傾向が有ります。自分に知識が無い為に、その様な肩書きによって多くの知識を持っているものと受け取って信じてしまうのでしょう。
 確かに医者は医学を学生時代から勉強している為に、一般の人達よりはその分野においては多くの知識を持っているものとは思います。しかし教科書に載っているものが全て正しい訳では無く、その基礎的な知識を暗記してもその後の臨床に出てからの勉強の程は如何ほどのものかと疑問に思います。中には製薬会社から配られるパンフレットに書かれてある事を鵜呑みにしている医者や、その製薬会社等によって原論文を改変・省略されて日本語に訳された論文しか読まない医者や、日進月歩の医学をろくに勉強もせずに昔の古い知識のままであったり、休日にはゴルフや接待に明け暮れている医者もいます。
 そして、開業や過剰な設備投資等をして多くの借金を抱えた医者も多いです。その様な医者はより金儲けが必要になる訳で、診療をビジネスとして捉えている者も少なく有りません。
 また名誉教授等の御偉方の多くが製薬会社主催の講演会に出席したり、その宣伝のパンフレット等に名義を貸す等して多くのお金を受け取っています。
 また、医者の下にいる医療従事者は医者のオーダーによって動いているだけで、自分で考えたり判断しては行動出来ません。只々、医者の言いなり、医者の使い走りとなっているだけなのです。よって、そのコ・メディカルの従う医者の良し悪しによってそれらの従事者の良し悪しも決まってくる事となります。
 また大きな病院や或る分野によれば、効率が優先されて日々のルーティン作業は只々流れ作業の様になってしまっています。故に医療従事者は、医者に従順となって毎日まいにち同じ様な事をロボットの様に繰り返しているに過ぎません。その様な中に在る患者の人々は、ベルトコンベアーに載せられて運ばれる物の様に扱われてしまっています。
 本書は昨年(2013年)に100万部以上の売り上げを記録して、あの村上春樹氏の「色彩を 持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を抑えて総合1位となる2013年度年間ベストセラーとなりました(トーハン調べ)。そして本書を読んだ人の感想はと言うと、とあるレビューにも在る様に医者の反論は多少在るとしても、それ以外の一般の人の感想の殆どは、納得し、信じ、認め、受け入れたものばかりであるとの事です。
 そして本年(2014年)4月には人間ドック学会が、著者の長年の批判・訴えと併せて本書が世間一般に受け入れられている様子から、著者の理論の正しさが公に広範に認められていると学会が受け止めて、病気のレッテルを貼る基準値を大幅に引き上げて緩和する方針である事を発表しました。
 ところで、ここ10年程の間にインターネットが大幅に普及して、インターネットの力による影響力が大きなものとなっています。昨年4月には1度は勧奨接種となった子宮頸がんワクチンがその僅か2ヶ月後には勧奨を中止すると言う厚生労働省の異例の決断が有りました。この事も、インターネットにおける副作用やワクチンに含まれる成分等に関しての批判や訴えが大きかった為に、その事が厚生労働省を動かしたものと思います。
 昔と違って、現在は隠し通す事が出来ずに、インターネットによって上の御偉方達のする事は皆暴き出されてバレてしまいます。今思えば、10年超程前である2001年9月11日の米国の自作自演のテロの頃が、丁度インターネットによる陰謀暴露の大きな波動の起こる契機であった様にも思います。よって、医学界においての矛盾や偽善、欺瞞等も暴き出されています。
 しかし、インターネットには間違った情報も多いです。故に一番大事な事は、自分の中に正しい「基準」を持つ事、そしてその基準に照らし合わせて多様な情報の良し悪しを自分で捉えて判断する事が大事となります。此度の人間ドック学会の発表によって「基準値」が安易に変えられた事により、今までそれにしがみついて診断を下していた医者達は迷い、患者は病気・異常とレッテルを貼られていた事が騙されていたのだと気づくものと思います。元々がその基準値を定めるにあたっての「根拠」が無かった訳で、その基準値が正しくないばかりか、元々高かった(緩かった)基準値を引き下げた(厳しくした)事によって、病院にとってのお客様である患者が増大して医療界が儲かっていた訳です。
 かつて戦前には、「修身」と言う道徳教育における「規範」が在りました。しかし戦後、その規範である修身がアメリカのGHQによって間違ったものと言うレッテルを貼られてそれを全て焼却してしまい、教師はその道徳教育の基準・規範を失って迷いに陥りました。その様に、人は規範や基準、根拠を基にして、自分の生き方や考え方、判断の仕方等に繋げていきます。
 しかし戦後、日本にははっきりとした規範や基準、根拠が在りませんでした。宗教を持っている人はその良し悪しはともかくとしても、その中で言っている事、教典等がその人にとっての「基準」となっています。一方、無神論者等はその様な基準を持っていません。結局、基準・規範を持っていない人達は、こんな事をしたら笑われるとか言って周り・世間の顔色・反応をあてにしているに過ぎないのです。そして、ちょっと大した肩書きでも持っていれば、安易に信じてしまいます。
 また、その世間の中の世論を形成するのがマスコミです。そのマスコミも学歴を持った者で構成されています。そして現在では、医療と同様マスコミも権力を持っています。かつてのジャーナリズムは上層部の権力の監視と言う役割があったかもしれませんが、今や医者・医学界やマスコミ、政治家、官僚、財界、製薬業界等は癒着関係にあって、互いに迎合し媚びへつらい合って、馴れ合いでそれらの利権・利益の為に活動しているに過ぎません。
 この矛盾や偽善がはびこる現在の世の中・医療界においては、自分の中に基準・規範・根拠を持つ事が大事である事。そして却って「非常識」こそが正しい可能性が高いと言う事。更に、答えは数多くでは無く、何事の上においても「真実は唯一」であると言うこと
 最後に、著者はなぜ態々長年に渡って医学界の常識・因習・体質・構造・権威を否定して来たのでしょうか?。何も「普通」にしていれば出世も可能であったであろうし、社会的評価も多く受け、地位や身分も安泰であったものと思います。しかしあえて医学界において常識外れ・異常な事を言い続け、周囲から批判や中傷等のバッシングを進んで受けて来たのでしょうか?。それは、元々持っている「良心」と、それを基準にして行動に繋がっているものと思います。30年来、土日も休まず朝6時に研究室に入り、英語の最新の原論文を読んだり執筆活動等で勉強を続けて来られているその行動・態度は、その「良心」や流れている「血」に関係があるのかもしれません。
 本書はとても読みやすく構成されています。著者が専門的知識を噛み砕いて、解りやすい様に平易な言葉で、医療に限らず生活から生き方等を広範に語っています。中でも、「100歳まで働き続ける人生設計をする」は大いに私は共感しています。生涯現役!


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   ・2013/10/25付:「医療界の常識・因習・体質・構造・権威を否定し、普通では無い『真実』が存在」
   ・2014/04/29付:「健康診断基準値の大幅な緩和は近藤氏の批判・訴えに学会が折れた為か・・・講師に折れた名誉教授等の御偉方」
   ・2013/05/17付:「イルミナティの傀儡・女優アンジー、がん予防で両乳房切除・・・癌ビジネス広告塔として利用された挙句に捨てられる & 「乳房温存療法」のパイオニアの医師の告発、定義の無いがんの治療と検診の無意味」
   ・2013/05/21付:「イルミナティが行なう乳がんビジネスの促進に、日本の聖路加国際病院等が加担」

 
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