やっぱりパンダの前に先行して、先月の名古屋旅行の話。
昨年11月。上野動物園で2009年に生まれたコビトカバのコユリが、名古屋の東山動物園へと旅立ちました。
赤ちゃんの時からずっと見守ってきたので、一度くらいは名古屋に会いに行きたい―ということで、今回の名古屋旅行にも組み込むことにしました。
本当は朝イチで行きたかったのですが、姉が「名古屋城に行きたい」とか抜かしやがるので(ぉぃ)15時くらいにようやく到着。
何はともあれまずはコビトカバ舎へ。少し奥まったところにありました。レリーフがかわいい。
屋内の運動場のとなりにプールがあるということで、はやる気持ちを抑えつつ覗いてみると―
コユリがいました!およそ半年ぶりに対面です。
最後に会った時点でもう2歳半だったので、体の大きさはそんなに変わっていないように思います。
こちらは2009年8月に撮ったもので、まだ生まれて2ヶ月くらい。母親のエボニーといっしょに暮らしていたころです。
こんなにちっちゃかったコユリが
昨年6月22日、2歳の誕生日にはこんなに大きくなりました。
コ「おなかすいたー!」
再び現在のコユリ。どうやら夕方のエサの時間がこれかららしく、落ち着かない様子でウロウロしたり水に入ったりしていました。
東山には、コユリの姉のコウメが一足先に2009年に来ています。
というのも2頭の父親であるショウヘイが東山生まれで、ブリーディングローンで上野に来ているのです。もしかしたら子どもの所有権は東山側にあるのかもしれません。
以前テレビで「カバどうしが口を大きく開け見せ合う」のはあいさつだ、というものを見たのですが、この時コユリとコウメも同じことをしていました。
先日アドベンチャーワールドで「カバのおやつタイム」というものに参加し、カバ担当の飼育員さんといろいろお話ししたのでこれを尋ねてみたところ、
「うーん・・・コビトカバは群れではなく単独行動なんで、それをやるのはカバだけですね。むしろ威嚇かもしれないですねえ」
と言われてしまいました。
この時は姉妹であいさつしあうという仲睦まじい光景と解釈していたのですが、もしかしてコユリとコウメは仲悪いのかもしれません・・・
さて、しばらくすると(16時くらい)2頭は室内へと移動しました。
コユリ来園のお知らせ。他にも上野で集められた「いってらっしゃい」のコメント集なども飾られていました。
室内でごはんタイムのコユリ。え、バナナ食べてる!?
コウメは草を食べていました。
ところで、実はコユリ・コウメたちは「大家族」です。
母親のエボニーは子育てがうまく、そしてショウヘイとの相性もよいようでこれまでに6頭の子どもが生まれています。
父:ショウヘイ(東山生まれ→上野動物園)
母:エボニー(アメリカ生まれ→上野動物園)
サクラ(現在は和歌山・アドベンチャーワールドで飼育)
アヤメ(鳥羽水族館→2005年に死亡)
モモジ(上野で引き続き飼育中)
コウメ(名古屋・東山)
コユリ(名古屋・東山)
ナツメ(上野で飼育中・まだ子ども)
現在国内で飼育されているコビトカバはこの7頭のみ。
つまり全員がショウヘイ/エボニーの一族ということになり、今後外国から新たな個体を見つけてこない限り、国内での繁殖はエボニーとショウヘイの組み合わせしかできないのです。
ただしコビトカバはパンダよりも絶滅危惧が心配されているくらい数が少ない動物らしく、新しい個体は連れてくるのは難しいようで、これからの国内でのコビトカバの未来はなかなか厳しそうです。
_________
せっかく東山動物園に来たので、時間はそんなになかったのですが(閉園までの1時間くらい)、ほかの動物も見て回りました。
もう夕方だったので室内に入っていたマレーグマ。上野でウメキチやフジを見ていて以来マレーグマが気になるようになりました。
―と思ったら、東山でも今年3月に赤ちゃんが生まれていたようです。公開は6月30日からだったみたい。ということはこの写真のクマはお父さんでしょうか。
「東山といったらキリン!」と勝手に思っているのですが・・・自分だけ?
そして今回、すごく驚いたのがコアラ。こちらは去年6月に生まれた子どものピースくん。
なにがすごいかというと、まずはその数。なんとこの写真だけで4頭も写っています!
さらに振り返ると先ほどのピースも含めてさらに3頭。こんなにたくさんを一気に見たのは初めてかもしれん。
そして、コアラと言えばとかく「木の上で寝ている」状態しか見られませんが、なんと地面を歩く、ていうか走り回る様子を見てしまいました。
コアラは木から下りると天敵にねらわれやすいためめったに下りないらしいんですが、そこはやっぱり敵もいない動物園だからなのかもしれません。
いかんせん1時間ほどしか残されていなかったので、こんな感じで駆け足で巡ってしまいました。
東山は植物園まで併設されているためとにかく広くて、しかも園内の移動には山を上り下りする必要があるので、すべてを見るにはかなり時間を要しそうです。
コユリもあまり観察できなかったのであと一度くらいは行きたいところです。
<おまけ>
東山動物園ではゾウ舎を大規模にリニューアルするなど新しい施設の建設も行われているのですが、園内はどうしても古めかしい印象を受けました。
工事中のゾウ舎のフェンス越しに見えた看板。もはや古いを通り越して怪しい雰囲気さえかもし出されてます。
売店の上に鎮座するのは・・・
かつて動物園と植物園を結んでいたモノレールです。一応保存ということになっていますが、完全に放置プレイ。
側面は一段下降窓に両開きの3ドアだし、正面は湘南形に通ずる顔をしていたりとこれまたあやしーい車両で、近くで見るともはや廃墟でした。
昨年11月。上野動物園で2009年に生まれたコビトカバのコユリが、名古屋の東山動物園へと旅立ちました。
赤ちゃんの時からずっと見守ってきたので、一度くらいは名古屋に会いに行きたい―ということで、今回の名古屋旅行にも組み込むことにしました。
本当は朝イチで行きたかったのですが、姉が「名古屋城に行きたい」とか抜かしやがるので(ぉぃ)15時くらいにようやく到着。
何はともあれまずはコビトカバ舎へ。少し奥まったところにありました。レリーフがかわいい。
屋内の運動場のとなりにプールがあるということで、はやる気持ちを抑えつつ覗いてみると―
コユリがいました!およそ半年ぶりに対面です。
最後に会った時点でもう2歳半だったので、体の大きさはそんなに変わっていないように思います。
こちらは2009年8月に撮ったもので、まだ生まれて2ヶ月くらい。母親のエボニーといっしょに暮らしていたころです。
こんなにちっちゃかったコユリが
昨年6月22日、2歳の誕生日にはこんなに大きくなりました。
コ「おなかすいたー!」
再び現在のコユリ。どうやら夕方のエサの時間がこれかららしく、落ち着かない様子でウロウロしたり水に入ったりしていました。
東山には、コユリの姉のコウメが一足先に2009年に来ています。
というのも2頭の父親であるショウヘイが東山生まれで、ブリーディングローンで上野に来ているのです。もしかしたら子どもの所有権は東山側にあるのかもしれません。
以前テレビで「カバどうしが口を大きく開け見せ合う」のはあいさつだ、というものを見たのですが、この時コユリとコウメも同じことをしていました。
先日アドベンチャーワールドで「カバのおやつタイム」というものに参加し、カバ担当の飼育員さんといろいろお話ししたのでこれを尋ねてみたところ、
「うーん・・・コビトカバは群れではなく単独行動なんで、それをやるのはカバだけですね。むしろ威嚇かもしれないですねえ」
と言われてしまいました。
この時は姉妹であいさつしあうという仲睦まじい光景と解釈していたのですが、もしかしてコユリとコウメは仲悪いのかもしれません・・・
さて、しばらくすると(16時くらい)2頭は室内へと移動しました。
コユリ来園のお知らせ。他にも上野で集められた「いってらっしゃい」のコメント集なども飾られていました。
室内でごはんタイムのコユリ。え、バナナ食べてる!?
コウメは草を食べていました。
ところで、実はコユリ・コウメたちは「大家族」です。
母親のエボニーは子育てがうまく、そしてショウヘイとの相性もよいようでこれまでに6頭の子どもが生まれています。
父:ショウヘイ(東山生まれ→上野動物園)
母:エボニー(アメリカ生まれ→上野動物園)
サクラ(現在は和歌山・アドベンチャーワールドで飼育)
アヤメ(鳥羽水族館→2005年に死亡)
モモジ(上野で引き続き飼育中)
コウメ(名古屋・東山)
コユリ(名古屋・東山)
ナツメ(上野で飼育中・まだ子ども)
現在国内で飼育されているコビトカバはこの7頭のみ。
つまり全員がショウヘイ/エボニーの一族ということになり、今後外国から新たな個体を見つけてこない限り、国内での繁殖はエボニーとショウヘイの組み合わせしかできないのです。
ただしコビトカバはパンダよりも絶滅危惧が心配されているくらい数が少ない動物らしく、新しい個体は連れてくるのは難しいようで、これからの国内でのコビトカバの未来はなかなか厳しそうです。
_________
せっかく東山動物園に来たので、時間はそんなになかったのですが(閉園までの1時間くらい)、ほかの動物も見て回りました。
もう夕方だったので室内に入っていたマレーグマ。上野でウメキチやフジを見ていて以来マレーグマが気になるようになりました。
―と思ったら、東山でも今年3月に赤ちゃんが生まれていたようです。公開は6月30日からだったみたい。ということはこの写真のクマはお父さんでしょうか。
「東山といったらキリン!」と勝手に思っているのですが・・・自分だけ?
そして今回、すごく驚いたのがコアラ。こちらは去年6月に生まれた子どものピースくん。
なにがすごいかというと、まずはその数。なんとこの写真だけで4頭も写っています!
さらに振り返ると先ほどのピースも含めてさらに3頭。こんなにたくさんを一気に見たのは初めてかもしれん。
そして、コアラと言えばとかく「木の上で寝ている」状態しか見られませんが、なんと地面を歩く、ていうか走り回る様子を見てしまいました。
コアラは木から下りると天敵にねらわれやすいためめったに下りないらしいんですが、そこはやっぱり敵もいない動物園だからなのかもしれません。
いかんせん1時間ほどしか残されていなかったので、こんな感じで駆け足で巡ってしまいました。
東山は植物園まで併設されているためとにかく広くて、しかも園内の移動には山を上り下りする必要があるので、すべてを見るにはかなり時間を要しそうです。
コユリもあまり観察できなかったのであと一度くらいは行きたいところです。
<おまけ>
東山動物園ではゾウ舎を大規模にリニューアルするなど新しい施設の建設も行われているのですが、園内はどうしても古めかしい印象を受けました。
工事中のゾウ舎のフェンス越しに見えた看板。もはや古いを通り越して怪しい雰囲気さえかもし出されてます。
売店の上に鎮座するのは・・・
かつて動物園と植物園を結んでいたモノレールです。一応保存ということになっていますが、完全に放置プレイ。
側面は一段下降窓に両開きの3ドアだし、正面は湘南形に通ずる顔をしていたりとこれまたあやしーい車両で、近くで見るともはや廃墟でした。
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