愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ビジャレアル-デポルティボ

2008-09-16 23:19:16 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/16(火)       
 
愛丸’s チェック        
開幕戦勝てなかったビジャレアル。
エル・マドリガルでの開幕戦は是が非でも勝ちたいところ。
ここで勢いをつけてミッドウイークのユナイテッド戦に望みたい。
2シーズン前にはユナイテッド相手に互角以上の戦いを見せることができたが、今シーズンはそうもいかないだろう。
だから、このリーガでなんとか流れを掴みたい。
ニハトがいないのは痛手だが、そこはJ・ジョレンテやらアルティドールでなんとか凌ぎたい。
FWにワールドクラスがいないのは気がかりだが、中盤以降は経験豊富な選手が揃ってるし、ここでなんとかしないと・・・。
デポルはマドリーを打ち破った勢いで初のフエラ戦を乗り切りたい。
どう考えてもマドリーより戦力は落ちるビジャレアルだし、なんとかあの戦いができれば。

エル・マドリガルでは昨シーズンの強さを発揮できたビジャレアル。
アランスビアのビッグセーブがなかったら、もっと点は取れてたはず。
J・ジョレンテ、G・フランコと小粒感のあるFW陣ががんばった。
点を取ることはできなかったが、このふたりがしかり動いてくれたから、中盤の選手たちがうまく攻撃に絡めた。
後半からG・フランコに代わってアルティドールが出てきたが、まだまだ荒削りではあるが、素質の片鱗は覗かせた。
オリンピックではそこまで目立った活躍ができてたわけではなかったが、初のスペインでも臆することなくプレーしてたのは評価できる。
うまくペジェグリーニが使っていければ、化けるかもしれん。
高さ、強さで勝負するというより、スピード勝負の方がおもしろそう。
遠慮してる部分も見られ、FW特有の俺が俺がってエゴを出せるようになると、点も増えるはず。
リーガではそれなりに通用するFW陣だが、CLとなると・・・。
やっぱりまだ戦えるレベルではない。
これをうまく中盤の選手たちでカバーできれば。
この試合でも得点を挙げたのはS・カソルラだったし、可能性を感じたのもイバガサだったり、M・セナだったり。
S・カソルラ、M・セナなんかはEUROの優勝で昨シーズンより更に輝いてる。
新加入の選手たちにもいい刺激を受けてるみたいで、ここがしっかりやってくれればユナイテッド相手にも無様な試合はしないかも。
G・ロドリゲスを中心にした守備も安定してたし、とりあえず、いい流れは掴めたはず。
マドリーを破ったデポルとは言え、そこまでレベルの高いチームではない。
1-0の勝利と勝つには勝ったが、もうちょっと点が入ってもおかしくなかった。
ここが今のビジャレアルの課題。
ニハト、ロッシという2トップになったら、もうちょっと得点は増えるかもしれんが・・・。
デポルはリアソールでのあのできにはなかった。
中盤にデ・グスマンがいないとどうも熱い気持ちが伝わってこない。
セルヒオだけだとどうにも・・・。
メキシコでW杯予選を戦ったグアルダードがいなかったのも響いたか。
この男がサイドで仕掛けてくれるとおもしろい攻撃ができたはずなのに。
それなら、テクニシャンタイプのクリスティアンを使うより、ラフィタの方がおもしろかった。
ただ、M・A・ロティーナのことだから、フエラではまず守備ありきの戦いを選択したのだろう。
カーサでもフエラでも同じような戦いができるチームだと思うが・・・。
あの頃のデポルに戻れるとは思えないが、それに近づくことはできるまで回復してきるはず。
後半にはバレロンも戻ってきたし、ここ数シーズンの低迷期からは脱することができる。
そのバレロンだが、まだまだ全盛期のできにはないが、この男がボールを持つと、何かやってくれそうな予感はあった。
もう全力で90分戦えるフィジカルではないと思うが、ここってとこで投入し、1つ2つ決定的な仕事をしてくれればそれでいい。
早く、相手の動きが止まるような必殺のキラーパスを見せてもらいたい。

スコア 1-0

<得点者> 
ビジャレアル   S・カソルラ
~愛丸's MVP~
M・セナ(EUROの裏MVPがクラブチームでは表のMVPの活躍。相手の挑発に乗りかけたがそこはなんとか堪えた。中盤での存在感は昨シーズンより増した)

ブラックバーン-アーセナル

2008-09-16 21:04:10 | プレミアリーグ
観戦日 9/16(火)       
 
愛丸’s チェック        
大量失点での負けが気になるローバーズ。
点は取れてるんだが、それ以上に失点してしまうと、勝てる試合も勝てなくなる。
アーセナル相手に点が取れれば申し分ないが、それより守備面が気になる。
M・ヒューズ時代はそんなに失点してるようなイメージはなかったが、インスになって・・・。
強力な2トップがいるし、なんとか失点を減らすことができれば、もっと上位を狙えるチームになる。
アーセナルはセスクが帰ってきてからしっかりしたチームになった。
周りのそれに乗せられるこのように調子を上げてきた。
フラミニも穴も感じさせないし、レーマンなんかいてもいなくても変わらない。
攻撃ばかりに目が行くアーセナルだが、まだフルアムに取られた1失点のみ。
守備での安定感はチェルシーと肩を並べる。

ホームだろうが、アウエーだろうが、関係なくアーセナルが強さを発揮するようになった。
中盤でのパス回しもいつもみたいだし、V・ペルシ、アデバイヨールも頼れる2トップに。
それにウォルコットが代表戦で一皮剥け、この試合でも好調さをキープ。
スピードに乗った仕掛けは以前にも見られたが、積極的にゴールを狙う姿勢は以前よりも大きくなった。
クロアチア戦のハットトリックがそうとう自信になったんだろう。
ウォルコットがここまで使えるようになると、中盤のサイドはかなりの人材に。
ベラがいて、ナスリもいる。
エブエもいるし、けがから帰ってきたらロシツキもこのポジションに入ってくる。
うまくローテーションさせて、いろんな攻撃パターンができそう。
サイドでしっかり起点が作れれば、トップのふたりはしっかり点を取ってくれる。
アデバイヨールはこの試合ハットトリックだし、V・ペルシもコンスタントに点が取れてる。
これをセスクがうまくコントロールすれば、ヨーロッパとは言わず、世界でも1、2のチームに。
ただ、昨シーズンもそうだったが、けが人が増えてきて後半失速みたいなことにならないとも言えないし、若い選手たちをどこまで使えるようになるか。
この試合3-0になった段階でラムジー、ウィルシェアと17、16歳という超若手を試してたし、試合を早めに決めれれば、こういうことができる。
リーグカップではアーセナルの平均年齢は20歳前半みたいなことになるかも。
守備面では何も気にすることはない。
シルベストルがけがから復帰すれば更に層は厚くなる。
フラミニがいなくなった中盤のフィルター役も今のところデニウソンがしっかりこなしてるし、ここも問題ない。
もうひとりぐらいこのポジションで計算できる選手がいればいいが、それはソングをテスト中。
ヤングガナーズがどこまで突っ走ることができるか。
最初のビッグマッチが楽しみ。
逆にローバーズの守備には問題が・・・。
サンバ、ネルセンと強さは感じることはできるが、スピードの対応にはからっきし。
中位以下のチームならそれなりに対応できるかもしれんが、一流のFWが相手になるとついていけなくなる。
プレミアの戦い方でこられるならなんとかなるが、モダンな世界的なサッカーをするチームには失点が増えるはず。
インスがこれをどう考えてるか。
サンタクルス、ロバーツ、はたまたマッカーシーが爆発してもそれ以上に失点してしまっては勝ち点が稼げない。
降格なんてことはないと思うが、楽に残留ってのも難しいかも。
攻撃ではちょっと細かくやりすぎたか。
アーセナル相手だともっとフィジカルを全面に押し出した攻撃の方がよかったか。
サイドからクロスを上げるのももっとハイボールにするとか、DFラインから放り込むとか、もっとアーセナルの嫌がることをやれればよかった。
対戦相手の研究ってとこに問題がありそう。
インスがこのチームを最後まで率いてるかどうかかなり不安になってきた。

スコア 0-4

<得点者> 
アーセナル   V・ペルシ、アデバイヨール×3
~愛丸's MVP~
アデバイヨール(C・ロナウドがいない今、稼げるだけ稼いで得点王を狙ってもらいたい。今シーズンはなんだかたりそうな予感)

インテル-カターニャ

2008-09-16 19:51:22 | セリエA
観戦日 9/16(火)       
 
愛丸’s チェック        
モウリーニョインテルを初観戦。
モウリーニョがジュゼッペ・メアッツァでカンピナートを戦うのもこれが最初。
はたしてどんなパフォーマンスを披露してくれるのか。
あのメンバーをどこまで把握し、使いこなすが楽しみでしょうがない。
開幕戦はドローに終わったみたいだが、ここはすっきり初勝利といきたいところ。
念願のクアレスマも獲得できたし、ピッチを幅広く使ったダイナミックなサッカーを期待する。
カターニャはホームでの開幕戦を白星で飾り、勢いには乗ってる。
力の差は歴然としてるが、なんとか必死で守りきってもらいたい。
インテルの英雄でもあるゼンガがどこまで古巣相手に戦うか。
監督の戦いってのもおもしろいかも。

試合はインテルらしく荒れた展開に。
監督が変わろうが、選手が多少入れ替わろうが、チームの激しい気性ってのは変わらない。
先制され嫌なムードになりかけたが、クアレスマのクロスがリフレクトしてあっという間に同点に追いついたあたりつきはあった。
それなのに、テデスコのオーバーリアクションによりムンタリが一発ロッソで退場。
ちょっとかわいそうだったが、インテルってチームが持ってるイメージでこうなっても仕方ない。
ここでカピターノのマテラッツィが燃えた。
というか、熱くなった。
一緒になって暴れたわけではないので、被害は最小限に抑えることができたが、いいプレーをってはいかなかった。
気持ちが高ぶりすぎると持ってるものを完全に発揮することはできない。
マイコンなんかいい例。
それまでかなりいいオーバーラップにドリブルでの仕掛けと、超攻撃的SBとして振舞えてたが、ここから気持ちばっかりが前に。
なんだかんだで一番イライラしてた。
冷静に戦えてた選手たちはしっかりプレーすることができてたが、もっと力の差を見せつけれたはず。
昨シーズンもインテルの試合を見てて思ったが、プロビンチャのチームをホームに迎えるときは10人でやった方が均衡が取れておもしろい。
後半まるまる10人で戦ったが、そんな数的不利は全く感じさせなかった。
2点を取ることができたが、先にも述べたが、リフレクトして決まったレテとOG。
誰かがドカンとゴールネットを揺らすことはなかったが、崩すべきとこではしっかり崩すことができてた。
ズラタンの何度か決定的なシーンが訪れたが、ビサーリのファインセーブで得点にはならず。
これが決まる決まらんは時の運。
この試合ではたまたまそれがなかっただけで、大量得点でもおかしくなかった。
ただ、ズラタンにはもうちょっとセンターでどっしり構えててもらいたい気もする。
サイドに開いたり、下がって受けにきたりとチームのために動いてるのは悪いことではないが、点を取る選手が中にいない。
フィーゴ、クアレスマとポルトガルの新旧ウインガーがいたわけだし、ここからのチャンスメイクを待っててもよかった。
バロテッリとの2トップってこともあったんだろうが、アドリアーノやらクルスとなら動いても問題なかった。
この辺はこれから改善していくべき点か。
後半、マンシーニと見せたカウンターは切れ味ばつぐんで、モウリーニョがやりたいサッカーってのが垣間見えた。
守備での安定感もあるし、選手層にも問題ないし、モウリーニョインテルはグランデインテルに近づくかもしれん。
カターニャはいいかたちで先制したが、このリードを長いこと守ることができなかった。
完全チーム力の差。
あれだけ両サイドから攻撃され、SBもウイングのように振るまわられるとどうしようもない。
ただ、きっちりゴールを割られたわけではないので、それは自信を持ってもいいかも。
テデスコのファインプレーでインテルを10人にしたまではよかったが、これでもまだインテルのチーム力が上だった。
サイドからどんどんこられるからマスカーラなんかも守備に追われる機会が多く、これだと点を取るってことができない。
工夫をこらしたセットプレーは魅力的だったが、キッカーの質がいまいちで得点できず。
中盤でレデスマがなかなかのレジスタぶりを発揮し、プロビンチャ同士の戦いだと、この男は輝きを増しそう。

スコア 2-1

<得点者> 
インテル   クアレスマ、OG
カターニャ  プラズマティ
~愛丸's MVP~
マイコン(イライラして途中から本来の姿ではなかったが、それまでの攻撃的な姿勢はかなり迫力があった。今やセリエ1の右SB)