愛丸のサッカー観戦記

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リバプール-トットナム

2011-05-18 08:38:39 | プレミアリーグ
観戦日 5/18(水)       

愛丸’s チェック
EL出場権を賭けた直接対決。
リバプールはダルグリッシュ体制になり、冬の移籍でも効果を挙げ、見事に復活してみせた。
ここまでチームが変わるとは。
プレミア3連勝中だし、アンフィルードでの最終戦でスパーズを下して、ここで5位を確定させたい。
現状を考えると、それは十分可能。
スパーズは、この終盤戦でかなり厳しい日程に苦しまされてる。
チェルシー、シティ、リバプールと、もっとこれが分散してたら、違った展開になったはず。
ここも落としてしまうと、ELが遠くなるし、アウエーでの戦いとは言え、5位を目指すならここは勝つしかない。
ただ、かなり下がったモチベーションをどう上げるかが問題で、なす術なく敗れてもなんらおかしくない状況。

リバプールはスパーズにまんまとしてやられた。
絶望的な状況からよく5位まで順位を上げてきて、このままフィニッシュできると誰もが思ったことだろう。
それが、スパーズが見事に切り替えてきて、リバプールをしっかり研究してた。
4位以内と言う目標を絶たれ、あの大暴れしたCLに出れないというのは、スパーズにとって、かなりショックなことだったはず。
それが、この戦うのが難しいと言われるアンフィールドで復活してきた。
リバプールは自分たちの力を信じて、ここも勝てると踏んでたはず。
それが、まずスアレスをイライラさせられたことで、リズムが狂ってきた。
ここまでの好調をささえた冬に加入したエースが自分の良さを出せないと、チームの攻撃力がかなり低下してしまう。
キャロルが復帰し、これから自慢の2トップになるであろうふたりがそろい踏みしたんだが、このコンビも不発に。
レフェリーの判定に納得してないスアレスはスパーズの面々に当たることで自分のイライラを解消しようとしてたみたいだが、これでは、全くチームのためになってない。
確かに、厳しい後ろからのタックルを多く受けてたが、レフェリーがとってくれない限りはプレーを続けなければならない。
倒れるシーンが多くなったが、これではレフェリーへの当て付けとしか思われないだろうし、流れは悪くなる一方。
前半にこのイライラが募ってたが、ここでジェラードでもいてくれれば、もっと落ち着かせることができたかもしれん。
プレーの面だけではなく、こういうシーンでキャプテンの不在が響いたか。
調子に乗ってるときは爆発的な破壊力を秘めてるリバプールの攻撃陣だが、ひとつ歯車が狂いだすと、それを修正することができない。
シーズン終盤の大事な場面で弱点が浮き彫りになり、これは来シーズンへの課題ってことに。
流れに乗れなかったリバプールは、苦し紛れのミドルが多くなり、クディチーニが慌ててセーブするシーンは皆無だった。
チームとしての攻撃が展開できてなかったし、個人でのプレーに走りすぎ。
まだ最終戦が残ってるし、ELの出場権が絶たれたわけではないが、スパーズが負けてくれないと、それは不可能。
リバプールがプレミアのタイトルを狙うためには、来シーズンは、プレミアだけに集中できる状況が望ましいかも。
スパーズは、厳しい相手との連戦でかなりモチベーションを低下させてると思ったが、このELを賭けた大一番にはしっかり状態を整えてきた。
CLも無理になり、もう諦めムードになってるものだと思ったが、レドナップは、ここでチームを引き締めなおしてた。
とにかく、リバプールのあの攻撃を研究し、スアレスを消すことに成功。
汚いプレーがなかったわけではなかったが、これでスアレスがスアレスでなくなってしまえば、リバプールの攻撃は半減する。
これを早い段階でやれたのが、この勝利に繋がった。
攻撃も多くはチャンスを作れなかったが、少ないチャンスをものにするあたり、さすがスパーズと思わせるものだった。
ラフィが、CKのこぼれを叩き込み、後半、追加点の欲しい状況でピーナールの仕掛けからPKを獲得。
効果的な点の奪い方だった。
冬に移籍してきたピーナールはここまでインパクトを残せないでいたが、この最後の大事な試合で結果を出してみせた。
元々のライバルであるリバプールが相手で何かを思い出したのかも。
守備ではキングが復帰し、ドーソンの安定感とともに壁を築き上げた。
フィジカル、高さとこのふたりが絶えずコンビを組めてれば、これぐらい安定した守備は披露できる。
ケガが多いキングだが、来シーズンはフルにやってもらいたい。
この勝利でスパーズはリバプールの上になり、最終節をものにしたら、ELに出場できる。
4位という目標は達成できなかったが、5位ならまだサポーターも納得してくれるだろう。


スコア
0-2
<得点者> 
トットナム   V・デルファールト、モドリッチ             

~愛丸's MVP~
ドーソン(スアレスを早い段階で試合から消し、キャロルの高さにもしっかり対応。ミドルへの反応も早かったし、今シーズン、スパーズがここまでやれたのは、このCBがしっかり仕事したから)