愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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A・マドリー-A・ビルバオ

2008-02-19 22:53:04 | リーガエスパニョーラ
観戦日 2/19(火)       
 
愛丸’s チェック        
ビルバオから派生したアトレチコ。
元はアスレチック・マドリーと言う名で戦ってたらしい。
言われて見るとユニフォームも同じロヒ・ブランコだし、チームのエンブレムもどこか似てる。
ここに遺恨みたいなものはないみたいだが、リーガを戦うチーム同士仲良しってわけではない。
アトレチコはUEFA杯のボルトン戦をアウエーで落とした。
アウエーとはいえ、アネルカを失ったボルトンに負けるとは・・・。
この敗戦を引きずらなければいいが。
アトレチコは今シーズンこそは降格争いに巻き込まれたくないはず。
そうしないとバスク純血主義が壊れることになるかもしれん。
それだけはあってはいけないこと!!

試合は雨の降る最悪のピッチコンディション。
ボールもひともよく滑ってた。
このピッチを味方につけてたのがアトレチコ。
低い弾道のミドルをバンバン狙ってきた。
これが決まればよかったんだが、ビルバオのGKアルマンドが要所でファインセーブ。
セグンダから上がってきたベテランが、プリメイラでもやれることを証明してみせた。
ただ、アトレチコは前半5分に右サイドからのL・ガルシアの左足クロスがGKの前でうまくバウンドしゴールするラッキーな形で先制。
アグエロがコースに入るもDFと交錯し当てることはできなかったが、いいとこにボールが飛んだ。
ここいクロスを上げてきたL・ガルシアを誉めるべき。
この後もしっかりボールをキープし、サイドも使いながら効果的に攻めたが点が奪えず。
M・カンタレーホのジャッジに不満を漏らしながらもなんとか戦ってたが、ビルバオに見事なカウンターを決められたところからリズムが狂い出した。
完璧なまでのカウンターでこれはどうしようもなかったと思うが、前半終了間際のFKからの失点はどうも気が抜けてたような。
後半は追う立場になり、必死で戦ってたがアトレチコの前に立ちはだかったのが、M・カンタレーホ。
タルヘタ・アマリージャを乱発してたが、これの煽りを喰ったのがR・ガルシア。
1枚もらってる選手には2枚目を出さないようなフアルタでしっかりドブレ。
これで10人に。
これでも諦めることなく攻めたてたが、ビルバオのゴールは遠かった。
カーサでの痛い敗戦に。
3位争いが熾烈で、いつ5位に転落してもおかしくない状況でのカーサでの敗戦は後々響いてきそう。
ビルバオはうまく戦った。
M・カンタレーホのジャッジに怯えてたのはビルバオも同じだったが、こちらは退場者をださなかった。
ここにまず勝因がある。
それとエンパテに追いついたあのカウンター。
FKのピンチを切り抜け、自陣エリア内でボールを受けたJ・マルティネスがドリブル開始。
スピードに乗ったドリブルをアトレチコの選手は止めれなかった。
そのままアトレチコエリア前までボールを運び、左を追い越したスサエタへ見事なパス。
これをしっかり決めたスサエタも誉められるが、あのドリブルを見せたJ・マルティネスはまさにゴラッソ!!
ボールを持ってる選手に、ただ走ってくる選手が追いつかないってどういうこと?
それだけJ・マルティネスが良かったってこと。
このプレーにはほんとに驚かされた。
このエンパテ劇だけで前半を終わらず、この後はジェステの見事なFKからジョレンテがうまく抜け出しヒールであわせて逆転。
前半のうちに逆転できたのがでかい。
後半は早い段階でアトレチコが10人になり、だいぶ守りやすくなった。
しっかり攻めて追加点も取れるシーンがあったが、これはアッビアーティがことごとくセーブした。
ビルバオはこのメンバーでこれだけのサッカーができるんだから、このままの状態で戦い続けてもらいたい。
セグンダに落ちる心配もないだろうし、きっとこれからも大丈夫。
若手は順調に育ってる。
マドリー、バルサがセグンダに落ちたことがないのはわかる、ビルバオはバスク人のみのチームでセグンダに落ちたことがない。
ここまでやれたんだから、今後もできるはず。
これからもビルバオの試合を観戦したときはこの願いを切々と述べていきたいと思う。

スコア 1-2

<得点者> 
A・マドリー   L・ガルシア
A・ビルバオ   スサエタ、ジョレンテ
~愛丸's MVP~
J・マルティネス(あのドリブルからのカウンターは見事だった。あんなドリブルなかなかお目にかかれない。もっと大物になるかも)

ラツィオ-アタランタ

2008-02-19 21:13:37 | セリエA
観戦日 2/19(火)       
 
愛丸’s チェック        
ここ最近調子がいい両チーム。
UEFA杯があるわけでもなく、カンピオナートに集中できる状態。
降格がちらつく順位でもなく、目標は来シーズンのヨーロッパ戦に出れるかどうか。
CLってのはどちらも難しいだろうからmUEFA杯にはぜひとも出場したいところ。
ラツィオはまだコッパ・イタリアが残ってるし、モチベーションが低いわけでもなさそう。
アタランタはここまで4試合しか無得点試合がない。
ここオリンピコでもしっかり得点できればおもしろい試合になる。

試合はラツィオが圧倒的な強さを見せた。
圧倒的というといい過ぎかもしれないが、攻撃面、守備面においてアタランタより上だった。
というか、アタランタの自慢の攻撃陣がピリッとしなかった。
ラツィオはショートカウンターを得意としてるチームだが、この日はしっかりポゼッションしてゴールすることができた。
2得点がリゴーレだったが、このリゴーレもパスをつないで崩してからのもので、違ったラツィオのサッカーが見れた。
とにかく2トップのできがすばらしかった。
ロッキは完全にチームのカピターノとして、バンディエラして、今では必要不可欠な存在。
ビアンキの加入もそこまで影響してない。
2つのリゴーレをしっかり決め、見事なドッピエッタ。
チャンスメイクという仕事もしっかりこなし、ラツィオにずっといてもらいたい選手だが、今夏出て行くことがもう決まってるとか決まってないとか・・・。
相棒のパンデフも苦手の右足でレテ。
全く使い物にならいと思われた右でのレテだっただけに本人もそうとううれしかっただろう。
こちらはビアンキのサラリーキャップの高さに不満をもらしてるみたいで、どうも反乱分子になりそうな気配。
スタメンで使われるには、こうやって結果を出すしかない。
ラツィオでよかったのは右SBのベーラミ。
激しいタックルでランジェッラに全く仕事をさせなかった。
ファールを多く取られ、カルテッリーノの数も多いが、あの熱い魂はラツィオってチームによく似合ってる。
もうひとつ前のポジションで使われても面白い気がするが、今は与えられたポジションをしっかりこなしてスタメンで試合に出続けることが必要。
スイス代表でもしっかり働いてもらわんといけないし。
後はバッロッタおじいちゃん。
試合に出るたびにセリエの最年長記録を更新し続けてるわけだが、とてもそんな年齢を感じさせない動きを披露。
おじいちゃんにとって代わるGKがいないはちと問題だが、ここまで活躍してくれれば問題ない。
ほんとに頭がさがる。
アタランタのサッカーをひさびさ観戦したが、思いの他パッとしなかった。
攻撃力のあるチームだと思ってたのに、その攻撃がいまいち機能せず。
なにかあればやっぱりドーニ頼み。
もっとフロッカーリやランジェッラ、F・ピントがうまく絡んでこないと点は取れない。
ランジェッラは完全にベーラミに翻弄され、自慢の突破ができず悪戦苦闘し、F・ピントもどこか中途半端。
フロッカーリも決定的な仕事ができず、これではチャンスはうまれない。
連動して崩していかないと、ラツィオDFは慌てることもない。
チャンスになるのはドーニのFKだけ。
ボランチの攻撃参加、SBのオーバーラップも数も少なく、個での攻撃だけだった。
これまで無得点試合が少なかったアタランタだが、この試合を見る限りだとそれがうそのよう。
たまたまラツィオがやりずらい相手だったか、チームのコンディションが低下してたか、よくわからないが、全く魅力を感じなかった。
まだまだUEFA圏を狙えるわけで、こっから更に奮起してもらいたい。

スコア 3-0

<得点者> 
ラツィオ   ロッキ×2、パンデフ
~愛丸's MVP~
バッロッタ(このおじいちゃんにはほんとに頭が下がる。ドーニのFK2つは入っててもおかしくないものだったが、いとも簡単にセーブしてみせた)

フィオレンティーナ-カターニャ

2008-02-19 18:26:20 | セリエA
観戦日 2/19(火)       
 
愛丸’s チェック        
UEFA杯ではアウエーの地でしっかり勝利したヴィオラ。
セリエではミランに負け、アタランタと分けとここ何試合か勝ち点を積み上げれてない。
CL圏内確保のためにはホームでの試合は落とせない。
もうミランはすぐそこまできてる。
ムトゥ頼みの攻撃陣は相変らずだが、この大事な時期にパッツィーニあたりが奮起してくれればいいが・・・。
カターニャはここ5節ほど無得点試合が続いてる。
前節のインテル戦でも無得点ではあったが、チーム状態が悪いとは思わなかった。
いい試合をしても点が取れないとよくてドロー。
こんな中、攻撃陣にけが人が続出。
この危機をどう乗り切っていくか。

試合は前半はお互いしっかり守ろうという意識がひじょうに強かった。
カターニャがまず守備から入るってのはわかるが、ヴィオラにはもっと積極的にいってもらいたかった。
おそらくUEFA杯の疲れが多少出たんだろう。
ムトゥがしっかり動き出し、中で攻撃の起点になり出してから、だいぶよくなってきた。
この状況を考えても、ヴィオラはやっぱりムトゥのチーム。
モントリーボ、パッツィーニあたりがこの役割を早く担ってくれるようになると、このチームももっと強くなると思うんだが・・・。
今はその若手の底上げを期待するよりとにかく目の前の敵を倒し、勝ち点を積み上げていくことが先決。
ヴィオラには2010計画があり、それまでにこの若手がチームの中心になってくれればいい。
ミランが年が明けてから好調さを取り戻し、カンピオナートではCL圏狙い一本に絞ってきたからとてもやっかい。
この順位をキープするためにはムトゥにおんぶに抱っこでもかまわない。
それだけムトゥの切れはばつぐん。
守備陣も大崩れすることなく、大量失点ってことが考えれないから、なんとか点が取れれば。
その守備陣だが、フレイのけがはいささか気になる。
ハムストリングの違和感からの途中交代だったが、代わったアブラモフが不安定極まりなかった。
ここまで正GKとセカンドGKの差が浮き彫りになるとちょっと問題。
強豪チームは間違いなくここをついてくる。
カターニャのようなプロビンチャのチームでもここをしっかりついて一時は同点に追いついたわけだし。
この試合は途中出場ってことで気持ちに問題があったかもしれんが、スタメンから使われてどうか。
ここがヴィオラの欠点にならなければいいが・・・。
カターニャはこの試合でもいい戦いができた。
スピネージ、マスカーラの攻撃の要、エドゥセイというチームのダイナモを欠く厳しい状況だったが、いつもと同じように戦えた。
確かに攻撃の厚みという点ではもの足りないものはあったが、全く攻めれなかったわけではない。
トップに入った冬のメルカートで獲得したピアがまずまずの動き。
攻撃ではそれほど目立ったものはなかったが、前線からの守備がぴか一によかった。
あれだけ前で動いてくれれば、中盤以降の守備も楽になる。
後はもっと前線でのコンビネーションを高めていけば、点もしっかり取れそう。
今季不調気味のスピネージより、ピアをトップに置いて、その下にマスカーラ、マルティネスがいる布陣の方がおもしろい。
この試合、エドゥセイがいない中盤ではベテランのバイオッコがその代わりとかなり積極的に動いていた。
攻撃時も守備時もまずはじめにボールに行くのがバイオッコ。
ここまでベテランががんばるとチームの士気は間違いなく上がってくる。
実際、相手の弱点をついて追いつけたわけで、これはしっかりチームでやれてる証拠。
この後突き放されたが、これはムトゥのレベルが高かったってことで仕方ない。
ドローに持ち込めなかったのは悔やまれるが、気持ちを切り替えて次に挑んでもらいたい。
コッパ・イタリアも残ってるわけで、モチベーションは高いはず。
この戦いができれば、Bに落ちるようなチームではない。

スコア 2-1

<得点者> 
フィオレンティーナ クズマノビッチ、ムトゥ
カターニャ     バルガス
~愛丸's MVP~
ムトゥ(この男がいないと今のヴィオラに勝利は訪れない。それだけこのチームの大黒柱ってこと。切れ味ばつぐんでこのまま最後まで突っ走ってもらいたい)

ベティス-R・マドリー

2008-02-19 12:18:22 | リーガエスパニョーラ
観戦日 2/19(火)       
 
愛丸’s チェック        
前節バレンシアに1-3の敗退を喫したベティス。
完全に力負けといった印象ではなかった。
このマドリー戦を戦うにあたり、パコ・チャパロ監督はアルメリアがマドリーを粉砕した試合を見せたらしい。
これが吉と出るか凶と出るか。
攻撃に関しては悪いものが感じられないから、うまく連動して攻めきれればチャンスはある。
マドリーはCLのローマ戦を見据えての戦いになる。
気を抜くわけにはいかないが、どちらにポテンシャルを置くか、それは一目瞭然。
けが人も多く、バルサがラッキーな試合を続けてるため、リーガを疎かにはできない。
難しい試合になりそう。

試合は互角の展開に。
ニステルはベンチ入りはしてるが、まだスタメンでは使えない状況なのか、ローマ戦へ向けての温存なのか。
ベストの状態ではマドリーだったが、そこまで悪い戦いぶりではなかった。
それを上回ったのがベティス。
パボーネがけがから復帰し、プリマプンタがしっかりした。
これに伴い、エドゥがトップ下と言うか2列目ではつらつとしたプレーを。
切れのある動きで、マドリーDF陣はかなり手を焼いた。
これに左でM・ゴンサレスがベティスに移籍して初めていい働きをしてた。
ベティスの試合を全て見てるわけではないので、もっといい動きをした試合があったかもしれんが、見れたものの中では間違いなく今回がベスト。
リバプールでもこれだけ動けた試合はなかった。
ラ・レアルのレンタルされてた時の状態に近い。
本来はこれぐらいやれて当たり前の選手。
これで自信を取り戻してくれればベティスの攻撃陣はより強力になる。
R・ソビス、カッファがサブで使えるわけで、対戦相手にとっては脅威。
この攻撃陣がうまく噛み合っての逆転劇は見事だった。
同点ゴールは左からM・ゴンサレスのクロスをエドゥが技ありカベッサで決めたもので、2点目は左に流れたエドゥが頑張ってあげたクロスを、M・ゴンサレスがカベッサ。
どちらも決めた選手についてたのがマルセロで、ベティスは相手の弱点をうまくついた。
何度もCKを与え、決定的なシーンもいくつかあったが、マドリーのミス、ポスト、リカルドのセーブなんかでしっかり守りきった。
降格を免れるための大きい勝利に。
マドリーはこの大事でデリケートな時期での痛い敗戦。
バルサがアルビトロを味方につけた運以外の何者でもない勝利を挙げた今節にこの敗戦は痛い。
せっかく引き離したのに、また縮められた。
ニステル、ホビーニョと攻撃の核が2枚も欠けると確かに戦力ダウンではあったが、ドレンテ、ロッベンと代わりの選手たちはそれなりにやってた。
ラウル、グティの状態、モチベーションの高さにも問題はなく、先制した段階ではあっさり勝利でもおかしくない展開だった。
油断があったようにも思えなかったから、バルサにあった運がなかっただけ。
ロッベンが何度か決定機を外したり、途中出場のニステルのシュートがポストだったりと、このどれかが決まってれば問題なかったが・・・。
ただ、どうしても点が欲しい状況でラウルを下げてバルボアを投入したのには疑問が残る。
シュスターはローマ戦のためにラウルを下げたのか。
リーガをないがしろにしてるわけではないだろうが、点を取ることに関してバルボアがラウルを上回ってるとは思えない。
最後まで戦う姿勢を見せてほしかった。
問題はやっぱりマルセロの守備。
中に絞っての守備のときによくポカを犯してる。
この試合の失点シーンは全てマルセロのマークミス。
エドゥに決められたときはエドゥの動きが見事なもので一瞬の隙をつかれ前に入られたものだったから仕方ないかもしれんが、M・ゴンサレスのときは完全にフリーにしてた。
攻撃面でもこれといった活躍ができてなかったから、エインセが復帰したら、間違いなくこちらが左ラテラルのファーストチョイスになる。
ローマはサイドをうまく使ってくるから、早くそれなりの対応が必要。
ベティスのサイド攻撃であっぷあっぷになってるようでは・・・。

スコア 2-1

<得点者> 
ベティス   エドゥ、M・ゴンサレス
R・マドリー ドレンテ
~愛丸's MVP~
エドゥ(切れ味ばつぐん。マドリーDF陣は止めることができなかった。今のベティスを救うのはこの男しかいない)